今日の一冊

2019.09.15
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####バートン・マルキール『ウォール街のランダム・ウォーカー〈原著第11版〉 ——株式投資の不滅の真理』(井出正介訳、日本経済新聞出版社)
2017年9月15日
それでだから変わらず度し難く暇なので『ウォール街』をダラダラ読んでいる。「ファンダメンタル主義者のお手並み拝見」という章で示された表が面白かった。「株式投信上位20ファンドのその後の成績」という表で、その年代のベストなパフォーマンスをあげた20ファンドの平均と、S&P500指数平均を比較したもので、70年代は19.0%だった立派な人たちの80年代は11.1%、一方でこの年代はS&P500ではなく全株式投信平均となっているのだけどこれだと10.4→11.7。つまりたしかに70年代はよかったけれど次のディケイドではS&P500を下回っている。80年代→90年代は18.0(14.1)→13.7 (14.9)。90年代→00年代は18.0(14.9)→-2.2(-0.9)といったところで、ここで言われてるのは立派なファンドもなかなか続けられないんだよね〜、ということのようだ。あ、そうか、これはそういうことを書いている本ということか、立派な投資家たちの立派なファンドにコツコツではなくあくまでインデックスななにかにコツコツが結局いい、ということか、ということはひふみ投信じゃないよ、という話か。「このように、たとえ過去の成績が申し分ないものだったとしても、特定のファンド、あるいはファンドマネジャーが一貫して市場平均を上回り続けることはできないのだ」 参った。困った。
劇的に暇なため仕込みも発生せずひたすら本を読むだけになった……。CAPM……。スマート・ベータ……。知っているべきなのか。
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