3月から下北沢の平日営業時間が長くなります

2023.02.26
タイトルのとおりですが、3月からの3ヶ月間、下北沢の平日の営業時間を長くし、こんな感じになります。
・これまで
月〜木:12-18時
金〜日:12-22時
・3,4,5月
毎日:12-22時
「3,4,5月」? というところですが、この期間、この時間でやってみて、「この時間でやったら喜んでもらえたね〜」というのが見えたらそのまま続け、「そうか、やはり、平日の夜は厳しいのか……」となったら再考する、という感じで、今回の営業時間延長は試験的な取り組みとしておこないます。
「なので平日の夜にこぞって来てください!」というのも、ドーピングみたいというか、試験としてはおかしな話になっちゃいますが、ぜひ、平日夜、下北沢、いらしてください。



お知らせとしては以上で、以下は今回の変更の経緯とかの話です。
下北沢オープンは、入居しているボーナストラック開業と同時の2020年4月1日で、新型コロナウイルス感染症の時代の始まりの時期に生まれた店です。オープン数日後から休業になったり、そのあとも時短に次ぐ時短で、本来の時間で営業していた期間のほうがずっと短い、みたいな感じで2年間とかを過ごしたわけでした。
去年になってやっとちゃんとずっと本来の営業ができるようになり、そうしていたわけなんですが、そうしたら夜は、特に平日の夜は、もう全然さっぱりで、開ければ開けるほどマイナス、みたいなことになっちゃいました。
そこで去年5月、このままじゃヤバいのでいったんちょっと守りに入ります、みたいなところで月曜日から木曜日の閉店時間をぐっと縮めて18時としました。
そのときの案内ではこんなことを書きました。
夜間の集客がなかなか難しく、一度ぐっとしゃがんで体勢を整えようという判断です。
遅い時間を楽しんでくださっていた方には、短くなってしまって申し訳ありません。
今一度いろいろの土台を整え、また元の長さに戻していけるよう精進したい次第です。
これからも幸せな読書の時間を創出していけるように、ひとつひとつ丁寧に真摯に取り組んでいきたいと思います。がんばりまーす!
そこから、あたらしいメニューをつくってみたり、本屋さんと連携を始めたり、いろいろな取り組みをしていきました。するとちゃんと売上が伸びていって、特に10月くらいからは顕著に売上が増えました。ちゃんと取り組むと数字はついてくるのだな、というのは僕や下北沢の面々にとってもけっこう成功体験というか、嬉しいものだなと思う体験でした。夏前くらいに初めてちゃんと「店長」という存在を置いたのですが、それもすごく大きく、店長って大事だ、佐藤くんすごい、佐藤くんがどんどん店長らしくなっていく、成長とは、眩しいものだ、と感じながらの半年間でした。
また、余談ですが、それまでは毎月おこなわれるボーナストラックの店長会での売上報告のフヅクエの時間というのは、売上しょぼすぎてちょっと失笑の時間というか、他のお店の人たちにとっても反応に困る時間だったんじゃないかと思うのですが、10月くらいからやっと、アンタッチャブルじゃない存在になれたんじゃないかなと思います。
で、そういう中で、売上とか人件費とか原価とか、なんかいろいろを計算したところ、これはそろそろ営業時間を伸ばしてみてもいいんじゃないか、営業時間を伸ばした分をまかなえるだけの売上をつくれるのであれば、18時閉店を残念に感じていた方にとってもいいことだし、短い時間でオペレーション的に大変だったみんなにとってもいいことだし、いいことずくめじゃないか、という考えが導かれました。
ただ、伸ばしてみても去年と同じように夜はさっぱり閑古鳥だったら大変だ、一度お試し期間を設けたい、3ヶ月くらい様子見をすれば、その先どうするかの判断材料を得られるんじゃないかというところで、そんなわけで3,4,5月の3ヶ月間、毎日22時までの営業を試してみる次第でございます。
僕のお店観は、店はできるだけ毎日、できるだけ夜遅くまで開けていたい、というものです。
誰かが「行きたいな」と思ったときに、できるだけいつでもそれが可能である状態でいたいと思っています。「あそこに向かえば大丈夫」というプレディクタブルな場でありたい、みたいな感じです。
なので、この試しが歓迎してもらえて、そのまま続けられたら、とてもうれしい展開だなと思っています。
いい季節になってきますし、ボーナストラックの広場は気持ちのいいところですし、敷地内には本屋B&Bや日記屋月日もありますし、ぜひ遊びにいらしてください。
また、今は西荻窪も同じ経緯から月木18時までの営業ですが、こちらも他の可能性を探れないか、そろそろ本腰を入れて検討したいと思っています。
阿久津隆