xxx『xxx』を読む(3) 早起き、本屋、トマトソース

blog_fuzkue81.png
まったく必要のない早起きをしてしまい、朝から朦朧としながら今の今まで暮らしている。
コーヒーを淹れ、トーストを2枚。煙草を吸って、さあどうしたものか。三軒茶屋に行く用事があるがそれだけだ。そうだ、そろそろ本を買おう、と思うに至った。
これまで紀伊國屋書店などの大きなところでたくさんの本を前にして「どれにしよう」とか考えていたけれど、目先を変えて、セレクトされたものだったらよりピンと来やすいのではないかということで下北沢のB&Bに行くことにした。12時開店とのことで、まだ9時半じゃないか、どうしたものか。
三軒茶屋まではどれだけ多く見積もっても30分、用事は5分で済む、下北沢までそこから10分ほど。ということは11時15分より早く出たらB&Bがまだ開かないことになってしまう。
買い出しに行った。定食等に必要なものを買い、また、ふいにトマトソースを作りたくなったので(何かきっかけがあったのだろうか、思い出せない)それに必要な材料も買い、パン屋に寄ってパンも買い、店。まだ10時15分。あと1時間。今日の営業に向けての準備を少しして、トマトソースに使う野菜をみじん切りにした。
月末も近づいたので大家さんのところへ家賃を払いに行くことに。千円札がたくさんあるので千円札を何十枚も数えて札束を作成。
おかげさまで11時半くらいになったので出た。甲州街道、環状七号線、そういったところを走る。やっぱり晴れていると気持ちいいっすねと思った。三軒茶屋の用事は3分くらいで済んでB&Bへ。何かの撮影をしていた。朗々とした、よく訓練された発声をする女性がインタビューをおこなっていた。それを背中に感じながら本棚を眺めた。
僕は基本的に本は大型書店で買う。というのもだいたいにおいて明確に買いたい本があって書店に行くからで。
そういう中でセレクトされた書店に行く目的というか楽しみとしては自分が明るくないジャンルの本を読みたいときとかで、料理の本とか、経済の本とか、知らないけど、テクノロジーがどうのみたいなやつとかビジネス書とか?わからないけど、そういうやつは大型書店に行っても、新しいやつとかはアピールされて売っているけどそれ以外はどれを手に取ったらいいのかわからないというか横並びにされてもなー選ぶ根拠を持っていませんわ、みたいな感じになっちゃうので、選ばれたうえで「これら!」と提示されている棚は「ほお、これらこそが取るべきそれらなんですか」みたいな、ちょっと寄り掛からせてもらえる感じがして好ましい。そういうわけでときおり行く。
で、注文したコーヒーを飲み飲みぷらぷらしながら、『& Premium』の本屋さん特集と、目に留まった岡本仁の『果てしのない本の話』をとりあえず持った。前者は本屋さん興味あるよねというところで、後者は読書にまつわる本ってやっぱり好きなんだよねというところだったのだけど、著者はリラックスとかの編集長とかをされていた方らしく、てことはオシャレな感じかなーとか懸念を覚えて、そしてペラペラしてみると実際わりとオシャレそうでどうかと思ったのだけど、いやむしろ、自分にとっての異物こそを、摂取するべきなのではないか、と思って買うことにした。
で、本来の目的はそれらじゃないわけで、海外の小説の棚の前で腕組みしながら悩む。
なんか長くなっちゃったのでおしまい。以下今回のトマトソースの作り方。ピザトーストとか食べたいなと。
玉ねぎ1/4、人参小さいの1本、セロリ1/2、にんにく1/2をけっこう細かめにみじん切りにして鍋に。オリーブオイル大さじ4と粗塩小さじ1くらいを入れて混ぜて、蓋をして弱火。じっくり火を通す。そのあいだにこれを書く。そう、だからまだトマトソースできてないんですよ。できていないどころかやり始め。
だからここからは予定なんだけど、じっくり火を通して甘そうだなーみたいになったら白ワイン100cc入れてなんか飛ばして、ホールトマト2缶とローリエ入れてトマト潰して、なんかやっぱりトマトソースは煮詰める感じで蓋は外しておくのが常道なのかな?ル・クルーゼ使っているとなんかせっかく密封性高いル・クルーゼちゃんなんだからそのあれを活かしてやりたいから蓋したい、みたいな気持ちになっちゃうんだけど、どうなのか。蓋しちゃおうかな。蓋したのち蓋はずそうかな。
って思って「あれ、そういえば密封性?気密性?」とググったら、「ル・クルーゼの気密性とか別に普通」みたいな感じの知恵袋とかがわりと頭の方から出てきて、「あれ…?もしかして俺のこれ、勝手に神話作り上げちゃってた感じだったりする…?」と思って今、とてもうろたえている。