フヅクエができるまで(11)7月9〜11日、借入の相談

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7月9日。「商工会議所で借入の相談。区役所に行って面談の予約。事業計画書の作成」
お金の算段。
最初は親に借りようかと相談したのだけど、「どこかで借りてみたら?借りて返しましたっていう実績があったら何かのときに借りやすくなったりしていいんじゃない?」みたいなことを助言され、何かのときなんてあるかなーまあでもそうしてみるか、ということで公的な機関的なところからお金を借りるべく、お世話になった不動産屋さんからいただいたアドバイスに従って商工会議所に行ってみる。渋谷駅のヒカリエ側のイメージフォーラムとかに向かう坂をちょっとあがって左の路地に入って右往して左往した先にあった。特に事前に電話も入れずに行ったのだったか、どうだったか。
そこで覚えているのはなんか紙を見せられて、借入のいくつかの選択肢(4つくらいあった気がする)と金利とか上限額とか返済期間とか、そういうやつのマトリックスになっているやつで。
物件見学初日に帰りがけに行った日本政策金融公庫のやつ(友だちの口から「こっきん」と音を聞いた記憶があるけど、今もわりとそう呼ばれているのかしら。国民生活金融公庫が元のやつとのことで)にお願いする感じかなーと思っていたのだけど、そのマトリックスを見ていると区の制度融資みたいな名前のやつが金利がべらぼうに低くて、「お、こりゃいいじゃん」と思った。そのためその足で区役所に行った。
いまだによくわかっていないのだけど、これは区に推薦してもらった体で銀行に行って、で銀行が信用保証協会に「この人借りたいって言ってるんですけど貸していいですかね」とか言って、信用保証協会が「いいっすよ、保証するっす」なり「ちょっとなしっす」なりを判断する、みたいなやつだったはずだった。
それで区役所、3階だったかしら、商工観光課、行って、制度融資のやつやりたいんですけどとか言うと手続きというか、面談の予約ということになる。善は急げなので翌日予約。必要なもの:事業計画書。夜、創業の動機、取り扱う商品・サービス、必要な資金等々、つらつらと書きまくった(値段をつけないでやるということはあまりにもあれそうだから嘘つくことにして値段てきとうに書いた)。たいへん楽しかった。
つって7月10日、「区役所で面談」
面談していただくのは、あれはどういうあれなんだろうな、ずいぶん年配の方で、たしかコンサルタントとかそういう肩書きの名刺を持っていらして、半分リタイアみたいな身なのかな。で、渾身の事業計画書を渡したところ一瞥して「こんな文字多いの誰も読まないよ〜」でほんとに一瞥で返されて「ちょっとエモすぎましたかね〜」つって帰ってきた。まず字が小さいしね。何ポイントで打ったらいいですか。12くらいだね。
最初ぼくは区こそが敵というか説得すべき対象というか負けちゃいけないぞ、という相手なのかと思っていたのだけど、どうやらそうじゃないらしいことが知れた。区はなんかいい具合に書類を整えて金融機関に斡旋しますから、まあがんばってくださいね、という応援者としてのあれみたいで、面談は何度もおこなわれるのだけど、その方と話す時間は和気あいあいとしたなんかいい時間でわりと好きだった。
7月11日。「引き続き創業計画書の作成」