なんだか今日はやけに眠くて、眠い、眠い、とひとりごとを言いながら、わりと短いスパンで外に出て煙草を吸う、寒い、みたいなことを繰り返している。
昨夜鶏ハム第2弾を作り、今日はセミドライトマトというかオーブンで2時間ほど焼いたトマトのオイル漬けをさっきまた作ったところで、やること終わって、ぼやーんとした気分でいる。
昨日でラス・カサスの『インディアスの破壊についての簡潔な報告』は読み終わり、今は『ゲリラ戦士の日記』と蓮實重彦の『小説から遠く離れて』を平行して読んでいる。モードとしては遠く離れず小説を読みたいところなので、気分が乗らない読書をしている。
あれ、なんだこれ、完全にただの日記になっている!眠気っていうのは恐ろしい。まいいや。
日曜日であった昨日は妙に忙しい日で、妙に忙しいというか、ほぼ理想的な入り、というのが初めて実現された、という日だった。
開店直後からトントンと来られ、遅い時間までずっとコンスタントに来客があった。そして満席に近い状態になったりもしながら、平均の滞在時間はまったく短い数字にはならなかった。これは素晴らしいことだった。
「ほぼ理想的」の「ほぼ」というのは、満席に近い状態があって僕がいつも座っている椅子を追加で出したりしたという点で、たぶん営業的にも素晴らしくてお客さん的にもオッケーなのは常に7,8人がおられる、それ以上はいかない、みたいな状態かと思うので、そういうふうになったら入りとしては100点だなあと。まあそんなのはコントロールできないからあれなんだけど。とにかく昨日はすごい「素晴らしいじゃないか。フヅクエ、いけるじゃないか」という光明が見えたといえば見えた日で。
ただ、これは営業中も思っていたことだったのだけど、「これで全員なんじゃないか?」という。全員っていうのは具体的にどなたみたいな話じゃなくて、行きたい店リストにフヅクエを入れてくださっている総量みたいなのがあるわけじゃないですか、その人たち全員、みたいななんかそういうやつ。そんな感覚で営業していました。
遡って前日土曜日はまあ見事なまでの閑散っぷりで、「全員」の翌日である今日月曜日、やっぱり閑散というか、今開店から3時間経ちましたが今のところ自分が発する「眠い」とか「寒い」とか鼻歌とか笑い声とか以外に人間の声を聞いてないよ!みたいなことになっている。寝るぞそろそろ、というか。
そういうわけでウィスキーの勉強をしたいな、と思って、寝足りないわけでもないのに妙に眠くて、とりあえず本棚に差していた『Pen』のウィスキー特集を自分の机のところに持ってきたのでいつでも開ける状態になった。