「ひとりも、すき」(北欧、暮らしの道具店『オトナのおしゃべりノオトvol.2』)

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休日を前にすると、本じっくり読みたいなー映画見たいなーと思う一方、友だち等と会う等してお話等に花等を咲かせる等したいなーとも思って、どうすっかなー誰かに声掛けるかなーそれともどこかで本読むか映画館行くかなーどうしようかなーと、わりあい引き裂かれるような感じに悩むことしばしば。
一人が好きだけど、人といるのも好きというか、人といることを必要とすることが自分でも思っていた以上にあるというか。まあそれもそのはずというかしょうがないというか、お話禁止の店をやっている以上お客さんと話すこともそうそうなく、そうなると、一日の会話の総量みたいなものがなんというか、ちょっと営みとしてどうなのっていうレベルで少なくなる。八百屋さんのご夫婦と話す時間が一番長いんじゃないか。「お、安いっすね、じゃあそれください」「でかいっすねー、でも今日はいいです」等々。
まあそんなだから休日くらい人と会いたいよね、とも思うし、一方ででもなーあの本じっくり読みたいんだよなーとか思ったりもやっぱりして、等々。明日の予定も決めきれない。
先ほどというか夜に各種SNSにてシェア活動をおこなった通り、「北欧、暮らしの道具店」のリトルプレス『オトナのおしゃべりノオトvol.2』でフヅクエを紹介していただいている。
「北欧、暮らしの道具店」でショッピング活動をおこなうと手に入れられる模様なのでよろしければあれしてくださいというところなのだけど、特集が掲題の通りの「ひとりも、すき」であり、その話をいただいたときに「え、なんすか、それフヅクエのための特集っすか?」とか思い上がったことを言いたくなる程度にぴったり来たのでほいほいお受けした。
そうなんだよなーと。ひとりも、すき、これなんだよなーと。
一人こそ至上、群れとかつがいとかは下等、とかそんなことではなくて、人といる時間も好きだけど、一人になる時間も必要で、そういうときに、一人で過ごすために最適化された場所、一人で過ごす人が主役になる場所、一人で過ごす時間を豊かで贅沢なものにできる場所、そういう場所が僕基準ではあまりに見当たらないし、僕は超ほしいから、だからこれ、っていうのがこれなんだよなーと。ひとりも、すき、ほんとそうだよね、いいね、と思う。
いいねと言えば、北欧、暮らしの道具店は僕は買い物はしたことはないのだけど、RSSでフィード購読をしていたのでずっと知ってはいて、でも最近はRSSリーダー自体を見に行かなくなってしまったのであれだったのだけど、最近それでFacebookページにいいねをして、「ほうほう、油淋鶏ね、おいしそ」とか言いながら流れてきたら読んでいるのだけど、あと今作っているレモンシロップのレシピもこちらで見たものだったりするのだけど、ともあれ、Facebookページのいいね数がびっくりで、30万という。政令指定都市でも目指してんのかなみたいな大きな数字でびっくりしたのだけど、なので、届け、30万人のうちの一人でゆっくり本読む等の時間を欲している人へ、というか。
まあなんというか、という話でした。甘いもん食いたい。
photo by 斉藤幸子