そういうわけでやっと、スペシャルティコーヒーの定義をちゃんと確認しておこう、という回。
ちなみに以前にも書いたけれど、調べる以前というか今の段階の僕の認識はこれ。
「たぶん単一の農園で栽培されたやつで、わりといいやつ、ってことなんじゃないですかね、おそらく。そうじゃないやつがなんだっけ、コマーシャルコーヒーだったかコモディティコーヒーだったか、そんな感じじゃないかと」
これがどう変わるか。
で、「スペシャルティコーヒー 定義」で検索したらトップで出てくるのがSCAJ、日本スペシャルティコーヒー協会のページ。
まずびっくりするのは最初の一行で、「消費者が美味しいと評価して満足するコーヒーであること」とある。
定義という言葉の土台が崩れたかと思うほど、あ、そういうところから始まるのか感。補足にも「スペシャルティコーヒーと一般のコーヒーは、SCAJのカップ評価基準に基づき、コーヒーの液体の風味(カップ・クオリティ)により判別・区分する」とあるけれど、わりとファジーというか、スペシャルティかコモディティかっていうのはスパッと切れるものじゃないということなのかな。(ここでは「一般のコーヒー」という書き方をしているが、スペシャルティ↔コモディティ、ではなくてスペシャルティ↔一般の、なのかな。一般の、ってなんなのかな)
そのあとのこの箇所。「From Seed to Cup」これがわりとキーワードなんですかね。
「そっか」と思ったのは、「さらに、適切な抽出がなされ、カップに生産地の特徴的な素晴らしい風味特性が表現されることが求められる」というところで、最後の最後で「はい失格」というのがあるのだな、というところ。つまり「当店はスペシャルティコーヒーをお出ししています」とのれんとか(知らないけど)で謳っている店があったとして、それはお客さんの口に入って味覚を刺激する瞬間まで偽装表示になる可能性を孕んでいる、ということか。これはすごいことだね。
最後。「日本スペシャルティコーヒー協会は、生産国から消費国にいたるコーヒー産業全体の永続的発展に寄与するものとし、スペシャルティコーヒーの要件として、サステナビリティとトレイサビリティの観念は重要なものと考える」
持続可能性と追跡可能性が大切と。
どのレベルで追跡可能性が要求されるのかな、というのが知りたいと言えば知りたい。(と思って今度は米国スペシャルティコーヒー協会のwebにあったやつ読み始めたのだけど、最初のパラグラフで10分くらい掛かったから「これはドツボにハマる…」と思ったため後回し)
つまり、「出自がはっきりしていて、一般のコーヒーと比べて農家にとっての持続可能性が高くて、そしてなんといっても美味しい」ということなのかな。なんかいまいちすっきりしないのだけどとりあえずここまでで。