今日の一冊

2019.08.26
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####『ユリイカ2018年9月号 特集=濱口竜介』(青土社)
2018年8月26日
夕飯を食べながら『ユリイカ』を読んでいた、最初に開いたところが「串橋がチェーホフの戯曲の一節を暗唱するとき、ひとり驚いていない朝子の目」(三浦哲哉)で、チェーホフの場面は僕も一番うおおおおとなったところだったから、おあつらえ向きで、読んだ。
だが朝子は「KUSHIHASHI 1」と「KUSHIHASHI 2」がそれぞれ別個に存在することを受けいれる。そういうことはありうる。なぜなら、現に眼の前で起きているのだから。それゆえ、朝子は串橋のこの間の言動にひるむことがなかった。(…)
あらゆるものを等価に受けいれてしまう朝子の目の力が、本作のもっとも特異な焦点としてあらためて浮上することこそが、この場面の決定的な機能である。
『 ユリイカ2018年9月号 特集=濱口竜介』(青土社)p.61
うわあそうだったのかあ! と思って、興奮というかなんだか戦慄しながら読んで、その次の「マヤは誰を演じているのか?」(須藤健太郎)も戦慄しながら読んで、それから「三宅唱監督への10の公開質問――『きみの鳥はうたえる』『寝ても覚めても』同日公開記念」(濱口竜介)を読んで、そのあと柴崎友香へのインタビューと東出昌大へのインタビューを読んだ、面白い! と思いながら読んで、ここに自分の文章が載っているのか、と思うと恐れ多い気持ちになった、確認もしなかった。
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