今日の一冊

2019.03.11
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####『パリ・レヴュー・インタヴューⅠ 作家はどうやって小説を書くのか,じっくり聞いてみよう!』(青山南編訳、岩波書店)
2017年3月11日
体に疲労がすっかり溜まっている感じがあって、よく寝たはずなのに身体的にしっかりと疲れている。2月は週1.5日休みという感じでこれまでで一番休んでいたところ、3月は3日から13日の11日間の連勤ということをやっていてそのギャップに余計疲れる、というのは嘘で、そんなギャップは関係なく疲れるものは単純に疲れる。11日間のあいだに2回週末が入る2回目の週末の1日目が今日でもちろん疲れる。土曜日14時。12時の開店とほとんど同時に数人の方が来られ、今日も忙しい週末になるだろうか、大歓迎、ぜひそうなって、と思っていたところその数人の方でぴったりと止まってここまでずっと止まっている、扉が開くことはない、今日はどうなるか。土日月と働いたら連休という奇跡のようなものが待っている、だからそこまでは全力で走りきる気持ちは持っている、だから存分に忙しくなってほしい、それにしても疲れた、昨日読んでいた『パリ・レヴュー・インタヴューⅠ 作家はどうやって小説を書くのか,じっくり聞いてみよう!』のカポーティのところが面白かった。
迷信深いところが奇妙な癖って言えるかもね。数字をみると、合計せずにはいられないんだよ。何人か、ぜったい電話しない相手っていうのがいるんだけど、それは電話番号の合計が不吉な数になるからなの。それと、ホテルの部屋もダメ、おなじ理由でさ。黄色いバラがあると耐えられない——好きな花なんで、悲しくなる。ひとつの灰皿に吸い殻が三本あるのもダメ。尼さんが二人乗ってる飛行機には乗れない。金曜日にはなにも始めないし、終わらせない。無限にあるよ。できないこと、したくないことは。でも、こういう原始的な概念に従ってるとね、なんか、奇妙に落ち着くの。
『パリ・レヴュー・インタヴューⅠ 作家はどうやって小説を書くのか,じっくり聞いてみよう!』(p.43-44)
なんともいえずいい。この本の最初がイサク・ディネセンで、僕はこの人は知らないのだけど、次がカポーティ、それからボルヘスと続いている。ディネセンのインタビューもよかった、どこかのレストランでだとか、じゃあ明日またいらっしゃいとか言って中断されて翌日に美術館とか、いくつかの場所で数回に渡っておこなわれたインタビューのその状況までちゃんと拾われている感じが、情報としてのインタビューではない感じがして好ましかった。
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