本の読める店

いつの間にか銀座

Entry blog fuzkue28

先日、人と会話をおこなっていたとき、キャッチコピーというか売り文句というかは、何かと何かの掛け算が定石、みたいなことをおっしゃっていて、「ああそれはきっとそうなんだろうなあ」とすごく思った。
その組み合わせは考えたことがなかった!というのができると響きやすいし印象に残りやすいのだろう。
ちょうど昨日読んでいたギンザの12月号の特集タイトルは「本とコート」で、B&Bのトークイベントを聞きに行ったこともあって買ったのだけど、これなんかもまさにガチっとはまった掛け算というか。そのイベントの時、ギンザの編集長はこのタイトルは「降ってきた」とおっしゃっていた。俺のところにも何か降ってこないかな、と思った。

それにしてもギンザって女性ファッション誌っていう括りなのかな、そういう括りがあるのかな、ファッションを扱う雑誌を読まないどころか洋服(洋服っていう言い方で合ってるのかな)を買うこと自体が滅多にない人間なので一見すると簡単そうな語の選択の時点で今、大きな苦労を感じているのだけど、というか雑誌自体ほとんど読まない人間なので、なおさら女性の洋服(洋服っていうのかな、服、かな)を扱ったファッションの雑誌的なものを購入するなんて本当に貴重な機会となった。
とにかくギンザ、買った。それが言いたかった。

そしてこれがすごいかっこよかった。
節々で「かっこいい!」と思いながらページを折ったりしていた。曇った川べりみたいなところの写真とか、本とネイルのやつとか、なんか似た感じの女性二人が屋外でなんかしてるやつとか、電子書籍とコートレスのやつとか、「え、これ12月号って書いてあるってことは毎月出してるってことだよね、毎月こんなに作り込むのすごいなあ」と素朴に感心しながら読みました。
あと「コートっていうのはたくさんの種類があるものだなあ」ということがすごく印象的でした。あと「すごく高いなあ」とか。

先述したトークイベント(この雑誌で取り上げられた本屋さんたちのトーク)の質疑応答のときに、編集の仕事をしているという方が「ギンザの写真は他の女性誌(女性誌って言ってたかな)とは全然ちがう」ということを言われていて、先述の通り僕は他の女性のファッションの雑誌的なものを読むことがないからどれだけ違うものなのかはまるでわからないのだけど、女性のファッションの雑誌的なものがこんなに格好いいなって思えるものばっかりだったらそれはずいぶんすごいことだな、と思いました。

あと編集長が「女の子へ向けられた雑誌だけど、こういう女性になってほしい、というのがある」というような感じのことを僕の記憶違いでなければたしか言われていたか言われていない気がすると言えばするししないと言えばしないかもしれないともいえないのだけど、それを聞いて、すごくいいな、と思いました。

と、まあ、本当は冒頭の掛け算がどうの、それじゃあフヅクエはどういう掛け算がいいのかね、ということを書こうと思っていたのだけど、気がついたらギンザのことがおぼつかない手つきで書かれました。

photo by Luke Zeme

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