ひとの読書(3) 山口慎太朗さん

2018.12.12
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ひとの生活や記憶のなかに読書はどういうふうに組み込まれているのか、聞いたり聞きそびれたりしてみる企画「ひとの読書」、ずいぶん放っていたのですが、またやりたくなったのでやった第3弾は、11月からフヅクエで働いてくださっているつまり新スタッフの山口慎太朗さんにお話をうかがいました。
1993年熊本生まれ、現在は作家・脚本家として活動している、ファイヤーダンス失敗さんこと山口慎太朗さんというか山口くん(もう少し詳しいことは「はたらいている人ページ」をご参照ください)、は、スタッフ募集の記事をシェアした20分後くらいに応募をしてくださり、早すぎたため早すぎることを理由に落選というか没というか却下というか、なんというのかわからないのですが「なしかな」と思ったのですが、応募いただいたあれを読んでいるとなんだか気になり、貼られていたリンクからツイッターに飛んでいくと、なんだかとてもいい、この人間はとてもいい人間だ、とてもいい人間がとてもいい、とてもいいとてもいい、と思い、ずいぶんツイートをディグり(2年分くらい)、そののち面接を依頼した、お会いしてみたらやっぱりとてもよかった、というそういう山口さんというか山口くん、に閉店後にお時間をいただき、話した。(聞き手・構成:fuzkue 阿久津隆 / 写真:齊藤幸子
阿久津
ふふふ……ふふふ……いや〜……煙草、やめれば
山口
あぁ〜
阿久津
て気もするけど
山口
あぁ〜
阿久津
煙草やめたんだから
山口
結果的に買ってもいいだろうと
阿久津
買ってもいいんじゃないかと
山口
あはは
阿久津
んふふふふ
あでも安いやつ吸ってたんだっけ、わかば、的な
山口
あ、や、セブンスターです 
阿久津
あ、あ〜そうなんだそうだったんだ
山口
で、500円になっちゃったんで
阿久津
ふ〜ん
山口
もうこれは、いいやって
阿久津
ふんふん、じゃあ、月1万円くらいは、浮いたんだから
山口
そうですね、ふふは
阿久津
買えるねえ
山口
買うかあ
阿久津
ふふふふ、へへへ
山口
タンカレー、タンカレーばっかり飲んでます
阿久津
ふーん、いやでもタンカレーはなんかねえ、ちゃんとおいしいよね、ちゃんとおいしい、好き、まいいや。じゃ今日は、山口さんに
山口
ふふは
阿久津
へへへへ
山口
よろしくお願いします
阿久津
よろしくお願いしまーす
山口
へへへ
阿久津
や〜、きょう本、本持ってきた、の?
山口
あーそれは持ってこよう、と思ったんですけど、でも引っ越して、なんか、収納の中になんか入れっぱなしで
阿久津
あ〜
山口
今日の朝、なんか、探したんですけどなんか家出ないといけない時間になっちゃって
阿久津
へへへ
山口
もういいやと
阿久津
はっはっは
山口
時間遅れちゃうと思って
阿久津
はっはっは
山口
やめちゃいました
阿久津
しかも朝じゃないしね
山口
そうなんですよギリギリまで寝ちゃって
阿久津
ふっふっふ、そっか〜、じゃあ今日の話はもう終わりかな
山口
え〜
阿久津
えっへっへ
山口
そうなんですか
阿久津
やそんなことはないんだけど、や〜、こういうのってね、始まりが難しいよね
山口
なにを持ってこようとしてたんだっけな、なんか、あそうだ、『細雪』、谷崎の『細雪』を持ってこようとしって
阿久津
へ〜〜〜
山口
なんか、ええと、新潮文庫で上中下、が出てて、角川も上中下って出てて
阿久津
角川の『細雪』なんてあるんだ
山口
ありますあります
阿久津
へ〜〜〜
山口
なんか、最近、よくある、なんかジャケットが、ひょう、装丁がなんか全部、なんだろう、一個の模様みたいに
阿久津
へ〜〜〜
山口
なんか、唐松模様? 金魚の模様とか、名作を、そういう統一させた、
阿久津
あそうなんだ
山口
装丁で出すみたいなシリーズがあって
阿久津
あへ〜〜〜
山口
なんかそれと、あと中公は一冊分厚いなんかドンってやつがあるんですけど
阿久津
へ〜〜〜
山口
なんか初めて、その同じ本で、こう何冊も買うっていう
阿久津
山口
初めてやった、本だったんで、であと最初に読んだ新潮の上にはすごいなんか、書き込みとかなんか折ってたりするのあるはずだから、それないかなあと思って、なんかひっくり返してたんですけど
阿久津
あはは
山口
見つからず
阿久津
ふふふ、へ〜〜〜、それは、大好きな作品ていうことですか
山口
そうですね
阿久津
へ〜〜〜〜、面白いよね
山口
おもしろ、かったですねえ
阿久津
おもしろ、く読んだなって記憶以外なんの記憶もないんだけど
山口
ふふふふ
阿久津
なんか下痢とかをするんだっけ
山口
ははは、下痢とかして、多分してましたね、下痢とかしてたなあ
阿久津
なんかさあ、新潮だと裏のところにさあ、あの、あらすじみたいなやつでさ、なんかあれで、わりと、全部しゃべっちゃうみたいな
山口
ふん、そうですね
阿久津
なんか『細雪』そういうイメージが、あるんだよね、下痢、
山口
下痢すんのってそんな大事なあれだったかな
阿久津
えへへ
山口
あ、あるんですね
阿久津
そうだね、ちょこちょこあるね、『細雪』はね
あれ〜なんだっけなあ、いいねこのえいえいとして書き続けた記念碑的大作
山口
うわ〜ほんとだ
阿久津
えいえい、ってなんだろう、かっこいいな
山口
へ〜〜〜、これってなんか年代が変わって、版重ねるごとにここって変わったりしてるんですかね
阿久津
どうなんだろうねまでも、えでも、どうなんだろうね
へ〜〜〜、言論統制によって雑誌掲載を禁止されながらも
山口
は〜
阿久津
そんな感じだったっけ
山口
この水害のところは覚えてるなあ
阿久津
へ〜〜〜、全然、ほんとに覚えてないなあ、でも面白かったってことは覚えてるなあ
山口
ははっ、僕もでもそんな感じ
阿久津
あ、下痢の話じゃなかったけどさ、バーテンと同棲した、妙子は、子どもを死産してしまい
山口
えそんなんあったけ
阿久津
明暗二様のうちに物語は終わるへっへっへ
山口
ふっふっふ
阿久津
ここで紹介する必要ふふふふふふふ、いや〜〜〜〜
山口
妙子ちゃんがたしかこの水害で、なんかほんとは、なんかいい感じだった男の子がなんか水害で亡くなっちゃったっていうかなんか会えなかったんじゃないかな
阿久津
ふ〜〜〜ん、へ〜〜〜〜、ふ〜〜〜〜んなんかいいね中巻がやっぱりなんか、ま水害もあるけど、中巻のその、あらすじというかあれが、生活は次第に窮屈になっていくがそうした世間の喧騒をよそに、姉妹たちは花見、蛍狩り、月見などの伝統的行事を楽しんでいる
山口
でへこれ、いいっすよねえ
阿久津
これいいねえ
山口
これいいですねえ
阿久津
これ中巻でしかありえない
山口
えへへ
阿久津
あはは
山口
中巻ならでは
阿久津
あっはは
山口
ザ中巻だなあ
阿久津
えっへっへ、ふ〜〜〜〜〜んあ失礼しました、山口さんの大切な
山口
いえいえ
阿久津
小説ということで、これは、いつ、読まれたんですか
山口
かなりたぶん東京出てきて、7年6年前とかですかね
阿久津
あ出てきてすぐっていうこと
山口
そうですね
阿久津
ふ〜〜〜〜〜ん
山口
なんかもういっこピンチョンの『V.』にしようかなと
阿久津
へ〜〜〜〜
山口
それは、僕がフヅクエはじお客さんとして来たときに、ピンチョンの『V.』読んでて
阿久津
ふ〜〜〜〜ん
山口
ていう、だけなんですけど
阿久津
ほえ、そのとき読んでて持ってきて読んでたの
山口
あ、そうです自分の持ってきて
阿久津
へ〜〜〜〜あれ俺『V.』って読んでたっけな、あったっけ、
山口
や、あると思います
阿久津
じゃあ読んでるわねへへ
山口
あれ全部、じゃないんですね
阿久津
なんかが抜けてる気がすんだよな〜あでもそれ『重力の虹』でがんばって終わったんだっけなどうだったっけな忘れちゃったな、大変だよね
山口
そうすね
阿久津
へへっ、へへっ、へ〜〜〜〜、『細雪』
山口
こんな感じで大丈夫なんですか
阿久津
や多分大丈夫だと思う
山口
大丈夫ですか
阿久津
むしろ今までのところで、もう、面白かったと思う
山口
ははっ、早いなあ
阿久津
でへへ、どぅふふ、でも文字起こしするとねえけっこうほんとに、なんでもない会話が、面白いんだよね、だからこんな感じが、いいかな、そうっすねえ、本は、その、もともと、バンドマン、だったわけじゃないですか
山口
そう、ですね
阿久津
それは、東京出てそれをちょっとしてくらい、まで、それ、どれくらいから
山口
あ、バンドですか
阿久津
うん
山口
高校入るときに、なんか、ずっと中学まで普通に運動部だったんですけど
阿久津
なにやってたの
山口
あ、ええと小学校野球やってて、中学校は、ソフトテニスやってました
阿久津
小学校の、野球は、普通に軟式チームの
山口
軟式そうです
阿久津
ああ、一緒じゃないですかあ
山口
あそうなんですね
阿久津
僕も、中学校のときソフトテニスやってたんですよね
山口
え、そうなんですか、まったく一緒だ
阿久津
へへ、そうそう、へ〜〜〜〜、なんか挫折したのかな小学校のときに
山口
なんか、そうですね、体育会系の感じがやっぱり、
阿久津
あ〜〜〜〜
山口
無理で、まだなんか、なんとなく母親が、なんか、やれとは言わなかったんですけど運動、まあ部活なんかやってほしそうな感じだったんで
阿久津
へへへ、やんないんだあ、みたいな
山口
まあだったら、で、母親テニス好きなんで
阿久津
あっはは
山口
じゃあソフトテニス部あるから
阿久津
(くしゃみ)
山口
ソフトテニス部入ろうかなみたいな感じで入りました
阿久津
(くしゃみ)
山口
でもそれも、やっぱダメでしたね
阿久津
ああそう
山口
で、やーなんか、そうなんですよね、だから高校で、軽音楽部あるってのを知って
阿久津
うんうんうんうん
山口
なんかわかんないんですけどうわめちゃくちゃやりたいと思って
阿久津
へ〜〜〜〜
山口
それで、ベース、とかギター、ま全部、できるんですけどなんか
阿久津
(くしゃみ) 全部できんの
山口
ま部室に全部の楽器置いてあったんで
阿久津
(くしゃみ)
山口
でもま、そんな上手、ではないですけど、まあだいたい、簡単なのはある程度はまあ、できます
阿久津
すごーい (くしゃみ) 本職はなんだったの
山口
高校のときはそのベースで、えと、同じ部活の、友だちとバンド組んでて、東京出てきて、まあギターでやってましたね
阿久津
あ、へ〜〜〜〜、あそういうのあるんだね、へ〜〜〜〜、ギター、やりたかったの
山口
もともとなんか、ふぁん、ファンだったというか、地元の、先輩ていうか
阿久津
あ〜〜〜
山口
のバンドが東京に出てやってて
阿久津
なるほどなるほど
山口
で、まあ、好きなバンドだったんで、あじゃあやりまーすていう
阿久津
へ〜〜〜〜それは、じゃあ、九州だし、ナンバーガールみナンバーガールになってた可能性があるんだね
山口
ははっ、そうですね、ナンバーガール、そうですね、あそうか福岡か
阿久津
うわーそれはー、むねあつなー、お話ですね
山口
いえいえ
阿久津
ふふっ、ふふっ、へ〜〜〜〜そうかあ
山口
なんかでも高校生の時に多分、その、入り口は最初たぶん音楽だと思うんですけどなんか、サッカー部がすごく強い学校で、
阿久津
へ〜〜〜〜
山口
全国大会の常連みたいな学校だったんですけど
阿久津
名前言ったらわかるかな
山口
あいやどうだろ熊本大津高校
阿久津
へ〜〜〜〜
山口
知ってる人はわかるのかな
阿久津
たぶん知ってる人はわかるんだろうね、あ秀英館みたいなのって熊本にある?
山口
あ、秀岳館、野球強いところ
阿久津
あ野球かそうか、へへへへ
山口
ありますね、なんかそれで、サッカー部の、応援のためだけに、なんか全校生徒で行かなきゃいけなかったりだとか
阿久津
へ〜〜〜〜どこ行くのサッカーの場合って
山口
その試合会場にあどこだろ、全然覚えてないなあ、まあ、なんか、サッカー場みたいなところにみんなで行って行かなかったら、それが欠席扱いというか
阿久津
うわ〜
山口
成績に反映されちゃうんですよ
阿久津
え〜〜〜やだ〜〜〜
山口
でなんか、ものそれがものすごくやで、その、学校全体をもう、サッカー部のために、みたいな、怖くて、怖くてというか気持ち悪くて
阿久津
気持ち悪いね
山口
なんか、すごい気持ち悪かったんですよねそれでなんかサッカー部のやつ、もなんか嫌なやつら嫌なやつが集まってて
阿久津
あっはっはっは
山口
とにかくやなやつが、集まってて
阿久津
でもサッカー上手なんだね
山口
さっ、あでもやっぱり偉いもんでレギュラー、というか
阿久津
あっはっは偉い
山口
百何人いる中のその選ばれし10人はいいやつなんですよね
阿久津
あ〜〜〜〜〜
山口
それ以外の90くらいが
阿久津
ふふっ
山口
地獄みたいに、悪い奴らで
阿久津
へへっへへっへ〜〜〜〜うわ〜〜〜
山口
なんか、ドラムスティック折られたりとかしてました
阿久津
ええ!マジで!
山口
サッカー部の授業の、多分、組み方が、よじなんか四時限まで授業やって、そのあともうサッカーみたいな、感じ、でその四も多分普通の勉強じゃなくて、音楽とか、家庭科とかの、でこう、組まれてるみたいな感じだったんでよく音楽室に来てたんですよ
阿久津
あーなるほどなるほど
山口
それでなんか、僕たち自分たちの私物、置いてたんで、なんか、うわこれなんか、なんか好きなバンドのあのギターじゃんみたいな感じでガンガン、こう、触られてて、それでなんか、すっごいやな思いしてましたね
阿久津
ほんとにやなやつらだね
山口
そう、それでやな思いをしてたのもあって、なんか、ま多分こうあるある全然あるあるなんでしょうけど、俺は、お前らとは、違う、みたいなことから
阿久津
あーあるある感あるよねえ
山口
みんなが、知らないような音楽を聞いたりみんなが知らないような本を読んでるんだぜっていうのをひとり、ひとりで、
阿久津
いや〜
山口
そのサッカー部の、おかげというか、せいというか、
阿久津
そうか、なにか、そっから同年代でプロ行ったりした人とかっていないの
山口
いますいます!あの普通にこないだも日本代表で、出た、あの植田直通くん、は、なんかディフェンス
阿久津
あ〜〜〜
山口
背の高い
阿久津
なおみちってね、うえだって植えるの植えでしょ
山口
そうですそうです
阿久津
あ、へ〜〜〜〜、じゃあ植田直通くんのおかげで今の
山口
ふふっ、ふふっ、植田直通くんは多分いいやつですけどなおさら
阿久津
そうだよね、そうだよね、それは、人格者だろうね、選ばれたイレブンの、さらに選ばれた存在だもんね
山口
そうですね、その選ばれしイレブンはたいていみなプロになってます
阿久津
あ、ほんと、あ、そんなに、
山口
はい
阿久津
じぇえ、あの、J3とか
山口
そうですね、あの、J1も何人かいるのかな、でもたいていみんな、J2とか、あと地元の、熊本にもなんか、サッカーチームあるので、
阿久津
なんだっけ
山口
ロアッソ熊本
阿久津
あーそれ知らないなあ
山口
あそれも、一番下なのかなJ2かな
阿久津
あでも熊本聞いたことあるよね、ザスパ草津みたいな
山口
なんかそんな感じの
阿久津
へ〜〜〜〜、そうか、へ〜〜〜〜、なんかね、J2J3ってなんか、ちゃんとやってて、いろんな地名が、あって、これは、町、的には楽しいだろうなって、サッカー、思うんですけど、山口さんはどう思われますか
山口
や〜、う〜〜〜〜ん、や、やっぱその経験が、あるから、もうすごい、スポーツっていうのが基本全般あんまり楽しめないんですよね
阿久津
あへ〜〜〜〜そうなんだ、そうかあ
山口
なんか、だから、ひとりで、教室の、休み時間江戸川乱歩とか読んでました
阿久津
あ〜〜〜っはっは
山口
お前らには、わかんないだろ、みたいな感じで
阿久津
や〜、やっぱりね、あったね俺も、しょうがないよねえ
山口
阿久津さんもあったんですか
阿久津
あったねなんか、サッカー部だ、サッカー部の人が、かっこいい人が、浜崎あゆみとか聞いてるの見て、なんか、
山口
浜崎あゆみか
阿久津
そう、お前らはそうかもしれないけど俺はフジロック行ってるからなへっへっへ
山口
あるあるなんですね
阿久津
なんかね、フジロック、俺なんかいまだに言っちゃうからいまだになんかあるんだろうけどなんか高一の年から10年くらい毎年フジロックに行ってたんだけど、やフジロックに俺は行ってるってのがなんか強烈になんか自分を支えてくれるなにかだったんだよね
山口
へ〜〜〜〜
阿久津
やっぱそれくらい若いとさすがにまわりに、いなかった
山口
ん〜
阿久津
お前らは行ってないだろみたいな、俺はナンバーガール見に、フジロック行ったんだみたいな
山口
生で見てるんですね阿久津さんナンバーガール
阿久津
いやもうだって、もう僕の高校時代は本当にナンバーガールだったから
山口
そうなんですね
阿久津
もうほんとに青春はナンバーガールだった感じの青春、思い出、インマイヘッドでしたね
山口
ふふふ思い出インマイヘッド
阿久津
もうほんとにね、あの時分、どんな思い出を自分は持っていたんだろっていうのが、あの、なんでそんなに思い出っていうものに対して
山口
はははっ
阿久津
なんかすごく、ビシビシ来てたのかっていうのが全然わからないよね、中3くらいで、初めて聞いて、あ〜思い出インマイヘッドだ〜!みたいな
山口
あははは
阿久津
なんもないよ
山口
はっはっは、今、今はまさに
阿久津
や〜そうだよねえ、今だったらまだなんか言えるけど、ははっ、本の話になんないなあ、あそっか、江戸川乱歩読んでたんだよね高校時代に
山口
ちょっと、いま僕ががんばってクッて入れ込みました
阿久津
あ、そうだったんだ、全然知らなかったそれ、へ〜〜〜〜
山口
ごめんなさい全然それちゃって
阿久津
いやいやいや、あの、それたほうがたのこういうのは面白いんだろうなって。熊本、の市内?
山口
や、あの、けっこう離れてて、大津町っていう大津高校の大津町ってとこなんですけど、なんか阿蘇山の、ふもと、にあるみたいな、市内までは、車で、一時間かかんないくらいですかねしごじゅっぷんくらいの
阿久津
へ〜、本を買うっていうのってどういう、
山口
あ、僕は、でもそんなにたくさんも読んでないんですよね今思うと、でも、地元に、なんかブック、ブックシティっていう地元に、ブックシティって名前の本屋、があって、そこがなんかすごく好きで、それは別になんかこう、いやなんかどこにでも普通にどこにでもあるただの本屋なんですけど、なんか用もないのにただ行ってましたねなんか
阿久津
へ〜〜〜〜
山口
なにを買うわけでもなく、そんなに品揃えもすごいいいわけでもないんですよ
阿久津
ふ〜〜〜ん、熊本ね、そうだよねつい熊本っていうと、なんだっけ、だいだい、
山口
そうですね
阿久津
橙書店
山口
あと長崎書店
阿久津
あ長崎書店ね、なんかそういう、なんか書店好きの人とかわーっていう、書店、とか、やっぱり行ってたんですかみたいななんか、つい、思うけど、生活、ってそういう、ことではないですからね、
山口
そうですね僕ももう山のな山に山の中で育ったので
阿久津
じゃあブックシティも、山の中にあったの
山口
ブックシティは、でも、車で、15分くらい、行ったところですね
阿久津
微妙な距離だね
山口
なんか国道があって、国道57号線、そこの、沿いにいっぱい、でっかい、店がどんどんできてるんですけどそこにあって、
阿久津
じゃ日産とかに、並んであるみたいな
山口
そうですそうです
阿久津
あ〜
山口
そうですそうです
阿久津
なんか、いたずらに三角屋根みたいな
山口
はははっ
阿久津
そういう、そういう本屋さんね
山口
そういう感じですね
阿久津
へ〜〜〜〜、あれ、坂口恭平の本屋さんも、熊本だっけ
山口
そうですねそれが橙書店、あれ、でしたっけ
阿久津
え違うでしょあの、なんだっけパノプチコン書店みたいなやつ
山口
坂口恭平さんがやってる、本のやつ
阿久津
やってる、やってる、んじゃないかな
山口
あそれ知らなかった
阿久津
あそうなんだ
山口
だから長崎書店って最近初めて行ったんですよ
阿久津
あそうなんだ、あれ、あ、ポアンカレ書店だ、
山口
全然知らない
阿久津
なんかそれこそガソリンスタンドの建物をどうこうして、上がどうこうみたいな、
山口
へ〜〜〜〜
阿久津
なんか、え、これ知らないって坂口恭平ファン的にはもぐりすぎるんじゃないの
山口
ぼくファンでもないんですよ
阿久津
へへっっへへっあれ好きとか前なんかなかったっけ
山口
いやいっ、読んだことないんですよね
阿久津
はははっそれ全然、それファンでは全然ないね
山口
ファンじゃないですね多分
阿久津
多分ていうかへ〜〜〜〜、そっか記憶違いか、あれ、俺、何冊か読んでるけどなんか面白かったな、なんか、『けものになること』とか、すごかったな
山口
僕の兄がすごい好きで、
阿久津
あそうか へ〜新政府書店ポアンカレだって、あそうかあ、なんていうのかなちょっとよくわかんないなあっ、あれだね「ぼくと橙書店」ていうのを、坂口恭平は本出してる、ぽいね、あ違うかこれエッセイか、あエッセイみたいな本じゃなかった、
へ〜〜〜〜、そっか、ポアンカレ書店、
ふ〜〜〜〜ん
へ〜〜〜〜
えへへへへへへ
なるほど、よくわかりました
山口
あはは
阿久津
あははははは
そうですね、なんか、お伝えしたいこととかありますか
山口
あっはっは、お伝えしたいこと?
阿久津
お伝えしたいことあったら逆に驚くね
山口
そうですね
阿久津
これ、これだけは、どうしても
山口
お伝えしたいこと、お伝えしたいことは、ないかなあ
阿久津
やーよかったなくって、
山口
阿久津さん小学校とか中学校からたくさん読んでたんですか
阿久津
やたくさんでは全然ないね、全然たくさんは読んでないだろな、高校時代とかも、よくよく考えたらそんなに読んでないんだろうなあって、むしろ映画とかのほうが、好きだったような気がするし、うーん、やっぱ大学入ってからなのかな、えじゃ東京に、来てからっていう感覚ですか
山口
そうですねやっぱよく読むようになったのは、東京に来てから、大学に入ってから
阿久津
あそかそか、そかそか、大学に、来たんだよね東京に、
山口
そうですそうです
阿久津
大学は、なに、学部とかだったの
山口
なんか表現学部、総合文化学科っていう、もうめちゃくちゃなんでもありみたいな
阿久津
そういうのあるよね
山口
なんかゆるく、偏差値低いあるあるなんでしょうけど
阿久津
そんなことないんじゃない
山口
そうなんですかね
阿久津
やわかんない
山口
しかも学部関係なく授業受けられるっていう、なんかあんまり、学部の意味ないみたいな
阿久津
ああなるほどなるほど
山口
でなんか、アメリカの詩、の、ゼミに入ってました
阿久津
へ〜〜〜〜、どういう作家を、読むことになるんですか
山口
僕はエミリー・ディキンスンっていう、女の、詩人で卒論書いたんですけど
阿久津
あ、へ〜〜〜〜
山口
なんか
阿久津
なんかさ、そこでこう女のって出るところがさ、なんか改めたいよね
山口
そうですね、そうですね、
阿久津
はははっ、あごめん続けてください
山口
いえいえ
阿久津
そのなんか女の詩人で、書いて、
山口
いや男でも言ったんですけど
阿久津
あ、ほんと? あ、ごめんそれは俺の、ちょっとちょうど今さ『ヒロインズ』を読んでてさ
山口
あ〜
阿久津
ちょっと過剰になってる過敏になってるのかもしれない
山口
なんかどういう人かあまりにも、わからないかなと
阿久津
あ〜〜〜、いや、名前くらいは知ってますよ、えみりー、でぃきんそん、でぃきんすん?
山口
なんかどっちでもいいみたいです
阿久津
あそうなんだ
山口
そうですそうです
阿久津
へ〜〜〜〜
山口
なんかゼミの、入る条件みたいなのが、三年生からゼミだったんですけど僕の大学は、うちのゼミに入る条件みたいなのがみんどの先生もいっぱいうわーって書いてあって、えなにこれと思って気持ち悪と思っててなんなの条件え、やだなって思ってたらその、僕のそのゼミのその先生は言葉が好きな人ってだけ書いてたんですね
阿久津
あれそれ見覚えあるな『まいばすけっと』?
山口
あそうですそうです、言葉が好きな人ってだけ書いてて
阿久津
ふ〜〜〜ん
山口
あなんか、みんながなんか長ったらしくこんな書いてるなか
阿久津
いいねそれ
山口
あなんか、いいかもって、入ったらやっぱりなんかすごい、すごくずっと素敵な先生でした
阿久津
あへ〜ずっと素敵ってすごいね、へ〜〜〜〜、詩のゼミってどういうことをやるのかな
山口
なんか、自分が気になる詩、を、いっこ持ってきて、で自分が訳した文を持ってきて、それをみんなの前で、なぜこう訳したかを、こう、
阿久津
へ〜〜〜〜
山口
まそれ、一週間に一人ずつ順番に回ってって
阿久津
ふ〜〜〜ん楽しそう〜〜〜
山口
ていう感じでした
阿久津
へ〜〜〜〜
山口
で英語まったく全然得意、じゃないというかまったく読めないんですけど、普通に辞書使って、一生懸命やってました
阿久津
へ〜〜〜〜なんか楽しそうそれ
山口
そこでなんか、その先生から、あそのケルアックとかブローティガンとか教えてもらって
阿久津
ふ〜〜〜ん
山口
読んでましたね
阿久津
へ〜〜〜〜それはなんかいい出会いでしたね、詩って全然読まないからわかんないんだよな今も詩って読む?
山口
読まないですね
阿久津
あそう卒業しちゃったんだ
山口
そうですね
阿久津
卒業。離脱。なんでも卒業っていう風潮やめたほうがいいよね。最近あの離婚のことを卒婚っていってるのを見たことがあって
山口
え、そうなんですか
阿久津
うん、なんかあの、
山口
それは、へ〜〜〜〜
阿久津
卒っていう字ってそんなにポジティブかなっていう
山口
ポジティブにしたいんでしょうね
阿久津
まポジティブにしたい気持ちはわかるんだけど卒っていう字を過信してるんじゃないのかって気が。卒、終える、終わる、へ〜〜〜〜、あ、なるほど、にわかにあわてるって意味もあるんだって
山口
ふ〜〜〜ん
阿久津
卒倒とか、卒然
山口
ああ!はいはい!あ、へ〜、もうそこに含まれてるんだ
阿久津
ね、にわかに倒れるなんだね、へ〜〜〜〜、じゃあにわかに終わるって感じなのかな全体的には
山口
うーん
阿久津
へ〜〜〜〜そう考えると卒業って言葉がなんていうかあの、なんていうの、ああ、学業が、終わってしまったみたいな、なんか、パサッみたいな、なんか、ほんとはもっと続けたかったみたいな
山口
そうですね
阿久津
えへへ、いいね、卒業って言葉、そう考えると、でもそれ業だからいいよね
山口
そうですね
阿久津
婚とかは
山口
たしかに、婚とかはいいなあ
阿久津
婚とかはいいよね、そんな、山口さんは、いま、今は、あの、どんなふうに本を読んでらっしゃるんですか
山口
えへ、どんなふうに、でも毎日よ毎日読むというか、毎日読むようになったのはわりと最近というか
阿久津
へ〜〜〜〜
山口
フヅクエに入るちょっと前から
阿久津
めっちゃ最近じゃん
山口
めっちゃ最近です
阿久津
あれ、それはなんなのなんか、読みたくなったのそれとも、読もうっていう意志みたいなものがなんか芽生えたの
山口
あいや、なんか今になって面白さに気づいた
阿久津
へ〜〜〜〜
山口
いやな、し、気付いてはいたんでしょうけど、なんか、映画とか写真とかの、えな、ていうものに対してすごい疲れた意識があって、それは自分が撮ってたっていうのも大きいと思うんですけど
阿久津
うんうん
山口
で『デリケート』書き出して
阿久津
あの名作
山口
ふふふ
阿久津
いやほんと『デリケート』はほんと本になった姿見たいよねえ、というかなるべきだよねあれは完全に
山口
ありがとうございますふふ
阿久津
いやだってさあ!今年読んだ俺小説のなかでもほんとにいちベストとか、くらいよかったもんね、何度も言ったけど、もう俺の記憶になったもんね彼らのひとつひとつがね
山口
いやうれしいなあ
阿久津
今年よかった小説とか今もう『デリケート』以外浮かばないもんねっへっへ
山口
今『デリケート』の話してるから
阿久津
そそ、へへっ、でもさ今はそれなのはそうなんだけど、でもほんとにいろんな素晴らしい小説に普通に比肩するとは普通に思ってんだよね、まとにかくあんな素晴らしい小説noteだけでちゃーちゃーやってる場合じゃないのは完全に間違いない
山口
ふは、いや本にしたいです
阿久津
なるなる、あんなのなんなきゃなんない世界のほうがね絶対おかしい!あごめん、『デリケート』書き出して
山口
あはい、なんだっけ、『デリケート』書き出して、えっとあそう『デリケート』書き出してちょっとしたくらいから、うわなんか、この、小説っていうシステムの、ていうほうが、自分に絶対合ってるって思い出して、
阿久津
へ〜〜〜〜それは、比較対象は
山口
脚本ですね
阿久津
脚本
山口
なんか、合ってるっていうか、脚本書いてるときは絶対目に見えないもの書いちゃいけないので、ブレーキかけ掛かってたんだなっていうのをこう小説書き出して、その、これいい!って思ったのをすぐ出せるっていうのが、なんか、すごい気持ちよくて、ああ面白いなって、ていうのが、なんか大きいんですかね、だからなんか、映画とか、なんか去年とか、三百四百見てたんですけど
阿久津
あ、そんな見てたんですか、あしねふぃ、シネフィルじゃないですか
山口
いやシネフィルなのかないやでも、そういう感じでずっと来てたんですけど
阿久津
ふ〜〜〜ん
山口
でも今年、たぶんにさんじゅっぽんくらいしか見てないんです
阿久津
あ〜〜〜、映画好き、シネフィルから、映画好きへ
山口
へへへ、ただの映画好きに、成り下がりました、
阿久津
ふ〜〜〜ん、そうかなるほど面白いねじゃあ、書く、ことで読む、ことがちょっと、ドライブしたっていう感じかな
山口
あそう、そうですね
阿久津
へ〜〜〜〜
山口
前はなんか読みたい本があったらそれをこう一日なんていうの短い期間でがーって読んで、ぼーっとして、また読みたい本があったらがーって読んで、って感じだったんですけど今はこうなんか、こう、毎日、読むみたいな感じなのはわりとほんと最近ですね
阿久津
あ、へ〜〜〜〜
なんかそのがーって読むのってさなんかほんとにその欲望に則ってるって感じになるでしょ、でなんか毎日ってなるとなんか、ちゃんと楽しめてるというか、
山口
あでも、なんか、楽しめてますねなんか、なんか読むなんか今日あんまり読めなかったなみたいな日があるとなんかすごい、なんだろな、煙草がなんかすごい例えで煙草使うのもどうなんだろなでもなんか、ちょっと、なんか今日あんま読めんかったなみたいなのでちょっと不機嫌になるというか
阿久津
えっへっへっへ
山口
みたいな、感じむしろ、前より楽しんでる感じしますね
阿久津
ふ〜〜ん、それは、いいですよねへ〜〜〜〜、いちんちどれ、くらい、読む時間て、ある感じなの
山口
あでも、どうなんだろな、どのくらい、どのくらいなんだろなでも、たぶん、どうなんだろ一時間あったらすごいそれで大丈夫ですね
阿久津
ああああ、でも一時間くらい読みたいよねだからあれだね、仕事のスピード上げて、一時間くらい読めるようになりたいなれるといいよね
山口
あははははそうですね
阿久津
えへへ、えへ、なれるとは思うんだよね多分なれると思うんだよね多分、もう今日は読書はいいやみたいになれる気がするんだよね、そうだよねちょっと、本が読めるためにもレベルアップしていきたいね
山口
そうですね、がんばります
阿久津
えへへ
山口
本を読むためにがんばるのもなんかあれだけど
阿久津
まあでも動機があったほうがね
山口
ああ
阿久津
この洗い物、5分で片付けられたら、本が読めるみたいな、えへへ、それがいいね、あ、ていうか、11月終わっちゃったから11月はもうないけど福利厚生で本買うって
山口
あ〜〜〜、ごめんなさいそうだ、そうだ
阿久津
いやごめんなさいっていう俺は別に、買わなくて済んだみたいな感じだけど、でも言ってね
山口
今言っていいですか
阿久津
あ12月分?
山口
えあ、はい、
阿久津
12月分ね
山口
そうですね、え〜、あ、11月分大丈夫です
阿久津
いや大丈夫とかじゃなくてさもう権利を失効してるから
山口
ああっはっは
阿久津
えっへっへ
山口
なんかさ、さ、けっこう探しててないんですけど金子薫さんの、この前野間文芸新人賞取ってた、『双子は驢馬に跨がって』
阿久津
へ〜〜〜〜
山口
もしあればで、大丈夫です
阿久津
あればってどういうこと、最近のもんなんでしょ
山口
いやなんか、最近、の本で、なんかけっこう
阿久津
あでも一年前か、ふたごはろばにまたがれば
山口
僕と同世代くらいの
阿久津
あそう、へ〜〜〜〜
山口
方の
阿久津
ちょっとじゃあ、ひきちゃんが購入担当なんで、ひきちゃんに連絡しとくね
山口
お願いしますありがとうございます、えやった〜
阿久津
うっふっふ
山口
本買ってもらえるんだなあって
阿久津
なんかさあ、そんなんなら時給上げろよみたいな話もさあ
山口
いやいやいやうれしいです
阿久津
これなんかちょっとあれなのかもね子供のときとかにさ、月一冊ねみたいなさ、『名探偵コナン』買ってもらうみたいなさ、
山口
ああ、
阿久津
それをなんかあんま考えてなかったけどそれを無意識にやってんのかなみたいなのを、
山口
いや、すごい、うれしいです
阿久津
ならいいんだけどね、なんか本買うのって俺どこかでなんか俺さ、なんていうの、お金はもちろん掛かるんだけどさ、なんかお金掛かってないって思ってる
山口
ふふふ
阿久津
意識がある気がしてさ、なんか一番、貯金がピンチみたいなフヅクエ始めてからも本だけは好きなだけ買うみたいな、なんか
山口
へ〜〜〜〜
阿久津
なんかそれは、変えなかった変わらなかった気がして、まずいよね、本はタダみたいな
山口
へへへ
阿久津
本は、お金を払えばタダみたいな
山口
はっはっは、いい言葉ですね、本はお金を払えばタダ
阿久津
なんかね、それはあるかもしれないな、へえ、これはなに、小説
山口
小説ですね、これあれですよね、今さらですけど、ない本、ない本のほうがいいですよね多分、フヅクエに
阿久津
いやなんかね、それはなんか考えなくていいかなと
山口
ああ
阿久津
いやなんか置いてもらおうかなとかも思ってたんだけどなんか、思ったんだけど、どっちでもいいのかもしんないなという気が今
山口
あほんとに、でも一応、なさそうなやつ選んでます
阿久津
あほんと、あま、どっちでもいいよ、それ
山口
読み終わったらじゃあ置きますね、
阿久津
あ、ほんと? うん、じゃあそうしようか、なんかひきちゃんがさ、おとといくらいにやっと、買ってきてくれて、
山口
ツイッターで見ました
阿久津
あほんと、でもそれもさ12月分だなとか思ったらさ領収書が11月28日とかでさああ11月分だ
山口
あははっはあは
阿久津
みたいな
山口
滑り込んでたんですね
阿久津
すべりこんでたあっはっは、んでひきちゃんがあのミランダ・ジュライのやつで思い切りそこにあるやつだからさなんかそれ見てなんか別に、それぞれ、なんか、なんていうの、その、ねえなんか最初は、まあ、辞めるときに持って帰ればみたいなことも言ってたけどまあ普通に持って帰っても、まどっちでもいいと思うけどね、なんか、山口くんがあの山口文庫みたいな
山口
ははは
阿久津
そういうことやりたいというか、うん、ま、ぜんぜ、どっちでもいいよなんかそれは、いやでもなんか山口文庫ぜんぜんあっても面白いと思うけどね
山口
いや阿久津さんが全然だいじょうぶなら山口文庫やりたいです
阿久津
あほんとじゃあ山口文庫やろああじゃあおい置いてこう山口くん
山口
なんか、なんか本に、なんていうんですかね自分でなんか買うことが多いから、なんか、これはふづくこれは阿久津さんから買ってもらった本だっていう意識がなんかあるほうが、なんかいいですよね、いいですよねというかうん、
阿久津
じゃあ、そうしましょうか、ふたごはろばにまたがればね、ちょっと忘れないうちに、連絡しとこ、これ、なんか全然、あ、ロハって書いちゃった、驢馬に跨ってじゃない? あそう言ってた
山口
あはい驢馬に跨って
阿久津
またがればだと思ってた、へ〜〜〜〜、あでもAmazonに7点あるから、見つかんないんだ?
山口
なんか見つからなくて、けっこう回ったんですけど
阿久津
あそうなんだ、大きい書店で、なんか見当たんないっていう
山口
そうです紀伊國屋の新宿の、とかもなかったです
阿久津
どこ、の本屋さん、よく、いちばん、
山口
あ、でも、その、ずっと新宿の映画館で働いてたんで、その紀伊國屋の本店、よく行ってましたね
阿久津
ふ〜〜〜ん、いまも
山口
や最近はそんな行ってないですね、最近どこで買ってる、最近はなんか、高円寺と新高円寺にある、あゆみぶっくす?
阿久津
あ〜〜〜〜
山口
で買ってますね
阿久津
あなんか最近高円寺にあたらしいあゆみブックスみたいななんか、文禄みたいなやつない、文禄堂みたいな
山口
あ、あれですね
阿久津
あ、そこ、
山口
そこ行きますね
阿久津
けっこう、品揃えが、よろしくって
山口
うーーーん、まあそうですね
阿久津
あっはっは
山口
まあどうなんだろ、その、チョイスされてるって感じが、
阿久津
文禄堂だ、合ってた
山口
あ、それですそれです
阿久津
全然、自信なかったけど。チョイスされてる感じなんだ
山口
たぶん誰かが、店長さんなのかな、いや本が、本、ていうかなんていうんだろ、ただ、最近出たやつを並べてるってだけじゃなくて
阿久津
誰かがっていいね
山口
誰かが、誰かがいるんだよなっていう
阿久津
あはは、まあ誰かはいるだろうねえ
山口
まなんか、僕の好みに合ってるっていう
阿久津
あそうなんだ、へ〜〜〜〜、それはね目利きがいるんだろうね、
山口
あと1時までやってるんですよ
阿久津
あ、へ〜〜〜〜、それはうれしいねえ
山口
前は2時までやってたんですけど
阿久津
あ、短縮されちゃった
山口
たしか短縮して
阿久津
へ〜〜〜〜
へ〜〜〜〜文禄堂ね
そっかー、どういう趣旨の、企画だったっけねこれは、
山口
もらっていいですか
阿久津
うんうん。読書と思い出
山口
うわ、これもおいしい
阿久津
これ全然別なんだよねなんかジュネヴァ、ジュネヴァっていう、た、ぶん、他のやつはどらいロンドンドライジンみたいな、なんか、作り方みたいな、今それが主流みたいな、それは多分、オランダの、もう一昔前の製法みたいな、ジュネヴァジンみたいな
山口
へ〜〜〜〜
阿久津
まろっとしてんだよね
山口
まろっとしてますね。読書と思い出
阿久津
読書と思い出へっへっへ
山口
あれですよね阿久津さんの吉本ばなな、『白河夜船』みたいなやつですよね
阿久津
いや、なんでもいいけどねへっへっ
山口
なんだろな
阿久津
なんかこれあのときあそこで読んでたあれがなんか妙にあれだなみたいな
山口
なんかいっぱいあるな
阿久津
じゃあいっぱい聞かせて
山口
たぶん一番最初は、小学生の時に、毎休み時間図書室行って『三国志』読んでたんですよ
阿久津
ふ〜〜〜〜ん
山口
でなんか
阿久津
毎休み時間ってヘビーだよね
山口
そうですよねま一時期6年間ずっととかではないんですけど
阿久津
休み時間って10分とかでしょ
山口
そうですそうです
阿久津
往復したら終わっちゃいそうな感じだよね
山口
今考えたらそうなんですけど誰もいなかったですやっぱり、でもその誰もいないのが、なんかすごいよくて、みんながサッカーやってる声が聞こえてくるというか
阿久津
それ業間休みでしょ
山口
そうですそうです、あでも、10分休みでも、アホなんでサッカーやるんですよ
阿久津
ええ!さすが、熊本おおつ大津高校がある熊本県だけあるね
山口
えでもみんなそうなんじゃない、のかな、えでもぼくたち、俺たちだけなのかな
阿久津
えっへっへなに俺たちって
山口
その熊本ローカル、ローカルのはやりとかじゃなくて
阿久津
あ〜10分休みはね俺は外出てなかったよ
山口
あほんとですか、まい、みんなサッカーやってましたね10分休みで
阿久津
すごいね、プレーできるのそれ3分とかでしょへへへ
山口
へへへ、チャイム鳴ってからボール持ってダッシュで戻ってくるんですよ
阿久津
あ〜じゃあごふ6分くらいはできるのかな
山口
そうですね6分くらいたぶん
阿久津
あ〜でも6分あればたしかにワンゲーム、あるかもしれないね
山口
でへへ
阿久津
でっへっへっへ
山口
たしかにアホだな、俺たちだけしかいなかったんだなたしかに、そうですね、ほんと、すぐサッカーの話になっちゃう、それで『三国志』読んでてなんかそうなんですよそれ多分小学校、4年生とか5年生とか
阿久津
俺『三国志』って全然わかんないんだけどそれは漫画なの
山口
いや小説です
阿久津
あ小説なんだ
山口
もともとその『三國無双』ってゲームを、なんか兄ちゃんがやってるのを見てて、僕もやって、それにはまって
阿久津
あ〜
山口
そうですねそのたぶんそれ毎休み時間読むっていうので全巻読んだんですけど
阿久津
すご
山口
でもなにも覚えてないですね
阿久津
何巻くらいあんの
山口
なん子供用のやつで、まあどの、どのくらいあったかなでもけっこうありましたねじゅう、じゅうちょっ、じゅうにさんはあった気がする
阿久津
へ〜〜〜〜そっか子供用とかいろいろあんだね。はあ、それはいいですね。じゃあ次は
山口
へへへ、わー、高校生、ときとかに、なによん、『グミ・チョコレート・パイン』っていう、大槻ケンヂさんの
阿久津
いや〜〜〜あれは〜〜〜〜やばいよねえ
山口
えへへ、あれを、
阿久津
いや〜〜
山口
その、女の子から借りて読んでた
阿久津
や〜〜〜あれは〜〜〜あれは〜〜〜〜
山口
それをしかも教室で読んでたんですよ休み時間とかで、今思うとすごすごいなあと
阿久津
いや〜あれはね〜〜〜あれは〜〜かん、ぼろぼろ泣いたなあなんか、は〜〜〜〜、休み時間に
山口
休み時間に、読んでて、なんかそうですね、後にその子と付き合うんですけど
阿久津
うわ〜〜〜〜
山口
いっしょに、その子と一緒に東京出てくるんですけど
阿久津
ぶわっはっは!
山口
なんかそうですねあれ読んでたときのなんか教室の感じとか、すごいなんか残ってますね
阿久津
うわ〜〜〜それは〜〜〜ひゃ〜〜〜〜いやだ〜なんかまあわ〜〜、いやーなんかそれーなんかほんと読んでる教室でなんか、光の繭の中にいるみたい感じするよね
山口
わっはっはいやほんとそれそうなんですようわ〜光の繭の中ですねほんとそうでした、なんか、なんかすごいものを読んでるなと思いながら
阿久津
あれはね〜〜〜、もう、なんか、もう俺はたぶん大学、終わって就職してから読んだんだと思ういや全然そうだな岡山いるとき読んだんだと思うんだけど、映画館でさ、なんだっけ、山口さんだっけ
山口
山口美甘子ちゃん
阿久津
山口美甘子ちゃん、とばったり遭遇して、ジョージイーロメロ!ジョージエーロメロ!みたいな
山口
えっへっへ
阿久津
もうそっから涙とまんないみたいななんか、ぎゃー、大学時代とかすごい文芸坐のオールナイトとか行ってたからさ
山口
うん
阿久津
やばかったねー、いやー、それはいい話を聞いたなあ、
山口
そうですねそのあとはなんだろな、光の繭の中ってめちゃくちゃいい言葉だな
阿久津
あはははは、なんかねー、ちょっと周囲ミュートになる感じ
山口
いやそうですね
阿久津
ミュートでもないんだよなあ、へ〜〜〜〜
山口
そのあとでも東京出てきてすぐ、その大学の近く住んでたんですけど
阿久津
あそうなんだ、町田のあたりってこと
山口
そうです相模大野住んでて、神奈川県、なんか、そのちょうど引越した日の夜かなんかに、あの太宰の『パンドラの匣』読んでて、
阿久津
ふ〜〜〜ん
山口
それがたぶんなんか、初めて読む、太宰治だったんで、まあ、『走れメロス』とかは教室で読んでましたけど、それがなんか、異様に面白くて、
阿久津
ふ〜〜〜ん
山口
あとなんか東京に出てきたぞっていうなんかふわふわしてる感じと、なんか相まってすごいなんか、あの読んでる時の、感じをすごい覚えてますね
阿久津
それは、どんな部屋だったの
山口
なんか、すごい、たぶんなんていえばいいんだろなすごいいい部屋だったんですよ
阿久津
あっはっは
山口
いい部屋っていうかなんていうんだろうな、なんか住んでる木造で、8畳の正方形みたいな、形にロフトついてるみたいな
阿久津
へ〜〜ロフト
山口
で木造で、なんか異様にさむ、かったんですよね冬、で隣の部屋の音もめちゃくちゃ聞こえてくるみたいな、で家賃はまあ、そんなに高くなくて、でもなんかそこ、4年間住んでて、うわなんだろな、なんか、なんか、東京出てなんかその大学卒業するまでの4年間が人生で、ナンバーワンといっていいくらいげきどう、激動というかもう、死ぬまでやると思っていたバンドをやめてその『グミ・チョコレート・パイン』貸してくれた女の子にも振られ、でどうしようと思ったらバナナマンと出会ってハガキ職人になって読まれるようになってみたいな、それを全部その部屋で、なんか、なんかこうぐぅぅ〜〜ってなってて、
阿久津
いやなんか聞いてるだけでなんか涙出そうになった
山口
そうなんですよ、だからなんかすごいなんか、あの部屋の記憶がものすごく強くて、まそのあと高円寺住んで下高井戸住んで、とかですけどでもやっぱ高円寺下高井戸ほど、なんだなんだろうなその、いや死にそうだったんだんだなっていう要は
阿久津
う〜〜〜〜ん
山口
なんかその、そこで、さい、その、最初そうですねあの、部屋の、いつかまた、入りたいなと思いますねなんか
阿久津
ふ〜〜〜〜ん、へ〜〜〜〜いや〜〜〜最初に、一人暮らしした部屋ってちょっとあるよねえ
山口
そうですね
阿久津
え8畳の正方形をどういうふうに使ってたんですか山口さんは
山口
8畳の正方形を、ええと、なんかガラガラみたいなドアが、なんていうの、ちょうど四角の真ん中くらいにあってこっち玄関なんですけど、入ってきて、このこの奥が窓で
阿久津
えちょっと待って最初のガラガラが今どこ開けたのかわからなかった
山口
あここですここガラガラって開けて
阿久津
玄関?
山口
玄関こっちで
阿久津
あ、あじゃあ
山口
玄関
阿久津
玄関あってKがあって、ワンみたいな
山口
そうですね台所、みたいなのがあってそこ通過してドア開けると
阿久津
8畳の正方形があると、あじゃあけっこう広いね
山口
けっこう広かったですでも全然安かったです
阿久津
ふうん
山口
でなんか、でそのガラガラ開けた向かいに窓あって、この左にベッド置いて、でベッドの脚の真ん前にロフトへの階段があって
阿久津
ああ
山口
でベッドの向い側の壁に、えっと、でっかーい本棚を2つ、と、テレビ台、とかレコードプレイヤーとか置いてました
阿久津
あレコードなんだ
山口
あそうですねレコードいまだに聞きます
阿久津
へ〜〜〜〜かっこいいじゃないですか
山口
ふふふそうなんですよ
阿久津
へ〜〜〜〜じゃあ、その両サイドっていう、エリア分けな感じだった、わけなんだね
山口
そうです真ん中にこたつ置いてました
阿久津
あ8畳ってそんなことできるんだね
山口
できましたねまあパンパンですけど
阿久津
ああああふ〜〜〜んこたついいなあ、それは、パンドラを読んでたときもその配置が
山口
そうですそうですその配置を決めた、その夜に、まあベッドの上でパンドラ読んでて
阿久津
ベッドのなんだって
山口
ベッドの上で
阿久津
ベッドの上で
山口
パンドラ読んでて、で、母親が、その、まだ来てたんですよ最初の、でロフトで、母親寝てて、その下で読んでましたね
阿久津
音楽とかは、そのときは
山口
そのときは掛けてないですね
阿久津
じゃあ音のない部屋で
山口
音のない部屋で
阿久津
へ〜〜〜〜、ロフトってさ、その日はお母さん寝てたけど、普段どう使ってたのその後
山口
いやもう荷物置きです
阿久津
ふんふんふん
山口
あとはまあ友だち来たときに
阿久津
ふんふんふん、ふ〜〜〜〜ん、
山口
こうなんか、なんだろな、でもき、記憶ってなんか、しんどい、しんどかっなんか、負荷掛かってるときのほうが覚えてませんか、そうでもないのかな
阿久津
そ〜〜〜でもないかな俺は
山口
なんか僕わりと、多分その東京初日だみたいなふわふわが、あるから多分、ま内容、の面白さもあるんでしょうけど、それですごい残ってますね
阿久津
ふ〜〜〜〜んあんまりあれかな、負荷とかは関係ないかな負荷、どころか面白さとかももはや関係ないかもしれない
山口
うんうん
阿久津
なんか、なんか無意味に覚えてるのが、下北のミスドで
山口
ははっ、でもありますよね無意味におぼえ
阿久津
へへっ
山口
無意味に覚えてるのもあるなあ、こうなんかいろいろあるんだな
阿久津
あれはなんなんだろっていうそんなにこの本をそこまで特別面白く読んだ記憶はないぞみたいな
山口
下北のミスドで読んでたのを覚えてるんですか
阿久津
なんかねえ、そう、あの、梅本洋一っていう映画批評家、あそうだね映画の人だもんねのあのパリ、東京、なんとか日記とかってみたいな、あれをね、読んでたんだけどね、なんでかそれが、なんか、あそこであれを読んでたみたいな記憶でわりと最初のほうに上がってくるものであって
山口
あそうか
阿久津
いや面白く読んでたんだけどなんか、でも特別これはこの一冊はっていう一冊ではなくて全然覚えてないんだけどさどんな本なのかとか、なんであれがそんなに記憶に定着してるのかがわかんないんだよねあと京橋のスタバで、山田宏一の、なんだっけさらばヌーヴェルヴァーグ的な、
山口
映画の本なんですね
阿久津
そそなんだそうなんだよねなんか妙に覚えてるんだよね読んでたなあみたいなあれめっちゃ面白かったけどねそうねたしかに、大学にサブウェイがあったんだけど、そこで蓮實重彦の『反=日本語論』読んでたのもなんか、
山口
ははっ、全部映画の
阿久津
はははっ、
山口
全部映画の本だ
阿久津
そう、なんだよねえ、不思議だよねえ
山口
そっかでもそうですね無意味、無意味なやつもあるなあ
阿久津
無意味なやつちょっと聞かせてよ
山口
ま無意味なやつ無意味なやつちょっとありすぎてあれだなあ
阿久津
へへっ、じゃあ逆に、なんか、この本、って言ったら基本的にその付随した記憶が出てくる感じ、環境というか
山口
そうですね、おわっ、そうかも
阿久津
じゃあ、ジョン・スタインベック
山口
ジョン・スタインベックは、え、え、何を言えばかん、かん
阿久津
なんかジョン・スタインベックは
山口
ああ
阿久津
どういう状況で読んでた
山口
どういう状況で読んでたか
阿久津
どういう、なんか、
山口
なんか今の、家、に引っ越して、あまなんだろじょうきょあ煙草ですかね
阿久津
ああなんか言ってたね、禁煙が破られちゃったやつね
山口
『怒りの葡萄』によって、禁煙が、やぶられちゃった
阿久津
へへっ
山口
煙草をあまりにもおいしそうに吸う描写があって、本読みながら吸うのがすごく好きだったんですよ
阿久津
ねえ取り戻してもいいんじゃないの
山口
ははっ、いやあもうにさんかげつ経つからな
阿久津
まあそのままやめたらやめたらいいよね、えじゃあ、又吉、直樹
山口
まあ『火花』読んでたのは猛烈に覚えてて
阿久津
おお
山口
それもその相模大野の部屋だったんですけど
阿久津
あ、あれってそんな、前だったんだ
山口
そうですねでも相模大野の、そのベッドの上で読んでたんですね
阿久津
こたつじゃないんだねせっかくこたつあんのに
山口
そうなんですよ
阿久津
へっへっへ
山口
『細雪』はこたつでした
阿久津
へっへっへあああ
山口
『火花』は、その読み出してから、その、一回も、あの、あの一発で読んだんですね
阿久津
ん〜〜〜〜、それは、そんな本ってそんなにないよね
山口
ないですね、たまに、たまにそういうことがあるんですけど
阿久津
あそう!ふ〜〜〜〜〜〜ん
山口
わあこれ、これはすごいなあと思いながら
阿久津
ふ〜〜〜〜〜ん、今何調べてんの、
山口
いやいつ出たのかなと
阿久津
ああっはっは
山口
にせんじゅうごねん、
阿久津
へ〜〜〜〜、2015年ってなに、まだ学生だったの
山口
まだ、え〜〜〜
阿久津
までもそういうことだよね、数えるまでもなくだって相模大野にいたんだから
山口
そうですね
阿久津
ふ〜〜〜〜ん、2015年学生なのか、
山口
2016年3月までですかね
阿久津
ふ〜〜〜〜ん、2016年の3月か
山口
そう思うとわりと最近ですね
阿久津
いや、めっちゃ最近だねびっくりするわ
山口
そうなんだ
阿久津
学生じゃないですかまだ、ほとんど
山口
まあでも2019だから3年前くらいわあ、でもわりと最近だな
阿久津
まだ大学生だった期間のほうが長いってことでしょ
山口
そうですね
阿久津
じゃあ………本谷有希子
山口
ふわ〜〜〜ふわ本谷さんあでも本谷さんもそのパターンでしたその、読み出してから
阿久津
あ〜〜〜〜
山口
一気にみたいな
阿久津
へ〜〜〜〜
山口
ああれ高円寺だったかな〜、でも夜中でしたね、なんか夜中に読み出して、なんかたしか寝れない日だったんですけど、『生きてるだけで、愛』、ほかもいろいろ読んでるんですけど『生きてるだけで、愛』が多分一番覚えててなんか、それもベッドの上、ベッドの上であぐらかいて、たぶん読み出して、そうっすね、そんな、あでもそんな覚えてないな本谷さん
阿久津
夜中っていうあれなんだね
山口
そうですね真夜中っていう
阿久津
真夜中ね、
山口
本を読んでた記憶ってでもなんだろななんかでも、バナナマンの、単独ライブの、を見に行って、そのグッズ販売の列みたいなところに、なら、立って並びながら『百年の孤独』読んでたんですよ、まな、真夏で
阿久津
いや〜〜〜
山口
なんか、全然入ってこないんですけど
阿久津
えだってめのま徐々に、バナナマンが近づいてくるんだもんね
山口
そう、全然入ってこないんですけどすごい覚えてますね
阿久津
いや〜〜〜それは〜〜〜
山口
めちゃくちゃ炎天下で
阿久津
え、なに、野外?
山口
野外です野外
阿久津
あっはっは
山口
外の、物販の競争率がすごくて、1時間前とか2時間前とかになるべく早めに行って、けっこう前のほう並んでて、
阿久津
うんうん、それは〜〜それはあれかもね警備の人とかも一目置いてたかもね
山口
あっはっは
阿久津
気をつけとこうみたいな、うご、変な動きしないか、見とこうみたいな、
山口
あっはっは
阿久津
やだよね〜〜〜『百年の孤独』、読みながら近づいてくる男が、一名いますみたいな
山口
ふっふっふ、警戒されてたのかなあ
阿久津
なんかしたほうがいいなあって思うねふっふっふ、へ〜〜〜〜、あそう、それはなんかいいね、なんか、なんか俺フジロック行ったときのどこかのときに、なんかリストバンド交換、の柵みたいなのがあってその柵にもたれかかって座りながらで横に寝袋の、とか荷物大荷物置いた状態で、あの、ケルアックの『路上にて』を、あれ、路上にてだっけ、あれ、にてじゃないよね
山口
ただのろじょ『路上』ですね
阿久津
ああ『路上』か俺なんか『渚にて』と混ざって
山口
ああ
阿久津
『路上』を読んでるなんか女の子を見かけて
山口
へ〜〜〜、うわかっこいい
阿久津
いや俺はなんか今ならもちょっと違うというかそれいいねって思った気がするけどそのときはなんかね、笑っちゃって、ちょっとわらベタなんじゃないかって、なんかやたら覚えてるんだよねえ
山口
え〜それでもすごいいい、けし、景色ですよね
阿久津
いやいい景色ではあったねそうだね、そうだね、すごい、そうだねやたらなんか印象に残ってるなあベタ
山口
でも好きなベタさだなあ
阿久津
あほんとああほんとならよかった
山口
あっはっは
阿久津
なんかね、いてほしいよねそういう人、ふふふ、そっかあ、バナナマンのその『百年の孤独』はやばいねえ
なんかある?
山口
なんだろな、あ、なんか、でもなんかこれど、これ読書なのかな読書というか、なんか、そのす、す、今のその好きな女の人の、彼女の、へへへ、家にはじはじめていやなんか、まだ会ったばっかりみたいなときに
阿久津
もうニッコニコしちゃってるんだけどさ
山口
へへへ
阿久津
うんうん
山口
その、本、彼女もまあわりと読む人で、でも本はそんなにたくさん持ってるわけじゃないんですけど、あの、『人のセックスを笑うな』があったんですよ、で、映画見たことがあって、読んだことはなかったんで、あ、これ、『人のセックスを笑うな』あるじゃんて言ったら読んであげようかって言われて、えどういうことって思って、でなやなや、面白い人なんで、えなになにそれどういうことえ読んであげようかって言われて、で俺がじゃうん読んでってふざけて言ってたらほんとに頭っから、最後まで、読んだんですよ、で、その、でずっとなんなんで音読してんのと思いながらも、でもなんかこれ止めたくないなあって思いながらも3時間くらい掛けて、頭っからケツまで、目の前でずっと、音読してて、うわめちゃくちゃおもしろいこの人と思って、それ、なんか、それど、でま、それすごい強烈な体験でしたね
阿久津
そーれはすごいね〜!
山口
俺たぶんここで最初から最後まで読んじゃう人だから好きになったんだろうなって思いながら、なんか、き、き、も全然なん入っ内容あんま頭に入ってこなかったですけど、
阿久津
わっはっは、ふえ〜〜、それセリフとかはどう読むの
山口
わりと普通に、なんか
阿久津
ちゃん、トーンは変えずに
山口
トーンは
阿久津
なるほど、うわ〜いやえ〜〜すごいねそれねえ!
山口
めっちゃめちゃおもしろかったですよ
阿久津
おわ〜〜〜それはすご、いや〜〜〜〜、すごいね!終わりにしよ
山口
わっはっは、わっはっは!