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今日の一冊

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ニール・バスコム『ヒトラーの原爆開発を阻止せよ!』(西川美樹訳、亜紀書房)

2017年10月29日
夜、ざあざあ降り、読書日記で引用した本を引き合わせるため校正の方にお送りするその前作業として引用本のリストを作るというか、原稿を書誌情報だけに削っていくことをしていた、するとそれだけでワードで26枚分になった。これを見ながらダンボールに詰めていくということだった。 閉店まで時間がまだあった、やることはなかった、『ヒトラーの原爆開発を阻止せよ!』を読むということだった。どんどんどんどん面白かった。ノルウェーの山の中で、先発隊の四人は二ヶ月ほどのあいだ完全に雪だけの土地でどうにか生き延びていた、鹿を狩猟し、ほとんどの部分を食べたが特にその胃袋が栄養源だった、雪は降り続けた、雪は僕の見たことのない体感したことのない降り方をしていた、降る、なんていう動詞ではとても追いつかないようなものらしかった。マイケル・マンによって映画化されると帯にあったが、これは映画になったら本当に面白いだろうと情景を想像しながら何度も思った、真っ白な、真っ白な映画になるはずだった。
それにしても、やきもきしながら読んでいて、成功するのは今描かれようとしているこの作戦なのか? そう思っていた。一度、描かれ始めた作戦は大失敗に終わって、工作員の大半は死に、何人かはドイツ軍に捕まり拷問を受けたあと処刑された。しかしどうやら、プロローグで描かれた場面は、今読んでいる場面からつながるもののようだった、つまり、この作戦は成功する。それにしても、紙幅がまだまだある。クライマックスではないということか?

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