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2015.01.21
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昨日来られたお客さんがワイルドターキーを、とおっしゃったので、ないです、と言った。ワイルドターキーってバーボンでしたっけと確認して他のものをおすすめしてブロークンベルというやつを飲んでいただいたのだけど、ワイルドターキー、と思って夜中に検索をした。
「バーボン法が規定する蒸溜時のアルコール度数は80%以下。これに対してワイルドターキーは60~65%にて蒸溜。また同法が規定する樽詰め時のアルコール度数は62%以下。これに対してワイルドターキーは54~55%にて樽詰めを行っています。なぜなら蒸溜時にあまりアルコール度数が高いと、原材料の持つフレーバーが失われてしまうからです」
バーボンってなんか「バーボンです」と名乗るには細々とした条件が法的にあるんだよな、というのは以前学んだことだったのだけど、昨夜は眠かったのかなんなのか上記の文章をきれいに読み間違えていて、「てことはワイルドターキーは法的にはバーボンとは呼ばれないものなのか、にしても「原材料の持つフレーバーが失われて」とかバーボン法に反旗ひるがえしすぎワロタwww」とか思って、それでさっきじゃあバーボンの条件ってなんだったっけとか思ってPenのウイスキー特集(いまだにこれが私の教科書)開いたりして改めて上記の文章読んだら条件から外れてるなんてどこにも書いていなかったことに気がついた。以上とか以下で目がくらまされた感というか、「これに対して」のカウンター感に惑わされた感というか。
そういうわけでワイルドターキーは立派なバーボンウイスキーだった。
なのでバーボンウイスキーとはというところを教わるべくPenの46ページを開いてみよう。
まずバーボン郡のあるケンタッキー州で作られたやつで、それから「不可欠な、5つの条件」というのが解説されているのだけどプルーフとか言われてもわからないので簡略化すると、
・原料の51%〜79%にトウモロコシを使用(80超えるとコーンウイスキーになると)
・新品のホワイトオーク樽の内側を焼いたやつで2年以上熟成
ということでした。ばーぼん。
今日見てきた『ジミーとジョルジュ』は退役軍人の後遺症的な話で、主人公がどこかほっつき歩いて酒飲んでいたけど、舞台がカンザス州だから、カンザス州はケンタッキー州のわりとすぐ横みたいだから、彼が煽っていたのはバーボンかしら。どうか。
そういえば!バーに入るなり「ビールとウイスキーを」って注文をしていて、「へえ!」と思ったんだった。ウイスキーひとまず一気に飲み干してから、やっと始まる、夜が、くらいの雰囲気だったのだけど、景気付けの一杯みたいな感じなのかな。よくやることなのかな。そういった風習を僕はまるで知らないので、これまでだったら「ウイスキーとビールを」と注文されたら「え!?い、一緒にですか!?それとも混ぜちゃう感じですか!!?」と過剰にうろたえるところだったけど、今度からはスムースに「謹んでお受けいたします」と言えるようになったのでこれでまた一つ接客スキルが身についた。めでたい。
photo by Lukas Eklund