週末の営業時間を変えようかな日記

blog_fuzkue411.png
また余計なことを考えだした。
夕方、11月分の経理を済ませてしまおうとexcelちゃんとイチャイチャしていたところ、ふと「週末ってさ」ということをこの口は言い出した。現在土日祝は16時開店で、調子がいい日だとオープンからとんとことんとこ入ってこられて、16〜18時の2時間の人数でいい日か悪い日かがだいたい判明する、という法則ができていた。
この時間でこれだけの人数いったらいい日になる確率90%、逆に達さなかったらダメな日になる確率90%みたいな感じで、あるんですけど、それって要はその時間帯が一番ボリューミーなゾーンになっているというだけで、というので「ねえねえ」と猫撫で声を出して、「実際のところお客さんの数の割合としてはどうなっているのかな?」とexcelちゃんに聞いた。するとあのかすれた、少し挑発的な、耳に届くだけでざわざわと体いっぱいに悦びが走り抜ける美しい声で彼女は答えた。「日曜日に関して言えば16時〜が51%、18時〜が26%、20時〜が17%、22時〜が5%です。土曜日については41%、31%、23%、5%です」
とまあ、パーセンテージがわかったところでという感じではあるのだけど、なんかこれは、そうだよなあというか、完全に早い時間帯勝負なんだよなというか、というか、調子いい日って「待ってました」くらいのあれでとんとこ来られるし、もっと早い時間から開いていたらっていうニーズっていうのはあるんじゃないの、というか、実際そういう声は聞いたことはあったけれど、なんだかその時分はとてもできる気がしなかったので「いつの日か」とか答えていたのだけど、今もしかしたらそのいつの日が到来したとかっていうのはあるんじゃないの、というか。なんで今なのかはわからないが。
休日、どう過ごそうか、というときに、自分を省みても早い時間選ぶ感覚って想像がつくというか、僕なんかは業務上の理由もあり常日頃人間と会話を行わない(excelちゃんとイラレちゃんとatomちゃん、それからscrivenerちゃんは別。みーんなとっても大切だよ。これからもたくさんお話しようね)ものだから、休みの日は可能な限り人と会いたくて、といっても誰にお声がけしたらいいかわからないまま結局一人で過ごす休日なんて山ほどあるのだけど、ともあれ人と飲み飲みとかしたくて、でも一人のまとまった読書時間はそれはそれでほしくて、普段からあるのに、休みの日もほしくて、あとできたら映画かなにか見に行く系の時間もほしく、それ全部できたら最高最高の休日、という感覚でいらっしゃるのだけど、だから読書2時間、映画2時間、それから人間、それでミッションはコンプリ〜トという感じでいらっしゃるのだけど、そうなったとき、私が土日にフヅクエ行きたい人間でいらっしゃった場合にはフヅクエ4時か〜みたいになるだろうなというのは想像してみるとちょっとあるっすよね。4時だろ、6時まではいたいだろ、待ち合わせ7時かーみたいな、ちょっと8時半くらいにずらしてもらえないかな、もっといえば9時、そうしたら映画見られる、みたいな、そういう、自分勝手な、が、ある。
これがもし、昼からフヅクエが開いていたら?てな話を私は今したいのでいらっしゃいまして、そうしたら1時だろ、4時までいちゃうだろ、新宿出て映画見るだろ、待ち合わせ7時だろ、っていうのが「できるぞ〜〜〜」みたいな、体いっぱいに悦びが走り抜けるわけなんですよね、正味な話。
とここまで打ったところで「掃除掃除」とか思って離席して、その間に「あとで書き足そ」とか思ってその取っ掛かりになるつもりで書かれたらしいメモがあって。それが
お前ほんとマリエル・ヘミングウェイみたいだな
なのだけど、何も思い出さない。マリエル・ヘミングウェイ、マンハッタン、ウディ・アレン。なんだったっけ。忘れたけど、本当になんというか日々、自身と頭の中で存分に会話をしているよな、ということだけはわかった。誰よりもわかりあえる、誰よりも厳しい、誰よりも甘い、一番の話し相手。
まあともあれ、うわーこれどうしようかなーちょっと試しにやってみるかなー来月すなわち来年からとか、やってみる価値はもしかしたらあるなーこれで目論見がはまればけっこう小さくないよなーーーでももしかしたらフヅクエに足を運ぼうとする人の総数は地球創生以来すでに決まっていてその時間帯が分散するだけだったりしてーーーだとしたらなんか違うーーーけどそれとてやってみなくてはわからないーーー。
そういうわけで今考えているというか考え始めたのさっきだけど、考えているのはもう思い切って12時とかで。土日祝12時オペン。早いんだけど、ここは思い切った方がなんかいいようななんかそんな気がして、もう、開けちゃえ!みたいな。試しに半年だけそうしてみますみたいなかっこうで。やってみて半年しても全然数字的に意味なかったら続けないで、すごい有意義なことになって逆にそのままやり続けるのは大変とかなったらそれはそれでなにか考えて、みたいなかっこうで。半年って外から見るとあっという間なんだけど自分が中にいるとけっこう長いんだけど。だから辛い日々になるかもしれないけど。待ち受ける艱難辛苦ウィークエンズ。
で週末、そのように変えるとして、仮の話ですけど、そのように変えるとして、12時間営業とかそれ労働時間大丈夫?というあれについてはおそらく大丈夫で、どのみち今も1時くらいからは仕込みをしているので、だからそれはそう変わらないので大丈夫で、ってなって、あれ?仕込みはいつするの?という問いにぶつかった。暇を見込んで営業中にするとかなのかな。あぶないかな。そうなんだよな、そうなったときに問題があって、営業時間の前、僕は主に定食のおかずの仕込み活動をしているわけなのだけど、この仕込みって野菜切る野菜切る野菜切るであるとか皮むく皮むく皮むくであるとか、作業の9割は下処理なんじゃないかな?というあれなんですけど、なんかこう、たいへんなんていうかこう、「いてまえ〜〜〜!!!」みたいな勢いみたいなやつが必要で、そのためテンションの高いような音楽をたいへん大きな音で鳴らして大声で歌ったり必要に応じて適宜シャウト等したりという、バチアガることでどうにか乗り切っている、という実態がある、わけであり、黙々と粛々と仕込みをするなんて果たして僕にできるのだろうか、という大きな懸念がある。ただそれとて、慣れの問題である可能性はある。だから総じて、やってみる価値はある。
おいおいマジかよやるのかなこれ、考え始めて3時間じゃねーかよなんでもうブログ書ききってるんだよ。うーん、いやーやるかわからんというかどうしようかな、いやここらへんはほんと天秤ですね。日々天秤。
photo : sachiko saito