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学習 > コーヒー > 飲み頃は焙煎後どれくらいなのか

Entry blog fuzkue101

フヅクエでお出ししているコーヒーは焙煎から2週間までに使いきれる量で仕入れていて、2週間を越しちゃったら自分で飲むか、という感じでいる。年末年始の休みに入るときだけそれに該当したので実家に持って帰ってガブガブ飲んだ。引き続き美味しかった。

焙煎後、コーヒーの味はどう変化するのだろうか、というのでググると出てくる。

自家焙煎珈琲カフェ・ヴェルディ~コーヒーと鮮度
「焙煎後3日程度経過したころから、香りが豊かになると共に苦味やコクも急速に出てきます」

店に置いてあるブルータスのコーヒー特集にもこんなふうにある。
「焙煎後3〜4日経ってフレッシュ感が抜け、香味がまとまってくる5〜7日目から2週間が飲み頃、と異口同音の答え。どうやら、これが新常識のようです」

こんな感じだそうで。焙煎したてだと炭酸ガスがどうのこうので味が落ち着かないとか香りが立たないとかそういう話みたいで、実感としても焙煎当日の豆とかはなんかモジモジしているというか、お化粧中なので覗かないでね、という感じがする気がする。

朝からFacebook等を見ていると本日オープンのブルーボトルコーヒーの話題がよく出てくる。僕もコーヒーが好きなので、なのでというのを越した感じで、情報を見るにつけ自分でも意外なほどに行きたい感が高まり続けていたのだけど、ブルーボトルを紹介する記事を読んでいると「焙煎後48時間以内の豆を使用」というのが大体のところで書かれていて、それがちょっと怖いなあと。

48時間というのが豆の販売なのか提供ドリンクにおいてもなのかでずいぶん話違う感じするよなと思って検索していたらPRの方のツイートを見かけ、どうやら豆の販売が焙煎48時間以内で、ドリンクでの提供は48時間にはとらわれず、いいところで、という感じらしいのだけど、すごく「焙煎48時間以内の新鮮な豆で淹れたコーヒーこそがブルーボトルの売りなんですよ」と多くのところに伝わっていそうだし、一度伝わったそれを「正しくはこうです」と認識させ直すのってとても難しそう。なんせ現在誤認されていることの方がシンプルで理解しやすいし、新鮮信仰みたいなものって腑に落ちやすいだろうから。
そういうわけでフレッシュイズデリシャス、みたいなところが簡単に広まりそう。

これから「これは焙煎から何時間の豆で淹れたコーヒーですか?」「今日で1週間のやつですね」「1週間…?てことは、24×7だから、168時間…!?ブルーボトルは48時間ですよ!なんとまあ、ずいぶんな品質管理なんですねえ!」みたいな、それは極端だけど、というかそれは説明すればいいからむしろよくて、何も言わずに「ああ、その程度ね」みたいな本来なくてよかった失望を感じて評価下げる、みたいな場面が各地のコーヒー屋さんで発生しそうで、「ぶえええええ」って思いますね、と思った。
たとえそこで飲んだか買ったかしたコーヒーが美味しくても「でも、ベストではないんでしょう?」とか。上記引用元と僕の感じるところではそれは劣化じゃなくて変化でしかない感じがするのだけど、だからその認識の広まりは誰も幸福にしないよなというか。

なんか大きな声の人が(できたらコーヒーの外に届く声を持つ人が)ハフィントン・ポストとか使って「こうなんですよ」とか表明したらいいのになあ、と思った。
僕もさっきのブルータスのページに付箋でも貼っておこうかな。

追記:あ、言及されている記事があった。3ページ目。
“コーヒー界のアップル”上陸! 「ブルーボトルコーヒー」のルーツは日本!? 日経トレンディネット

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