今日の一冊

2019.08.30
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####ジェームズ・ワット『ビジネス・フォー・パンクス』(日経BP)
2017年8月30日
それで、というわけでもないけれども届いたジェームズ・ワットの『ビジネス・フォー・パンクス』を読んでいる。「始めるのはビジネスじゃない。革命戦争だ」とか「頭を下げ、バーターでも裏技でもなんでも使え」とか「パンクなら、信念を曲げるな」とか、目次に並んでいるのはこういう調子の言葉で、僕は読みながら気がついたら「YES, I DO!! YES, I DO!!」と大声で連呼していた。「人の話は聞くな。アドバイスは無視しろ」「あ、ちょっと待ってくださいね、メモメモ。人の話は聞くな、アドバイスは無視しろ、っと。はい、無視します!」
それはそうと
会社を始めるとすぐ、何もわかっていない連中が決まって「出口戦略は?」などと尋ねてくる。出口なんてものは、最初から本気じゃない役立たずたちが考えることだ。情熱を注いだ最高の自信作ができたのに、目先の金のために他人に権利を譲り渡すなど、想像しただけで吐き気がする。
ジェームズ・ワット『ビジネス・フォー・パンクス』(日経BP)p.56
こうあって、笑ったというか、僕は起業家でもなんでもないので、のでなのか、とにかく出口戦略的な話を聞くといつも感覚がよくわからんなあと思っていた。起業した人やしようとしている人がバイアウトの話とかをすると、あれ、売っちゃうんだ! みたいな、非常に素朴なのは承知しているのだけど「めっちゃこれやりたい」と思って始めることを最初から育てて売り払うみたいな前提で考えている人たちは、良い悪いではなく考え方が僕の感じとは全然違うのだろうなと思っていて、でもそういう考えを一蹴するような言葉に出会ったことがなかったのでここを読んで笑ったというか何かを思った。
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