本の読める店

夜明け前の経理

Entry blog fuzkue167

実況パワフルプロ野球通称パワプロが大好きだったわけなんですが今は4時32分で、朝の、それで小学何年生のときだったか、96とか97あたりだったと思うから、今が2015だから、となると18か19年前だから、今が29だから、9か10歳?そんな若かっただろうか。
忘れたけれども、攻略本というものが出る前か出ているのに気がつく前か、僕はノートを一冊手に入れて、それにひたすら選手の能力を書き写していく、BAAAとかDD直球150km/hフォーク4カーブ2とかそういうやつをひたすら、ということを激しい興奮状態の中でおこなった。

データ的なものを作るというか、ノートなりなんなりを数字とかで埋めていく行為がたぶんとても好きなんだと思う。この性向がもっと立派に発展してくれていたら、今頃、なんだろう、データマイニング?知らないんですけど、というか知らなすぎるんですけど、どこまでも適当なあれなんですけど、まあなんか、数字を扱う違う職業についてそれを立派に遂行していたかもしれない。

だのに不思議なことに得意科目は国語と英語だったし今は幸か不幸か店をやっている身なので数字と言ったら売上とか原価とかそういうやつで、今日はチョコレート菓子を焼く等の必要なことをやり終えてから、たしか午後10時くらいからだと思うけれども、ひたすら帳簿というのか、そういった場所で数字を打ったりわかりやすい表を作ったりをしていた、そうしたら4時半というか今4時39分。

いくらか前にリアルな数字については「面倒というか直視したくないのであまり計算はしていない」と書いたのだけど、今日おこなったのは直視しようと思ってというわけではいささかもなく、数字を作っていくのがただ快感、というそれだけでそれがおこなわれ、おこなわれ続けた。
僕がExcelでできることなんていうのはたかが知れているというか、一度一冊なにか本でも読みながらちゃんと使えるようになりたいようにも思うけれども、そういうことはしないからいつまでも進歩せずにきっとだいぶ非効率なやり方をしているけれども、せいぜいピボットテーブルで「バシン!」みたいな、この「バシン!」が気持ちいいからほとんどそれで満足しちゃっているのだけど、その程度で、だから今日も、売上だとか仕入だとか経費あれこれとか、もっとちゃんと自分のお金がどうなっているのかわかるようにもろもろの経費にならないお金だとかをいくつかのシートに分けて入力していって、それで「ピボット召喚」「バシン!」で「うひょ〜〜〜」となっていた。

赤字垂れ流れの今の段階ではそもそも必要ないことなのだけど、例えどれだけ黒字が出るようになったとしても僕は脱税的なことは絶対にしないだろうなと、こういう場面で気持ちよくなっている自分を見るにつけ思う。「数字をちょろまかすなんて、きれいな数字に対して失礼じゃないか!嘘っぱちの数字の嘘っぱちデータじゃなくて、本当のところを知りたいのだよ俺は!それこそが我が喜びなんだよ!バカにするな!」というのが圧倒的にある。

そういうわけではじき出された数字を見てみると、まあ数字自体は僕を楽しくは全然させないもので。でも想定していたくらいの数字で。ただ集客が伸び悩んでいるというか新規というか新しいお客さんが増えていっていない感じなのは気にかかるといったところ。
ただまあQOLをもう少し下げれば、つまり本を買う頻度、映画を見に行く頻度、カフェラテをしばく頻度、そういったものを下げればこの体たらくでもある程度はもちそうな気はする。今月とかちょっと映画の頻度が高い気もするし(見なきゃというものばかりだからしかたがないのだけど)。本は、読みたいだけ買う、というのは多分よっぽどのところまでは崩さない。だから全体的にこれ以上QOLを下げる気もないし、そんな大した額じゃないそういったところのちまちました節制とかじゃなくて売上を上げていくことを考えないとそもそも始まらないよねというか。

なんの話だっけな。まあ、あれ、数字好きとしては、これでなんというか、経営的にも美しいというかポジティブな数字が見えたらよりいっそう「うひょ〜〜〜」なんだろうけれども、ひとまず実態がわかったというか、求めていた表がきれいに作成された段階で十分に「うひょ〜〜〜」なので、のんきというか幸せなものだと思いました、という話でしょうか。4時52分。

夜更かししながらしっかりと聞こし召しながらExcelをいじるとか、こんな歓びは他にはなかなかないねと思った夜明けでした。
(なお、「聞こし召す」は人生で今初めて使ってみた動詞で僕もなじみないので念の為に言っておくと「酔っ払う」みたいな意味です多分)

photo by 東間 嶺

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