本の読める店

フヅクエができるまで(10)7月5〜8日、図面が作られる

Entry blog fuzkue208

登場人物の説明や更新履歴

7月5日。「家族でご飯」。7月6日。「喫茶店で考え事をした」。7月7日。「何をするべきか考える」。7月8日。「スタバでハイスツールを改めて体感する」。

なんだこれ…何してんのというか何もやってなさすぎて愕然としたというか、「何をするべきか考える」とか、考えたこと書けよというか。「改めて体感」とか、それだけ???というか。

かと思いきや、水面下というか机上では動きがあったらしかった。僕はリアクションしていただけだけど。

7月5日。施工管理の荒井さんが図面作成。作成中の図面がLINEに届く。トイレの位置が問題だ。送られてきた図面だと、トイレと手洗い場が一体になっていてトイレの位置が現在の手洗い場奥の荷物置きのあたりになっている。
静かな店なのでトイレの音が気にならないようにしたいという意向があって、どうしたら音漏れしないのかわからないけど壁があればあるだけいいのかなみたいなところで、空間を分かれさせたかった。
「えっと、いま柱とPSってのがある位置は便座は厳しいですか?店の出入り口側に縦に伸びるのは問題ない気がしているんですが(どのみち使い道がないスペースと思うため)」と返信(なおPSっていうのはパイプスペースという意味だそうだ)。すると電話が鳴った。
僕はこのとき一家団欒と称して家族と東京駅近くの何屋さんだったか、お蕎麦屋さんだったかな、で食事をしていて、外に出てなんかだだっぴろい場所、コロッセウムですか、みたいな印象の場所で電話した記憶がある。
そこで多分トイレそういうふうに作るとけっこう幅取っちゃいますよとか、でもやっぱりとか、そういうやり取りをしたのだろう。

それで翌日にいただいた図面が上の画像のやつで、返信メールの最初が「トイレのサイズ感はまったく問題ないと思いました。(幅1600くらいということですよね?)」となっていることからも、トイレが何よりも大切にされていることが伺われる。ところで「幅1600くらいということですよね」とかしたり顔で書いているけれど、こういう建設系?なに系っていうかわからないけど内装系?まいいやなんでもいいのだけど、だと、単位がミリというのが慣習らしく、僕もそれを学んだので「1600」とか言っている。

この図面で気になったのは厨房内のあれこれ(コールドテーブルと作業台の位置や、いま電子レンジ等を収納している棚の有無、僕の席の場所、吊り戸棚の大きさ)と、カウンター席の奥行き(500にするか600にするか)、それによるお客さんが背中であるいは通るときに感じる狭さ、店の入り口からカウンターが始まるところまでの距離といったあたりで。
「トイレに行く狭さ、キッチンを背後にした狭さは大丈夫だと思います。一般的に600空いていれば充分のところ900近くあいているので。カウンターワイドについてですがこれの気持ちよさ気持ち悪さは実際においてみないとわからないですね。。とりあえず図面上できれいに収まるように適当な寸法でいれてますがこのへんは現場合わせがよさそうです。」とのことだった。

この時分はちょうど兵庫県議会議員の話題が世間を明るくさせていたころで、僕たちのメールやLINEにもそういった痕跡が見られる。真剣なやり取りの中でときおり顔をのぞかせる和やかさ。
「今回の店は僕にとって、なんで本当にゆっくり落ち着ける店があまりないのか、というそういう問題ッヒョオッホーーー!! 解決ジダイガダメニ! 俺ハネェ! ブフッフンハアァア!! 誰がね゛え!誰が店を出ジデモ゛オンナジヤ、オンナジヤ思っでえ!ウーハッフッハーン!!ッウーン!ずっと諦めてきたんですわ!せやけど!変わらへんからーそれやったらワダヂが!立候補して! 文字通り! アハハーンッ! 命がけでイェーヒッフア゛ーー!!!」と書かれている。

「フヅクエができるまで」の他の記事