本の読める店

今日の一冊

Entry 0730

ミシェル・レリス『幻のアフリカ』(岡谷公二・田中淳一・高橋達明訳、平凡社)

2018年7月30日
それが11時頃で、昨日の夜、その、ネットを見ていてなんだかうんざりしたのもあったのだろう、というかあって、つい、はてブであるとかからなんかバズっている記事とかを読んでしまうのだけど、怒りとか非難とか嘲笑とか、そういうものにどうしても触れることになって、これはどうなのかなあ、と、ずっと思っていたが、昨日特にそう思ったらしかった、つまり目をつむりたいねということだった、で、じゃあ、隙間の隙間ででも何かを読みたいという私は何を読んだらいいのだろう、と思ったときに、そうだ、青空文庫、と思って、青空文庫アプリを昨夜入れた、それで、いろいろあるのだなあ、数が多すぎてどうしたらわかんないくらいだ、と思いながら、「日記」でとりあえず検索するといろいろ出てきた、夏目漱石『自転車日記』、横光利一『厨房日記』、国木田独歩『酒中日記』、魯迅『狂人日記』など、落としてみるが、どれもしっくり来ず、閉じて(高速で処理!)、が昨夜だった、今日、もう一度ラインナップを見ていると、山中貞雄の『気まま者の日記』というものを見つけた、へえ! 山中貞雄の日記なんてあるの! と喜んで開いてみると、日記というふうでもなかったけれど、読みたい気になり、だから、外で煙草を吸い吸い読んだ、数ページ。
とにかく、とにかくというか、ネットにあふれるなにかを削ってくるろくでもないあれこれの言葉に触れるよりも、もっといいものに触れていたい。

帰り、『幻のアフリカ』を始める。さあ、冒険が始まるぞ! と思って開いたら、訳者による解題と、「はじめに」がわりと続き、律儀に読まずに日記を読めばいいじゃないか、とも思ったが、なんだかこれはゆっくり大切に読みたい本のような気もあって、律儀に読み、しかしそれが本当に本に対して敬意のある作法なのかはわからない、その律儀さは不真面目さでもあるのではないか、本に対してというよりも自分に対してか。とにかく、律儀に読み、「はじめに」が終わり、開くと、見開き2ページの中に2つ3つの日付けが見えた、さあ、日記が、冒険が、始まる! と思って、寝た。

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