そこにすわろうとおもうときょうのできごとおよびその十年後をよんだあとにみたゆめ

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高校の部活か何かでグラウンドらしいところにいるとフェンスの向こうもグラウンドが続いているそこで、男子生徒が体操着か運動用の何かしらの服装で立っていて、その先、フェンスと直角に交わる壁のところに女子生徒とマートンがいた。女子生徒はやはり体操着か運動用の何かしらの服装で、マートンはてかてかした上下白のジャージで、体育や運動部の指導者だった。
女子生徒にマートンは何かのフォームを教えていて、手取り足取り、という様子だった。しばらくすると女子生徒の体操着的な上の服をまくって、女子生徒が着用している水着が赤く、遠目でもはっきりと鮮やかに赤く見えた。少しの間その格好を維持していた女子生徒はマートンを振り払うような動作をして服を元に戻した。陸上部だろうと見当がついた。
そのすぐあと、僕はグラウンドにやはり立っていて、ただその長方形な感じの3つの辺は全部洗い場になっていた。おびただしい数のシンクが並んでいた。それぞれのシンクには4本の細い脚があって当然それぞれが地面についていた。それがだから、無数に、小さくはないグラウンドの3辺を全部埋めるように並んでいた。シンクの背景は空で、その景色の開け方と前景を占めるシンクの組み合わせは何かただならないものだった。
その空間の中央にはかなり大きな机と、白いテーブルクロスの上にすごい量の白い皿が乗せられていた。パーティーが終わったあとだったから食事が済んだあとの皿だったが食べ残しもないらしく、きれいに積み上げられていた。白い皿の山が点々とあるという状況だった。
人手の問題こそあれど、これだけ洗い場があれば早く洗い物が済むだろうと予想された。ただ、簡素な作りのやつだしお湯はまず出ないだろうから、油汚れがちゃんと落ちるか、その点だけは懸念された。
陸上部員らしい先ほどの2名と合流した僕たちはゆっくり歩きながら話を聞くと、マートンは「下も」と言ったとのことだった。(その瞬間に自分がされていることが指導ではなくいかがわしいことだと気づいたのだと、彼女はそのとき言ったかどうか)
するとグラウンドはすでに洗い場に囲まれているものではなくてこのアングルから見える3つの辺(後ろの1辺は多分先ほどのフェンスがある辺だろう)の向こうはどれも低い茂みみたいな様子だったから少し高い。リングというか、ドラゴンボールとかで闘う場所というのか、ああいうところの上にいる程度の高さを感じさせた。長辺の真ん中のあたりからは石の階段が数段あったから道が向こうに続くらしいことがわかった。
楽しげな笑い声をあげる別の女子生徒が鳥谷と浅野忠信の外見をしたマートンに腰を抱かれながら階段を降りていった。先ほどの女子生徒の見解(直接聞いたわけではない)だと、自分が先ほど拒んだためマートンは別の女子生徒を誘惑することにした、ということらしかったし、その女子生徒自身ほとんど立候補するような勢いでマートンに誘われていったとのことだった。彼女が階段の向こうに消えて行く前にこちらを見て得意気な表情をしたような気もしたがこちらを見てはいないかもしれなかった。