1月の現状

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1月は端的に言って最高の月だった。
10,11,12月と毎月「春先のよかった3ヶ月からがくんと落ちた夏の苦い経験があるから来月こそ落ちるかもしれないそれは覚悟というかあれしている」ということを書いていた。だから1月もそういう気分で迎えていたのだけど、ただその一方で落ちる分を多少カバーすることはできるのではないか、とも思っていた。なぜならば、というところで営業時間の変更があった。
週末がこれまでの16時開店から12時開店に変更になって、僕はそれで一日数人お客さんが増えたらだいぶ違うんだよなと思っていた。ところが最初の週末3連休からとてもいいことになった。
最初だけかなと思ったが結局ひと月やってみて、週末の12〜16時という新たに開かれた時間帯に来られたお客さんの数は週末全体の51%にのぼることになった。完全にただのピークタイムとして機能していた。なお12時間営業を半分に割った前半の12〜18時で見ると72%になった。要は完全に早い時間勝負だったということだった。これまでwwwww俺はいったいwwww何をしていたのかwwwwwwwwと思った。
昼からの営業は僕にとってもよかったし、その時間帯を享受しているお客さんを見るにつけ、誰にとってもよかったなと思った。
それで売上全体としてもとてもいい数字というか、去年1年間で8日しか越えなかった売上の壁があるんですけど、それを1月は10回越えた。休日すべての日と確変が起きた金曜の晩だった。その中には「こんな売上をこの店は作れるんだ」と驚くような数字になる日もあった。なんていうかあの、このくらいの売上を作り続けられるならばやっと人並みというか何を並みとするかにもちろんよるのだけど、このくらいの収入は下でも作らないとなーというところにいけるような気がする。これは僕にとってとてもとてもいい知らせだった。ただ、それは鵜呑みというかこのまま続くとはまったく思っていなかった。なぜならば、というところで久しぶりに雑誌で紹介していただいた。
この特集、とてもよい特集なんじゃないかと思って、どういいかといえば「この散歩をなぞれば休日が完成する」みたいなわかりやすさというか行動の起こしやすさがとてもよいんじゃないかと思って、いた。
これまで雑誌や何かしらに載ったときにわかりやすくお客さんが増えるということは記憶にはなかったのだけど(あとで考えたときに「あーあの月わりとよかったけどもしかして」と思うことはあった)、今回は「たぶんこれはその影響だよなー」と感じる場面が週末にわりと何度もあった。普段は二人で来られる方って数%くらいの感じなのだけどしばしばおられたこと、滞在時間が極端に短い方がしばしばおられたこと、その感じはなんとなく雑誌読んでいらっしゃったんかなーというのを思わせる何かだった。だから、どうなんだろう、どれくらいなんだろう、昼開店によって本当ならどのくらいの数の方が来られるのだろう。なんとなく傍点を打ちたくなったので打ったのだけど本当なんてあるのか、というふうにも思うが。
1月はもう一つ、2月からの平日の営業時間の変更を決めた。
平日の営業時間を変えようかな日記 | fuzkue
平日の営業時間の変更のお知らせ | fuzkue
自分の仕事はやっぱりというか当然フヅクエなので、定食屋にとてもリソースを割く、売上的にも定食屋に支えてもらう、という状態は健全じゃない、だからいい未来を作るために全部フヅクエとしてやる、ということだった。それからこれは年始に振り返りで書いたのだけど( 2016年の振り返りと2017年の目標 | fuzkue)、ってわざわざリンク貼ることもない気がするけど今年の僕の目標はワークライフバランスなので、バカみたいだけど、そうなので、丸一日休みというのを実際に取るかどうかは別として取ってもいいんだぜと思えるふうにもなりたいので、いつかは旅行とか行ってみたい気もするので、それを考えたときにフヅクエ一本化がその目標に向けて一つの前進になる、と思っている。この営業が機能すれば、僕はもう少し働き方を変えられる、そのためにひとまず超働くというか開けつづける、座りつづける、ひとまず、でありますように、と思いながら、ということだった。
そういうわけで1月は売上的にもあたらしい営業時間で開かれた店の様子的にもなんか最高の月だった。1月最高、2017年最高、今年はいいことしか起きない気がする、とか思っていた。私は1月を愛した。
でも本当に切実にこのくらいの売上はコンスタントに作れるようになりたい、けれどひとまずはもう少し落ちてもいいというか、1月はOZマガジンによる確変状態だったはずだから続くわけがない。なのでいったん落ちて、そのあと1年後くらいに「まあこのくらいは普通にやってればいくよね」と思えているようになっていたい。そのために、ええと、そのために、そのために俺にできることっていったいなんなんだろうか。そのための打ち手みたいなのっていつもさっぱりわからないのでけっきょく運任せというか人任せというか店任せというかだからフヅクエよ、犀の角のようにただ独り歩め。