フヅクエができるまで(26)9月2〜4日、俺ブックスタンド作り、二人は造作

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1:ブックスタンド試作。
2:大量に切られたブックスタンドになる予定の木片
3:着いたらなんかできてた棚
4:なんかすごい棚
5:なんかすごい棚作ってる様子
6:なんか見事に設置された様子
7:なんか造作がどんどん進んでいる様子
8:しまいにはカウンター板まで設置されちゃった様子
なんかこう荒井さんと永山がすごいどんどん造作していった3日間。ああいったことできる人たちはかっこいいよね。
かたや僕は片隅に座り込んでブックスタンド作り。50個くらい作った。現在3つか4つだけ使っている。100円とかで売れないかな。
9月2日。
「xx日目。ブックスタンドを作成するためにはテリトリーの外に出る
昨日までの床張りでたくさんフローリング材が余ったのでそれを使ってブックスタンドを作ることにして、そのために必要な小さい木ネジを買いにチャリを走らせると途中で「あ、この感じ」という感じに見舞われた。
ちょうど通っていた小学校と、学区が違ったので通うことのなかった中学校を越えて少し行った最初の信号のところで、大きなT字路になっていて、その景色はなんというか昔から「あ、この感じ」というあの感じになっていたのを今日「あ、この感じ」となったことにより思い出した。
なんでその感じなんだろうなーと目当ての木ネジ買ってまたチャリに乗りながら考えていると、きっとテリトリーから外れるときのあの感じなんだろうなと。
小学校のときは小学校通り越してそっち側に行くことってあまりなかったし、中学校のときはそれこそ学区が違ったからそのエリアに近づくこと自体もあまりなくて、だからそこを通るときの僕はきっと「外様」感を覚えていて、テリトリーとか言って別に中学校間の抗争とかは一切ない穏やかな場所だったけれども、なんとなくそっちに行くと知らない顔ばかりに出くわす、自分が突如ストレンジャーになる、というちょっとした境界線みたいな感じだったのだろうか、というところだった。知らないけど。
ということだったのでビックカメラで音響用のケーブルを30m分買ったため午後遅くに現場に行った。すると施工管理屋さんが本棚等の造作を、設備屋さんがエアコンや手洗い場の設置をされていた。僕は今日はブックスタンドをすごい作るぞ、みたいな気持ちだったのだけど、この状況で俺が押し切り使って木を切ってインパクト借りてビス打って丁番つけてとか(最近こういった単語が板についてきた感があって逆に危うい)やっていたら邪魔になりそうだったのでドトールに退避した。
みなさん帰られたあたりで戻り、ブックスタンドを、と思ったけど今日買ってきた小さい木ネジに合うビットドライバーがなかったので(さらっとビットドライバーとか言い出す感じがとても危うい)、今日はとにかく木を切る、ということをした。
試作的なところで大きいビスで一つだけブックスタンド的に組み立ててみたら、木を貫通したり木にひびを入れたりすることになってやっぱりセンスなかった。
ところでこの押し切りというやつは刃の厚さが3mmあるとのことだったけど、たくさん切ったらものすごい量の木屑が床に落ちていてフサフサしていた。
たいへん楽しかったです。」
9月3日。
「xx日目。造作と工作
昼前に現場に着いてみると施工管理屋さんとリペア屋さんの友人の二人がせっせと木を切ったりなんやかんやしていて、見るとそれは本棚になろうとしているものだった。本棚作ってるなーと思っていたらあっという間に本棚設置されていた。すごい。
さらにカウンターにも突入し、しなり具合を見て支えるやつを調整しつつ、一つというか一辺というか完成した。すると一気に店の景色が変わるもので、「あ、これはもしかして店なんじゃないか?」というもっともな疑問が出てくるような感じでがぜん店っぽくなった。すごい。それにしてもカウンター、すばらしい奥行きと広さ。これは贅沢カウンター。ここで俺本読みたい。
以上が造作と呼ばれるもので、僕はそのかたわらで工作。コツコツとブックスタンドを。どうやったら効率よく作れるだろうといろいろ試行錯誤しているとまあこれが一番かなというところの目処が立ち、そこからはわりとするすると作った。精密さは度返しなのでできた感じだけど、本が立てばいいんだからまあいいやというか。おおむね組み立てられたので、あとはサンドペーパーでやすって、開き具合を調整して穴を通して紐で固定して、着色して、というところ。」
9月4日も同じような。俺ブックスタンド作り、二人は造作。