2019年のよかった本ベスト10

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2019年によかった本のベストの10冊です。読んでいた時期順。「2019年の読書の全記録」はこちら
坂口恭平『cook』(晶文社)
庄野潤三『夕べの雲』(講談社)
吉田健一『東京の昔』(筑摩書房)
藤本和子『塩を食う女たち 聞書・北米の黒人女性』(岩波書店)
吉田健一『瓦礫の中』(中央公論社)
カール・ホフマン『人喰い』(古屋美登里訳、亜紀書房)
千葉雅也『アメリカ紀行』(文藝春秋)
レーン・ウィラースレフ『ソウル・ハンターズ シベリア・ユカギールのアニミズムの人類学』(奥野克巳・近藤祉秋・古川不可知訳、亜紀書房)
ルシア・ベルリン『掃除婦のための手引き書 ルシア・ベルリン作品集』(岸本佐知子訳、講談社)
滝口悠生「全然」『新潮 2019年9月号』〜『新潮 2020年1月号』(新潮社)
ジョアオ・ビール『ヴィータ 遺棄された者たちの生』(桑島薫・水野友美子訳、みすず書房)
保坂和志『読書実録』(河出書房新社)
平倉圭『かたちは思考する』(東京大学出版会)
村瀬秀信『ドラフト最下位』(KADOKAWA)
小島信夫『別れる理由』(講談社)
平出隆『私のティーアガルテン行』(紀伊國屋書店)
千葉雅也『デッドライン』(新潮社)
2019年はこれまでとはまた違う感じの年になった感じで、日本のいくらか昔の小説を読む機会が多くなった。今まであまり触れていなかったところなので新鮮でめちゃくちゃおもしろかった。吉田健一、庄野潤三、小島信夫、今年も引き続き読みそう。その代償として海外の小説を手に取る機会が激減した。プルーストはぱったり止まった。今年はもう少し読みたい気もするし、読みたいとかじゃなくてまた勝手に読みたくなって戻ってくるだろうとも思う。一番ひたすら熱狂して読んだのは『ソウル・ハンターズ』だろうか、大興奮だった、『cook』は本当に元気になる本で一時期たくさんの人に勧めた、『夕べの雲』は桃色の表紙を見るたびにやわらかいありがたい心地になった、『東京の昔』も『瓦礫の中』もどこまでもおおらかで自由でのびのびとしていて気持ちよすぎてずっと吉田健一の文章の中にいたかった、『塩を食う女たち』はパンチラインだけでできたような本だった、『人喰い』は貪り系でノンストップ系だった、『アメリカ紀行』は「そのまっすぐさ」だった、『掃除婦のための手引き書』は読み終わるのが惜しかった、「全然」は去年の「アイオワ日記」に続いてまた連載を追い続けて毎月の明確な楽しみとなった、『ヴィータ』は「めっちゃしんどい」だった、『読書実録』はずっと活気づきながら読んでいた、『かたちは思考する』はひたすら頭の中が撹拌されるようでゾクゾクしっぱなしだった、『ドラフト最下位』は去年の『止めたバットでツーベース』に続いて「野球ノンフィクション最高」だった、『別れる理由』は最初小学館のやつで読み始めて面白すぎて講談社のやつで買い直した、『私のティーアガルテン行』は前年12月に読み始めて1月に止まっていたのを12月にまた読みだしたらめちゃくちゃに面白くてこういう仕切り直し読書ってあるんだなと思った、『デッドライン』はもうとにかくサイコーだった。
2020年も気楽に自堕落にただ楽しく読み続けたい。
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