ジェムソン、オーバン、ラフロイグ

2015.03.11
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スコットランド、アイルランド、ドイツ、イングランドの4カ国の血をひいているというクリント・イーストウッドの『アメリカン・スナイパー』を見てきたところ、憂鬱というか重苦しい気分になってしまって営業時間が近づいてもソファから立ち上がる気に中々なれないような、そんなふうになってしまった。
嘘。映画のせいというよりは2週間くらい休んでないしな、とかそういうとき思うのだけど、それも嘘で、そのせいですらなく、本日の睡眠時間がやや足りていないせいでしかないのだろう。昨日も今日も、なんだか無意味な早起きになってしまって、アラームが鳴るずっとずっと前に勝手に目が覚めてそのまま起きているから、電池が切れるのも早い。
そういうわけで映画のせいで重苦しいというわけではいささかもなくいくらか寝足りないせいで消耗気味、みたいなモードなのだけど、『アメリカン・スナイパー』で男と女が出会う場面はアイリッシュパブで、ギネスの看板がドアのところに掛かっていたし、矢継ぎ早に飲まれるウイスキーはアメリカでの売上ナンバーワンアイリッシュウイスキーであるところのジェムソンだった。
イーストウッドはアイルランド系なのかな?とかそれだけで思うのも浅はかな話だけど、試しにググったらアイルランドの血も入っているとのことだったので浅はかさもバカにならない。
それにしても『ミリオンダラー・ベイビー』は思い切りアイルランド系の人の話のようだけど、アイルランド系にかぎらずイーストウッドの映画の多くにはなんとか系アメリカ人が主だった人物として出てくる気がするが、別にイーストウッドに限った話でもないのだろうか。アメリカ人を撮るとはすなわちなんとか系アメリカ人を撮るということになるのだろうか。どうなのだろう。わからないけど。
で、アイリッシュアイリッシュと思って、というわけでもないけど帰りに酒屋さんに寄って、そこでスコッチスコッチと思って、先日お客さんに「おすすめです」と言われたので、というそれだけの理由でオーバンの14年のを仕入れてきた。
スコットランドのウイスキー蒸溜所の区分は4地区のやつと5地区のやつと6地区のやつがあるみたいなのだけど、6地区で言うと「ハイランド、スペイサイド、ローランド、アイラ、キャンベルタウン、アイランズ」となるらしくて、せっかくなら1地区1銘柄くらいはとりあえず欲しいなみたいな気分があり、今日はハイランドモルトのオーバンということになった。西ハイランドだそうで。
これで一応3地区になった。ハイランド、スペイサイド、アイラ。
アイラと言えば。
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以前書いたこれで、Wikipediaのラフロイグの記事で出てくる「サーネイグ・バーン川」がどこにも見当たらない、日本語版Wikipediaの記事以外、その痕跡がまったく見つけられない、ということを書いたけれど、それで、ラフロイグの輸入販売元というのかな、サントリーお客様相談室みたいなところに最近電話をしてお尋ねしてみたのだった。
こんな些末なことに答えてくれるものかしらと思っていたのだけど2日後くらいに折り返してくださり、「すごく小さい川なんですが、蒸留所の近くに確かにあるみたいです」ということが確認された。スペルは、とお尋ねすると、メモし忘れた、とのことで、引き続き僕には確認しようがないのだけど、いずれにせよ、ある、とのことだった。