フヅクエができるまで(5)6月18〜19日、ムーンファクトリーコーヒー、ワイヤーフレーム

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6月18日、天気は晴れ。「徒歩の物件探し」 3日か4日のあいだ大宮を出ずにたらたらしていて、それで「これじゃあよくない。物件が出てこないなら、自分の足で探そうじゃないか」という気分だったはずなのだけど、1階で路面のあれならまだしも2階以上の物件を歩いて探すとかってけっこう無理なんじゃない、知らないけど、と途中で思った記憶がある。 この日は「渋谷から代官山恵比寿を通り池尻大橋三軒茶屋。」とのことで、よく歩いた。書かれてはいないのだけど池尻は送られてきた物件情報から場所のあたりをつけて覗きに行ったような記憶がある。大通り沿いで、ダメだなと思った記憶がある。途中でコーヒー豆を買ったり器を買ったりしている。あちこち歩いた末、「物件はよくわからず。」
「三茶のムーンファクトリーコーヒーの内装が度し難くよかった。これをやりたい。今度永山と行こう」
「これをやりたい」っていいよね、なんかほとんどかわいいわと今おもいました。実際、帰り際に店の方に「なんかすごいいいですね、今度店を作るんですけどこんなふうなの理想だなとか思ったんですけど、この天井とかどうなってるんですか?」とかうかがった記憶がある。後日書くけれど後日実際に永山を連れて再度お邪魔して、そのときに小さい声とかで永山に「俺これやりたいんだよね」とかきっと言ったんじゃないだろうか。
そういうわけで、具体的な作業時に「ムーンファクトリーのさ」みたいな言葉は一度も出ていない気はするのだけど、イメージとしては少なくない影響を受けて作られているような気がするし、そうでない気もするし、ともかく「これがいいなあああ」と思ったのは確か。
あ、そうか、思い出したけれど、永山と施工管理の方とイメージの共有みたいなので「こんなの」つって送った写真の中にムーンファクトリーを入れたのを思い出した。その他には京都の月と六ペンスとか黒磯の1988 cafe shozoとか。「俺こんなのがいい」つって。
「夜、webのワイヤーフレームを書いてみた。」
ワイヤーフレーム。きっとこの日とかに知った言葉なんじゃないだろうか。聞きかじりの言葉を知っていたかのように使っている。ワイヤーフレームはレイアウト図みたいなものとのこと。
そのとき書いたのは写真の通りなんだけど、仮の店名は少し前にも書いたあれになっていて、当初はトップページで数記事までは表示されているという状態を考えていたようだ。「どうですかね」とか問い掛け的なものがあるのは書いてはんぞーに送ったためで。
赤文字で「こんな店ですよという例のテキスト」と書かれているが、気が早いもので6月6日くらいに書かれたと思しきノートに「web案」と題されたページがあって。そこに「店舗情報ではなく訴求するテキストがトップ」であるとか「読まなきゃアクセスできないというゾーニング」とか書かれていて、これは「フィルタリング」と言いたかったのだと思う。で、その続きで今トップページに書いてある文章がほとんどそのままの形で書かれている。とにかく入り口は文章にして、というのはかなり早い段階で決めたことらしい。共感なり興味なりを抱いてもらえたら店舗情報に飛んでもらえばいいし、「めんどくさ」と思われたらそこで離脱されればいい、と。
面白いなと思うのが律儀に著作権表示まで書いているところで、でも別にオールライツじゃなくていいよなとは思うというか、CCライセンスとか考えてもいいのかもなと、別にこんなサイトの何かを誰が何かに使うとかってないだろうけれど、思う。まあなんでもいいや。
6月19日。「不動産屋さんにいろいろメールする。ぐらいで何もしていなかった記憶。」