今日の一冊

2019.07.20
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####ヘンリー・スコット・ホランド『さよならのあとで』(夏葉社)
2018年7月20日
夜、忙しい日に。働いた。働きつつも、文字起こしをしたものを送って、それから、今週の日記の推敲をしていた。今日はだから、原稿、文字起こし、日記という、3つ別々の何かしら書かれたものを、どうにかこうにかしていた、触っていた、つまり、このテキストエディタの画面とずっと触れ合っていた、ということだった。本読んでない。なにやってんだろ。
帰宅後、昨日、友人が贈ってくれた本をひらいた、ヘンリー・スコット・ホランド『さよならのあとで』だった。読みながら頭に去来していたのはジュリアン・バーンズの『人生の段階』だった。バーンズも読んだだろうか。
私の名前がこれまでどおり ありふれた言葉として呼ばれますように。
この一節に当たったとき、うわあ! と思った。泣きそうになった。なにかのとき、この本をまた開こうと思うだろう、と思った、また開こうと思うときが訪れなければいいのに、と思った。
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