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今日の一冊

Entry 0712

ジル・アレグザンダー・エスバウム『ハオスフラウ』(芹澤恵訳、早川書房)

2018年7月12日
起きても体がはっきりと疲れていた、母親から連絡があり、今朝おばあちゃんが亡くなったとのこと。すぐ、通夜と告別式は今日明日だろうか、であるならば、早く段取りをつけなければ、と思う。父親に電話をして、日曜月曜になりそう、と聞く。ソファで遊ちゃんと話していたら、平気な顔でしゃべっているつもりが涙が次から次へとべったりと流れていって、そうか、と思った。

夕方まで、何かしらやることがあって、やっていた、トマトソースをこしらえたり。それでやることが済んで、通夜、告別式は日月に決まった、とのことだった、金曜土曜、どういう仕込みをしたらいいのだろう、と考えたが、考えてもよくわからなかった、それで、当座のところ、やることが済んで、日記を書いたり、本を読んだり、していた、『ハオスフラウ』を開いた、2ページ目くらいに、「バスでは行かれない」「どこまで歩いて行かれるのか」という訳文があり、行儀のいい言葉、行儀がいいのか知らないがなんとなく行儀がよく僕は感じる言葉があり、なんだかいいなと思った、しばらく読んで、それから『茄子の輝き』の「街々、女たち」をおしまいまで読んだ、本当になんというか、開いて、少し読むだけで、水面にひとつしずくが落ちて、波紋が広がるような、そういう感覚になる、いろいろな場所に、とんとんと、しずくが落ちて、波紋が、いろいろな場所に、重なったりしながら、広がる、そういう小説だった。
極度に暇な一日になった、あんまり静かな時間が流れていたせいか、ぼーっとしていたのか、音楽が消えていたことに気づかなかった、 ということに気づいて、つけたところお一人だけおられた方がちょうど帰られるところで、すいません音楽消えていたこと気づかなくて音楽掛かってなくて、と伝えたところそういうものかと思っていた、というかあまり気づかなかった、ということだった。音楽は、ドローンが多いから、僕の席だと特に背中の冷蔵庫のファンの音等に混ざって、フェイドアウトしてもそのまま持続音が持続しているような感じになることがあり、エンドレスのリピートで勝手に掛かっているから掛かっているはずだと思いながらも、たまに掛かっているのか掛かっていないのかわからなくなることがある。そういう日だった、8時には誰もいなくなり、そのあと、ずっと、誰もいなかった、いなかったので、文字起こしをしたところ、やっと終わりになった、69,984。7万字くらいかなと、予想したところにぴったりいって、びっくりした。それからまた『ハオスフラウ』に戻った。

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