読書の日記(6/19-25)

2023.06.29
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『憧れを超えた侍たち 世界一への記録』、映画館から珈琲館へ、P.T/急停車します、いい夜、UMA UMA/電気代未払い30万、皮膚科と指圧、『桃を煮るひと』/メールの整理、ランニング、スクワット/2019年のフヅクエ、「火に掛ける」、苦情/取材、あいさつ回り、『応答、しつづけよ。』/明るいほうに行くべきなんだよ、フットレスト案内、デタッチメント

抜粋

6月19日(月) 

煮えきらない気持ちを持ちながら5番スクリーンに入ると入った瞬間に食べ物の匂いと食べる物音が主な情報という感じで入ってきて、後ろ寄りに偏った入りの客の多くが何かを食べていた、ポップコーンとかホットドッグとか。坊主頭の制服姿の高校生たちや、何かしらのグループ。僕は坊主頭たちの3つ隣くらいの席について、上映開始ちょっと前、坊主頭たちのすぐ隣にソロの人が座って、端の坊主頭はびっくりした。え、隣接のここ、わざわざ取る? と彼は思った。と僕は思ったが、坊主頭グループが後に取った可能性もあるからどっちともわからない。まだ明るいうちに広告的な映像がいろいろと流れ、映画の街を標榜する調布のこのあたりのことを紹介するものとかもあった。それから空気清浄機とかの広告だったか、「これからの映画館は空気で選ぶ」という言葉が聞こえ、僕の口は勝手に小さく「そんなわけない」と呟いていた。ほどなくして映画が始まってタイトルは忘れた、野球のワールドベースボールクラシックの日本代表チームを追ったドキュメンタリーだった。

6月20日(火) 

帰り、昔の日記を読んでいたらUMA UMAのことが書かれていて、久しぶりに聞きたくなったので聞きながら帰った。やっぱりとても好きで、高校時代に『クロスビート』とかで見かけて知って買ったCDだった。検索するとサブスクにはないしYouTubeとかにアップされていたりもしないから、人と共有したくても難しいんだなと思い、だけどかつてというのは当然のようにそういうものだったんだよな、と久しぶりにその感じを思い出した。よかったら、貸すとか、CDを自分で買ってもらうとか、そういうことしかなかったわけだ。

6月21日(水) 

電気代の支払い。毎月東京電力からハガキが来ていて、払ったり払わなかったりしていた、なぜ引き落としにしていないのかが謎で、実は引き落としになっていたりするんじゃないの、みたいな無駄な疑念もあったし、郵便ポストを開けることを滅多にしないということもあって、久しぶりに開けたら数ヶ月前の期限のやつがあるな、みたいなのも、どれが本当に未払いなのかわからないから、みたいなずさんな理由もつけながら、放っていた。何かあれば督促があるでしょう、と思っていたのだが東京電力から連絡が来ることもなく、なぜ大丈夫なんだろう、とずっと思っていた。まさか大家の千葉さんに請求が行っていたりして、とか、実はやっぱり引き落とされていたりして、とか、さまざまな可能性を冗談みたいに考えながら、とにかく何も言われないのをいいことにかなり払っていなかったところ、とうとう先日、輪ゴムで束ねられた督促的なハガキが来た。やはり払われていなかったということだ。

6月22日(木) 

午前中ミーチング、それから昼番。極端にゆっくりの日だった。なんの仕事をしていたのだったか、なにかの仕事をしていた。6時で交代すると下北沢に向かってここのところの移動時間は日記の原稿確認時間になっていて1日20ページ進めたい。そのペースでも丸々2ヶ月必要。今は2019年の2月で煮物メインの定食から味噌汁メインの定食に移行しようとしている。

6月23日(金) 

西荻窪の南側から始め、次に駅周辺、今野書店ではティム・インゴルドの『応答、しつづけよ。』を買った。ティム・インゴルドの本は見れば買いたくなる、そしてどれひとつとして読みきらない。そこからずっと歩いて最後は本屋Titleまで行く。歩きながら話し続け、Titleに着いたときは話が中途半端なところだったのでガードレールに腰掛けてじっくり話す。山口くんは以前は格闘ゲームをやっていた。格闘ゲームではとにかく敵を見る。自分の動きは周辺視野で感じる程度で自分がどう動くのかは手で考える。だからとにかく敵を見続けるのが格闘ゲームだった。格闘ゲーム以降は「エイペックス」をずっとやっている。「エイペックス」は僕の理解だと3人チームで銃を撃って相手チームを倒すゲームだ。このゲームだと見るのは敵ではなく味方で、味方2人の位置を常に確認し続けながらプレイする。

6月24日(土) 

どの店も営業を終えて広場はすっかり暗くなっている。区道から広場に入る3箇所にはすでにロープが掛けられているが、一組だけカップルが残っていて、声を掛けようかとも思ったが別に誰かがいたって誰が困るわけでもないので放置することにしてロープをまたいで出た。少し歩くと突然踵を返して店に戻り、冷蔵庫を開けてクリームチーズを大さじ1くらいもらってリュックに入れた。遊ちゃんが夕方につくりたいおかずがあるが必要な大さじ1のためだけにクリームチーズを買うのは気が引けると言っていて、本当にそうだ、こういうときに飲食店は便利だ、と思ってのことだ。それで再びカップルを横目に区道に出た。ボーナストラックと公園を隔てる道路ですれ違った人たちが
明るいほうに行くべきなんだよ。
明るいほうに行くべきやんな!
べきだよ。でも明るさって人それぞれじゃん。
と話していた。 夜の11時半ごろで、今日は昼間は初台の昼番だった。ジェスミン・ウォードを読みながら初台に向かった。

6月25日(日) 

日曜日。今日も榮山さんとで昨日のウィークエンダーロールプレイをさらに具体的な形にして実践する回。楽しく。休憩に屋上に上がると4階の税理士事務所の扉が開いていて、中で流されているらしいビッグバンドジャズの陽気な音楽が階段まで溢れていた。日曜日の昼下がり! という感じがしていいものだった、ホーンの音というのは特別だ。と感じさせる音楽だった。
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