xxx『xxx』を読む(1)

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いくらか前に書いた「時間のかかる読書を僕もしようかな宣言」の通り、今年は何か一冊を決めてゆっくりゆっくりというかダラダラというか延々と読み続けるということをしようと思い、そろそろ始めてみようかと思い、昨日書店に行った際にこう考えた。智に働けば角が立つ、情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい。だからと言って夏目漱石の『草枕』を読むことになろうとはその時は露も思っていなかったのだけど、今に至っても『草枕』を読むつもりは毛頭ない。
タイトルからも察しがつく通りまだ何を読むのかは決まっていなくて、でも条件はいくつか決めてある。
1)タイトルのレベルではわりと知られている感じがするもの
2)どんなお話なのか僕自身がさっぱり知らないもの
3)上下巻とかでなくて一冊で収まるのがいい気がする
4)あんまり昔すぎるとよくない気がする、1920~70年くらいの作品がなんとなくいい
5)なんとなくもともと英語で書かれたものがいい気がしている、何かのおりに原文を見に行ったときにスペイン語とかフランス語では話にならないため
6)そういう中でディケンズの『大いなる遺産』がなぜか気になっているのだけど、上下だし、なんとなく他のものが見つかったらいいような気もしている
7)ディケンズはこれまで一度も読んだことないし、イーストウッドの『ヒアアフター』でマット・デイモンがディケンズの生家の見学ツアーみたいなのに行っていたような気がするっていうくらいしか知らなくて、なんとなく退屈そうだし、退屈だと嫌だなと思ってちょっと悩んでいる
8)読んだことのある作家でないとその懸念はどの作品であろうと解消されないであろうから、えいやっ、という飛躍はどうしたって必要になってくる
9)読んだことのない作家の方がまるで勝手がわからなくて面白いような気がするし、ということは『大いなる遺産』を読むのかもしれない
10)なんで『大いなる遺産』なのかと問われればそれに対する答えはもちろんないし、同じような感じで目についたのはオースティンの『高慢と偏見』で、これもなんで目についたのかわからない
11)オースティンで合ってたっけ?これについて今はググる気にもならない
12)なんでググる気にもならないのかと考えると、やはり今現在が暇すぎるからだろうか、現在は土曜日の夜7時過ぎ
13)土曜日だしもう少し忙しいかなと思っていたら平日以上に暇でびっくりしちゃって、びっくりしたのちにやる気メーターみたいなのがゼロになるみたいな感じになっているということだろうか
14)というほどやる気ゼロという感覚では今のところないのだけど、いずれにしてもググる気にはならない
15)ジェーン・オースティンだっけ、と思ったらググらずとも、「じぇーんおーすてぃん」で「ジェーン・オースティン」と変換されたということはきっとこれは正しいということだろう
16)ジェーン・エアみたいなタイトルの小説もあった気がする、と思ったけどググらずとも「じぇーんえあ」で「ジェーン・エア」になったからやはりこれも正しいということだろう
17)名の通ったものについてはGoogle日本語入力の変換が正誤のチェッカー機能を果たしてくれてありがたい
18)で、ジェーン・オースティンとジェーン・エアは関係ないのだろうか
19)きっと関係なくて、後者はエミリー・ブロンテの作品だろう。ブロンテだったかブロンドだったかが今あやうかったが一発OKだった
20)ブロンテもオースティンもディケンズも、イギリスかな、みたいな気持ちはあるけどどれもまるで知らない作家だ、ジェーンとエミリーは女性かな
21)その三人はどれも1920年よりも前の人たちの気がする。19世紀な気がする
22)だからといっていけないというわけでもない
23)また本屋に行って考えてみようと思う