読書の日記(7/17-23)

2023.07.28
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就活、暇な休日、『Number 〈日本投手進化論〉大谷翔平はサイ・ヤング賞も獲れるか?』/下北沢の珈琲館、残念な鍼、高尾山口の温泉再訪/一日シフト、コンビニご飯、『蹴球学』/サルバドール・アジェンダ、トラテロルコ、阿賀沢紅茶祭り/保険証、80歳の私、『Number 〈野球に学ぶ組織論〉団結力は、いかにして生まれるのか。』/エンゼルスとパイレーツ、マンチェスター・シティと鎌田、『氷の城壁』/換気扇の掃除、猫とウインナー、『犬が星見た』の銭高老人

抜粋

7月17日(月) 

おそろしいほど暇な休日になったものだ。ここまで暇だと悄然とすらしない感じがあって、一方で西荻窪は今日もいい日だった。昨日今日といい数字で、暑すぎて遠出する気力を失った地元の人たちが来てくれたとかだろうか。 日記を読みながら帰り、ダウナーな日々が続いている。家に帰るとささみとオクラのおかず、人参の和え物、キムチ、それから持って帰ってきた鶏ハムで晩ごはん。『Number』を引き続き読んでサイヤング賞特集の記事は全部読んだ。

7月18日(火) 

では1時間後に、ということで風呂に入って今日もすぐに露天風呂に。今日は外はまだ明るく、夜もよかったが、明るいと山が目の前であることがちゃんとわかってなおのこといい。めちゃくちゃいい。山をじっと見ながら入れる位置を探し、山をじっと見ながら考え事をしようとしていたが、頭が考えるのは「いいなあ、いいなあ、これはめちゃくちゃいいなあ」というほうけたことで、まるで考え事がはかどらないがはかどらなくてもよかった、それよりもこうやって心地よくいられることが重要で、だからとても心地よかった。山が見えるって本当にいいな、と思う。取り囲む音もまたよくてたくさんの虫や鳥の鳴き声が空全体から響いていた。 先週は2日とも指がふやけるまでずうっと湯船に浸かっていたが今日もそうなり、空は次第に暗くなり、白と緑だった空と山は紫と濃紺になり、次いでだんだん黒になり、境が溶けていくかと思われたが境は境として厳然とあり続けて最後は輪郭だけになる。

7月19日(水) 

一日、働く。今日は開店直後からお客さんがとんとんとあってうれしく、そして今日は長時間の滞在の方がとても多かった。4時間以上の方が6人おられて7時間の方もいた。夏休み、という感じがして働いていても気分が清々しいというか夏休み気分になってとても心地よくて、2時から3時間大河内さんが助けに来てくれたのでカレーの仕込みとチーズケーキの仕込みをお願いした、見守ったりしながらまたレシピを編集していって楽しい作業だった。

7月20日(木) 

いま読みたいのはアジェンダでもアジェンデでもなくてトロテロルコ、じゃなくてなんだっけ、アジェンデはチリの人でメキシコの人だ、トラテロルコ、なんだっけ、その広場のノンフィクション、とても面白かった、あれを書いた人の、最近あの、なんだっけ、ユリエール、叢書、なんだっけ、僕が好きだったのは赤と黄と緑の、メキシコの、独裁者の、小説、そのシリーズ、幻戯書房か、幻戯書房の、叢書、あれの、新しく出たのがそのテロルコの人の、やはりノンフィクション的なフィクションで、というのを先々週くらいにツイッターで俺は見た、それを今はけっこう読みたい心地だった。

7月21日(金) 

ビール、ビール、セブンでハンバーグとなすのみぞれ煮みたいなやつ、白菜のピリ辛のやつを買って帰って晩ごはん。『Number』読んだりしながら。大盛りご飯2杯で食べ終えて呆然としてかなり時間が経ってからまたご飯をあたためて、卵かけご飯にして食べた。何かがバグっている。

7月22日(土) 

満腹。それで2時。そこから『氷の城壁』を読み始めてウェブトゥーンのコミック化ということで最初はウェブトゥーンならではなのか背景とかの書き込みというか情報量の少なさというかに物足りない心地もあったがすぐに惹き込まれていって読み続けた。2巻の終わりで泣いた。取り返しがつかないことなんてない、取り返すために手を伸ばす、言葉を尽くす、という姿勢。ディレイでよくて、ちゃんと取り返しにいくこと。

7月23日(日) 

ひどい日曜日。9時半くらいでお客さんがゼロになってしまい、僕は換気扇のフィルターの掃除を始めた、それをしながら田村さんとああだこうだと話していて10時になってお客さんが続けてあったので救われた。これがあるのとないのとでは気分が全然違うなと思う。田村さんはまかないでカレーを食った。僕は換気扇をきれいにして元に戻した。帰り道は今日も日記を読んでいて4年前の出来事が書かれている。あれもこれも、もう4年とも思うしまだ4年とも思う。
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