本の読める店

恐れ&備え

Entry blog fuzkue373

要約:地震保険への加入を検討した

昨日は休日だったので久しぶりに映画を見ようかなしかも2つとか続けて、と思ったら運よく1日で映画の日だったので夕方に喫茶店に入ったらケヴィン・ケリーの『インターネットの次に来るもの』を読んだらあと2日で読み終えたらボラーニョの『第三帝国』を始めるんだと思ったら時間が迫ったので角川シネマ新宿に行ったら席は取ってあったので受付を済ませたら『ブルックリン』を見に入場したら笑っちゃうくらい小さなスクリーンで席を取ったときも笑っちゃうくらい席数少ないなと思っていたからそうだとは知っていたけれどそれにしてもこんなに小さなスクリーンで見るのは久しぶりの気がするから前の方の席にしておいて正解だと思ったら映画が始まったらいくつもの涙が目からこぼれた。突如ネタバレが始まるので見るつもりの方はここから数行「もういいよ!!!」と書かれるところまでは飛ばしていただいたらいいと思うし要は「!!!」による空白感でなんか見つけてね見つかりそうだよねという感じだから3つもエクスクラメーションマークを打つつもりで今わたしは、いるわけだけど、映画を見終わったら新宿の町を次の場所に向けて歩いていたら前か後ろを歩く女性二人の声が聞こえて「やっぱり田舎もいいかもな〜と思っていたらあーそうだここはこんな町だったんだ!って思い出すあの感じほんと超わかる〜」という共感度すごい高かったんであろう話が聞こえたので私は彼女たちの前や後ろ、はたまた横のポジションをキープしながらしばらくのあいだ二人の話をずっと聞いていた、途中で話に入ろうかとすら思っていたが特に質問も浮かばなかったので入ることはなかった。『ブルックリン』は要は地方から東京出てきたら最初は大変だったけれど町にも馴染んだし仕事も順調、素敵な恋人もできちゃって東京わっしょい、となっていた女性が実家に戻る緊急の用ができたので戻って一時滞在していたら「あれ?こっちも悪くないかも?私、この場所の魅力見えてなかったのかも…?」となって「あれま〜」と思っていたら「あーそうだそうだ、この町はこんな町だったんだわ…」という苦い味わいを思い出して「じゃ、わたし東京戻るね」つって東京戻ったら愛する人が待っていて「やっぱりこれこれ」と言ってカメラに向かってウィンクして終わる、そんな映画だったはずだから東京にいる地方出身の人にはきっと刺さるんだろうなと思うし岡山という地方都市に6年間とかいたとはいえ東京出身でないとはいえ関東育ちの僕はそういう点についてはわかりきりはしないだろうけど、私にとってはとにかく「善良な人たちばっかりでうれしい」という映画で、あのクソババア以外は全員善良だった、船の女性から始まり寮のおばあちゃん、牧師さん、寮の仲間、そして何よりイタリア系の恋人とその家族たち。善良な人たちの善良さに触れるそれだけで私は感動する。勤勉で、できるかぎり善良で、気遣いのある人たちは踊ってくれ、と、正確でない気はするけれどkid fresinoとc.o.s.aのすばらしい『Somewhere』のなかの非常に好きな「Swing at somewhere」でcosaが歌うその言葉が僕はとても好きなのだけど、善良さというのはほんとうに他のものでは代替のきかない美徳だと私は思う。善良でありたい。遠い。

夕刻、保険の代理店の方と電話でやりとり。僕はあ、忘れてた。もういいよ!!! 見えた?まどっちでもいいやどのみちもう誰も読んでない。
夕刻、保険の代理店の方と電話でやりとり。僕はフヅクエを始めた瞬間から恐れていることがあってそれは以前にも書いているけれども古い建物だから地震とかに弱そうだから大きな地震がやってきて壊滅的な被害を受けて営業を続けていくことができなくなることで、そのときに今の僕は貯金なんてほとんどないようなものだから店をもう一度作るとかできるようなお金なんてとうていないから、「あ、終了した」となること、それが一番怖いんですよね、けっこう日々それに怯えているというかグラッとするたびによぎるんですよね、この不安を抱えたままってけっこう辛いよなみたいなところあって、店とかやってる人ってこの点についてはどういうふうに考えてるんだろうなって思うんですけど知らないんですけど、ともあれ僕はそれがすごく怖いんですよね、あーそうなんですね、そうなんですよね手に職もないし他なにやっていいかわからないし、店持つってほんとそういうところ融通がきかないし僕自身融通がきかないしなんせ手に職とかないし、あーそうなんですね、それって地震保険とかってどうなんですか、あーそれは考えたこともなかった!という会話を以前人とした、それが5月くらいだったか、その瞬間に愚かしいことだけど初めて地震保険という選択肢があることに気づき、だいぶ経ってからずっとお世話になっている代理店の方に連絡して「地震保険入りたかったりするんですけど」と相談した。それで見積もりを出していただいたりして8月が火災保険の更新のタイミングだったので切り替えるならそこで切り替えましょうということになった。

お店とかやっている方とかに参考になりそうな気もするから見積もりの数字とか書きますね。(って自分で打って「あ、この人もいちおう人に読まれること前提にして書いてるんだな」と思った。)

東京における地震保険、保険会社はたぶん全然取りたくない商品で、いま火災保険入っているのが三井住友海上なのだけど東京だけだったか忘れたのだけど三井住友は地震保険は受け付けていないということで、代理店の方が取り扱っている会社だと外資のエース保険は受けてくれる、という話だったのでエース保険の見積もりを出していただいた。
で地震保険は火災保険の特約としてつく感じで、今回出していただいたやつだと「設備・什器等」に600万円の保険金がついて、火災保険の分の保険料は年額1万3千とかで、地震保険にあたるところの「地震危険補償」というところがちょうど30万円になる。すごいよね、このどっちが主なのかわからない感。で、他のもろもろ足して年間35万とかな見積もりでやんした。今入っている火災は3万5千とかなので10倍という違いなので、なんというか、必死に「てことは月に直したら3万だから…まあ…月3万だったら…月3万だと思えば…払えないことはない…」みたいな感じで自分を説得するのに苦労した。だって35万って世界一周くらいできそうな金額じゃないですか!!!でかすぎる〜〜〜〜
でフヅクエのあれって600万も掛かってる?っていうところもあって、設備什器でいったらそこまではないはずだけど、でもわりにそのくらいの金額使って作ったんだったかな、なんか忘れたのだけど、ともあれ地震保険をつけるには最低保険料が30万っていうのがあるらしくて、これ保険金額を500にしたところで30万は変わらないみたいな、つまり保険数理のあれで算出されている保険料は見積もりに載っている30万ぴったしなんかでは全然なくて、本当だったらそれは20万とかだったりするかもしれない、けれど30万はいただきますよ、というそういう商品らしい。なんかすごいよねよくわからないけど。なので「いずれにせよ30万なので、600で」みたいな感じで。
で、しかーし、っていうところがあって、これ地震の損害で600万円分の被害が出るとするじゃないですか、そのときに600万出るかというとこれが出ないんですわという続きがあって。僕の理解が間違っていなかったら出るのはこの場合295万円。ふぁっ!?というところなのだけど、まず「免責10万円」というのがあって、だから例えば揺れてお皿とかグラスとかがいくらか落ちて割れちゃいました〜、5万円分とか壊れました〜ってなったときに保険会社に言っても「大変だったね、10万以上の被害が出てから出直してきてね」というところになって、かつ、「縮小割合50%」というとんでもないあれがあって、「100万円の被害が出ました〜免責10万引いて90万ください」と言って手を出したら「そうなんだね、そしたら縮小割合50なので90の半分で45万あげるね」となる、っていうあれで。代理店の方も50%は初めて見たみたいなことおっしゃっていて、普通というか岡山とかだと10とか20とかっていうふうに確かおっしゃっていて、保険会社がほんとに地震保険取りたくない、取るとしてもあまり払わないで済む形じゃないと無理、となっているのがよく感じられる感じで。

というあれで、キャッシュを十分に持っている状態であればこれに入るメリットってそんなにないような気はするのだけど、現時点でのあれだと仮に完全にダメになって295万がおりてくるのとおりてこないのでは天と地ほどもあれが違う、主に感謝、というのが私の現時点でのあれなので、入ろう、いつかお金が溜まったらやめたらいい(やめた途端にとか思うとやめどきわからなくなりそうだけど)、という判断で入ることにして入りますとお伝えした。
のだけど昨日、ビルの築年数を聞かれてお伝えしたところ建築基準法か何かが変わった昭和57年以前の建物は入れない、ということが土壇場で発覚し「いやいやいやそれぜったい聞いてないっすよ〜〜〜〜www」というところでけっきょく入れないことになっちゃった

という話なんですけど友だちと待ち合わせをしてビリヤニを食べたいとのことだったので僕はビリヤニという字面は知っているけれど何なのか知らなかったのだけどビリヤニが食べられる店に行ったらビリヤニを食べてビールを飲んだら時間になったのでTOHOシネマズ新宿に移動して『シン・ゴジラ』を見たら見る前は「これは絶対ポップコーン買っておくべきだったーべきだったべきだったべきだったーーー」とわりと深刻な後悔をしていたら見始めたらまったくこれはポップコーン映画ではなかったということがわかったら最初から最後まで圧倒され続けながら本当に面白かったのだけど最初のうちはけっこう深刻に怖くて町がどんどん壊されていくその様子を見ながらたぶん私は入りそびれた地震保険のことを考えていたんだと思う。

ということを書いていたら解決策が浮かんだ気がするがすぐ沈んだ。

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