本の読める店

「「おしゃべり禁止」カフェ、若者集う」(『日経MJ』2015年4月20日)

Entry blog fuzkue169

という記事があったよ、ということをお客さんに教わり、調べたらトレンド面とのことで、それは読んでみたい、一体どうトレンドなのだろう、どんなお店が取り上げられているのだろう、と思って日経MJを読むべく幡ヶ谷のあたりの西原図書館に行ってみたら取り扱いがなく、調べていただいたところ富ヶ谷図書館にはあるとのことだったのでそちらに行った。
西原商店街みたいなところから代々木上原の方に向かって下っていく坂がやたら気持ちのいい下り坂だった。傾斜と曲がりくねり具合がよかったのだろうか。

しかしさ、というか、しかしですね、つい先日戦略PRの話を書いたじゃないですか。あれで、そんなふうにあれして、「会話禁止が新トレンド?」とかっていうあれになったらまったくもってあれですね、みたいに4月20日に書いたと思うんですけど、図らずも4月20日付けの日経MJのトレンド面にこんな特集が載っているのを見ると「あれ、これって俺が仕掛けたんだっけ?PRの鬼であるところのこの俺が」と錯誤してしまう程度には人ごとではない感じがあったというか。でもフヅクエの名前はどこにもないからきっとこれは俺が仕掛けたものではないのだろう。

紹介されているのは神戸のカフェケシパール、高円寺のアール座読書館、千駄木の結構人ミルクホール、それからジャズ喫茶回帰として新宿のいーぐる、の4つ。
神戸のお店は知らなかったのだけどwebの文章を見たらなんか随所にシンパシー覚えるなーと思ったのでいつかお邪魔してみたいのですが、アール座読書館と結構人ミルクホールは2つとも僕にとって「先達」という位置づけというか「敬愛」という位置づけのお店でどちらもすごく好きだし、出店する場所を考えるときもこの二つからは離れようとか意識していたし、あるいはフヅクエでの時間を喜んでくださったお客さんに「なかなかこういうお店ないですよね」だとか「こういうの新しいですよね」みたいに言っていただいたようなときにも「いや実はそんなことなくて、」と言って出すのがこの2つの店の名で。
特にアール座読書館は、この店にとって切っても切れない存在というか、アール座で過ごして覚えた静かで激しい感動がフヅクエを作ったきっかけの一つでもあるくらいで。

そういうわけでトレンド面っていうくらいだからトレンドなんですかね無言。
でもどこらへんが今の流れなのかがわからなくて、「また、昨年10月には初台に「フヅクエ」(東京・渋谷)がオープンした。こちらは午後4時から12時という営業時間で、喫茶だけでなくフードもアルコールあり、さながら「無言の夜カフェ」といった雰囲気。「仕事が終わったあとの時間に、世間みたいなものから断絶された感じの場所でほっと長い一息をつける場所があったら救いになるだろうな、自分だったらほしいな、と思って作りました」(同店店主)」
とか、最近できた店の紹介も最後とかに入れたら「あ、確かにそんな流れが今きてるんですね」感が出たんじゃないのかなと思うんですけど、どうなんですかねそこらへん。
まあ「カフェって言葉で規定されたくないんです…」とか言ってる店だし、そもそも「若者集う」ってあるけど「赤字が、赤字が」とか言ってる店が集うも何もないもんな、というところもあり。いや、なんだろうこれ、違う違う、載っけてほしかったなとか思ってるわけじゃないんですよ、ただ載っても別によさそうなものだけどなというか。いや、まあいいやなんでもないです。

ともかく、まあ、ひとり時間を豊かに、みたいな流れっていうのがあるのだとしたらなんか単純にそれはすごくいいことだよね、フヅクエがどうとか関係なく、単純になんか、と思いました、という話でしょうか。

(関連記事というか続きというか→ 「名づけえぬもの」)

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