本の読める店

「たのしいおひとり様ごはん」(『東京カレンダー』6月号)

Entry blog fuzkue348

掲題の通り雑誌『東京カレンダー』の6月号の「たのしいおひとり様ごはん」という特集で弊店を紹介いただいた。「弊店」初めて使ってみたけどなんかワロス。弊店は閉店。ってやめなさい。笑い凍りついた。

ところで『東京カレンダー』というと、先ほどwebを見たら書籍化されていたことを知って笑ったのだけど「東京女子図鑑」という連載がいくつもの考察記事を生むような熱いバズり方をしてその路線で味をしめたのか今は「その名はサエコ」であるとかのたぶん似たような方向性のことを「日曜ドラマ」みたいな枠を作ってどんどんやっているっぽい(ちなみに最新話のタイトルは「東京悪女破れたり…さすがのサエコも万事休す?」)、明るく楽しく前向きな意味において悪ノリしているメディアだなーというそういった印象があって、独自路線を突き進む感じがなんか好きです。

そういう印象と、もう一つが、というかそれらのあり方にまったく付随しているものだけど、それは「こわいわー」というもので、「俺こわくて無理だわー近寄れないわー」というもので、なんかとてもこわい。
僕は店とか全然知らないまま今日もなお生きとし生きている者なので、人間とどこかにご飯を食べにいくとか飲みにいくとかになってもだいたい「どっかおすすめのところありませんか?がぜんそこいきましょう!」みたいな、丸投げしたい、そういう人頼みのタイプなので、それは相手が男性・女性、いずれであれそういう対応をするタイプなので、なんかこう、『東京カレンダー』が見せるそれって男はいい店を知っていてそこに女を連れていく(もちろん男が払う)、女は「あの男はこの私をいったいどこに連れていくのでしょうかね」とか期待と値踏みの観点から楽しむ、みたいなそういうモードの気がして、だから私のような人間にとってはこわいメディアで、「おーこわいこわい、女性みんなこういうマインドだったら俺ちょっともう人生にというかなんらかに太刀打ちできないわこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわい」となる。webだけの印象ですが。
(という印象だったのだけど、だからまあ俺には関係ない雑誌だよねと思っていたのだけど、取材のときにうかがったら、ちょっと正確なあれは忘れちゃったのだけど、これまでの路線の話のときに「ラグジュアリー」という単語が出ていて、それを路線調整みたいな感じで「ユニセックス」という言葉を使って何か言われていた。要はなにか敷居下げる、間口を広げる的な感じのあれだったかな。(ところでいま「ゆにせっくす」を変換したら一発目が「男女兼用」で「!?」となった))

なにが言いたいか。掲載していただいておいてディスりたいのか?違う違う、これ全然ディスなんかじゃない。むしろ俺もちょっとぐらい店とか知ったりしたいなーという小さなあこがれが生むおそれみたいなところを表したのであり。そんな小さなあこがれめいたものを満たすためにはうってつけっぽい雑誌に載せていただいて光栄といったところで、なのでなんかこう、なので、「ほうほう」「ふむふむ」と言いながら誌面に送るその眼差しはまさに真剣、そして「なんでこのなかにフヅクエ載ってるんだろうなー」等思いつつ、「なるほどあのあたりにはこんな店があるのか」等、読んでいる感覚がなんとなく神泉で。神泉?それならいくつかいい店知ってるから、そこにしようか?予約しておくよ。俺そんなふうに軽やかに振る舞ってみたいよわりと。いやそんなこともないかな。別にいいかな今の感じのままで。まあでもせっかくなので、『東京カレンダー』6月号を熟読してそういった男になる一歩目を踏み出そうかと思う。

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