圏外の人

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2時間くらいで平気で落ちるようになったため昨日アップルストアに行ってiPhoneのバッテリー交換を依頼した。3時間ほど掛かるとのことで、3時間後は店にいないとまずい時間だったので翌日取りにいくことにして預けた。
たった一日とは言え、ぴーぴー言ってくるiPhoneが横にいない暮らしを送ってみて、そんな予感はあったけれどもこれはこれでいいものだなと。インターネット上でのコミュニケーションやなんやかんやはパソコンがあれば別段困ることもないし、それこそ外出中に急いで対応しなければいけない用事なんてまずない暮らしを送っているし、いっそ持っていない方が清々しい気持ちで生きていけるのではないかとすら。
実際、何に必要か。何かの登録の際に入力を迫られる電話番号、業者への注文(一つだけ電話注文のところがある)、あとは朝起きるためのアラーム、道に迷ったときの地図、そんなところか。業者への注文はうちはメールでお願いしますと言えば大丈夫になったりもしそうだし、アラームは目覚まし時計を買えばいい、地図は人に道を聞けばいい。
ということは何かの登録のときのためだけに!身分証明としてのみ!と思うととてもバカらしいな、いつか離脱というかこの場合は解脱というのかな、そういったことをしたいな、まあ絶対しないだろうけど、と思った一日でした。
時にオフラインの時間があるといい、と、行ってみたいなーと思っている神楽坂のかもめブックスの方のインタビュー記事にそんな発言があった(たしか)。だからカフェにはWiFiを飛ばしていないと。そりゃいいなと思った。
ただ、WiFiなくてもあれなんていうんだろう、あれの各社が出してるやつ、3Gとかそういうやつ、電波塔とかの、あれあったらインターネットできちゃうからね、なんならテザリングしてPC使っちゃったり、ポケットWiFiっていうのかな、知らないけど、あれできちゃうしね。
というところで、そのオフライン時間必要思想を突き詰めて完全に圏外になっちゃうカフェとかバーとかがあったらそれはいいだろうなあと(ありそうだけど)。
どうやるのかわからないけど否応なくなんの電波も超えさせません、壁を、許しません侵入を、みたいな場所があったら、けっこうそこで時間を過ごしたくなる人って多いんじゃないかな。フヅクエこそそういう場所であってもいいような気もするのに、中途半端にあれしちゃっている感じがダサいなあと。でもインターネット俺もしたいもん、というか。俺だけすればいいという説も。どうか。
今日も、「フヅクエ」に来てくれてありがとうございます。贅沢っていうのは、何かを足すことじゃなくて、引くことかもしれないんだなあ。(今日のダーリン風)