読書の日記(1/22-28)

2024.02.02
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書籍版新作『読書の日記 予言 箱根 お味噌汁』『読書の日記 皮算用 ストレッチ 屋上』が12月22日に発売になりました! 
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抜粋

1月22日(月) 

終え、今日はここからは6時まではフリーで、つまり仕事を進めるチャンスのわけだ。とりあえずお昼ご飯でうどんを茹でにキッチンに行くと遊ちゃんがパスタをつくっていて、茹で上がったスパゲッティを前に多すぎたと言っているので喜んで手伝うよと言って分けてもらい、キャベツのパスタ、おいしい。その少量のおすそわけを食べるだけでいくらか眠くなるのを感じて非常に危うい兆候だ。うどん茹で、まだしもシャキッとするかというところで冷やして食べた。やっぱり眠く、先週も阿久津くんはリモートワークに向いていないのかもしれないと遊ちゃんに言われたがその通りかもしれなくて家という場所には布団があるわけで。

1月23日(火) 

シャワーを浴びると顔パックをしながら、桃香ちゃんが電話をしながらサイドプランクをしていたのを思い出したのか、久しぶりにプランクをやった。一時期はずいぶんコンスタントにやっていたものだがすっかりやらなくなった。最悪なことに名前が合っているか「氷の城壁 桃香」で検索したらこのあとの展開が少しわかりそうなことが出てきてしまって、不用意な検索をしてしまったものだ。僕がすべきだった検索は「氷の城壁 登場人物」だった。そうすれば知らなくて済んだことだったと思う。でもいくらか想像していた範疇ではあって、物語の展開上、このあとそういう危機が訪れるのは自然な話だ。ハラハラするんだろうな、やきもきするんだろうなと思う。早く続きを読みたい。

1月24日(水) 

4時に山口くんが来て交代で、『デリケート』が完成したそうで一冊くれた。かっこいい本になった。読んだら感情ぐちゃぐちゃになるんだろうなと思う。出、迷ってから駅前のそば屋さんに入ってかき揚げそばを食べ、それから新宿、そこから高円寺。いまだに中央線なのか総武線なのかで迷う感じがずっとあるし答えを知らない。方向は一緒なのにホームはまったく別の場所であることが腑に落ちない。総武線に乗ると見える人全員がまったく同じ姿勢に見えて7人中7人が同じ姿勢でスマホを見ていて、僕もそれにならってスマホの前に頭を垂れた。黙祷。スマホは祈りだ。

1月25日(木) 

諦めて部屋から『証人』を取ってきて寝室に行って久しぶりに開き、しおりにしているものが挟まっていたところから読むと初めて読むような既視感があるような曖昧な感覚で、でも初めての気分のほうが優ったのでそこから読んでいったが途中でやっぱりこれはすでに読んでいると思って本をいったん閉じて小口を見るとだいぶ先に折られたページがあった。どれだけふんわり読んでいたかがよくわかる。ここらへんかなーと先のほうを見当をつける作業をして、ここは少なくともまだだ、ここでもないでしょ、とやっていくと180ページくらいだった。確信を持てないまま読んですぐ寝た。

1月26日(金) 

夕方交代して調布戻り、トリエ、2階の雑貨屋でテーブルナイフ、くまざわ書店は5階ではなく4階だった、内沼さんの本チャンネルで紹介されていた『世界は経営でできている』を読みたくて来たが見当たらず、検索したら在庫なしだった、スポーツのところにいって落合監督のノンフィクションが入っていたりしないかなと見るもなかった。なので1階に下りて成城石井でパン買う。今日はタカキベーカリーの、全粒粉がどうという、パン。

1月27日(土) 

11時半くらいに出、帰り、西友で豚肉と舞茸。豚肉と根菜の炒めものをつくろうとしているようだ。帰ってSPOTV NOWをつけるとハーフタイムで前半のハイライトがちょうど流れてブオナノッテが気持ちいいゴールを決めていた。ジョアン・ペドロも決めていた。FAカップの4回戦でブライトンとシェフィールド・ユナイテッドが戦っていてシェフィールド・ユナイテッドは前半のうちに2点を返して追いついた。人参をレンジでチンしてごま油と塩を振った。後半戦が始まると実況の人が「ブレイズ」と何度も言っていてシェフィールド・ユナイテッドの愛称のようだ、調べると刀のブレイドのブレイズでシェフィールドという場所が鉄鋼品の産地でそこから、という話だった。フライパンで玉ねぎを炒めてしんなりしてきたられんこんとゴボウと舞茸も入れてそれから豚肉を入れ、今日リヴァプールのクロップ監督が退任を発表したというニュースを見てびっくりした。

1月28日(日) 

上がり、遊ちゃんが挙げてくれた旅館のことを調べながら調布戻り、伊豆説が出ている。河口湖だったら『富士日記』のお膝元でそれもいいなあと思っていたが、伊豆は『伊豆の踊り子』を久しぶりに読むのもいいかもしれない。一時期川端康成を集中的に読んだ時期があってゼミでそういう学期があった。ドストエフスキー学期もあってそれはハードだったがとてもよかった。『伊豆の踊り子』は何も覚えていない。たぶん伊豆の、踊り子についての話なのだろう。
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