本の読める店

今日の一冊

Entry 0523

友田とん『パリのガイドブックで東京の町を闊歩する まだ歩きださない (1)』

『『百年の孤独』を代わりに読む』は書かれていくこと(あるいは書き損ねられていくこと)がそれ自体サスペンスとなるような貴重な面白さに満ちた本で次のやつが出たと知って「それは読むわ」となっていた。ただ僕の書店での行動を考えたときに「これいつどこで買えるんだろう」と思っていた。『『百年の孤独』を代わりに読む』はB&Bで、あれはたしか保坂和志さんとのトークの夜に終わったあとに「あーっはっは!」と思いながら買ったような記憶があって、今回のもやはりそういう個人出版物であるとかの扱いが豊富なところに置かれるのだろうか、今回はレーベル「代わりに読む人」からの出版ということだが、どうか、と思って、僕はたいてい渋谷の丸善ジュンク堂で済ませてしまうし丸善ジュンク堂でもたいていレジ前の新刊のところを見て外国文学の棚に行って日本文学の棚に行くか行かないかしてくらいしか歩かないから、本屋に行って、なんか買って、あとで「あ、忘れてた」となって、ということを何度も繰り返していくそれを「こうした成し遂げられないことの繰り返しの中に、成し遂げられないことの繰り返しという一つの達成や、充足を感じること」とするそういう体験として僕はもしかしてこの本と関わることになるのだろうか。そちらが「まだ歩きださない」ならばこちらは「まだ買わない」で対抗しようぞ、というような。
と思っていたところ友田さんがフヅクエに来られたのでお帰りの際に「ちょいと」と言って売っていただいた。

今書きながら「実際どこで取り扱いがあるのだろう」と調べたらアマゾンにあった。アマゾンにあるということはと丸善ジュンク堂の在庫を調べたら渋谷店にもあったしどうやら大型書店も含めていろいろなところに置いてあるらしかった。 なお渋谷店は『地図 2:国内ガイド(関東)』の棚にあります。

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