今日の一冊

2019.06.02
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####川崎昌平『重版未定2』(河出書房新社)
2017年6月2日
レシートその他を入力し終えて月別の一覧表みたいなものにパシンと反映させるとここまでの数字がわっと見える。そうすると今年は本当に去年までよりもよくなっていることがわかる。わかったところで、ではそれはなんなのかというのはわからない。明確に年収1000万を目指したい、貯金1000万を目指したい、なぜならば、1000万を稼ぐと/があるとこういうことができる、こういう状態にいられるから、だ、というのが、あれ、ば、きっとなんというか目指すぞと思えるのだろうが、それがない以上「増えた」とか「減った」とか、プロ野球の試合結果を見るぐらいの感覚で見るしかできない。つまり結果だけがあって、その結果に自分がコミットするすべを持たない、みたいなところで競馬、みたいな、と書いたのは今週だっけか、先週だっけか、僕たちはなんだかすべて忘れてしまうね、とKは湖のほとりで言ったっけか、それすらも忘れてしまったが一喜一憂はそれぞれ一喜や一憂でしかなく、喜んだその先になにが見えるのか、憂いたその先になにが待っているのか、さっぱりわからない。わからないから、無意味なバジェットを設定して、結果を眺めて、ほう、と言うだけで、このがんばりは受け身のがんばりでしかない。輪をかけて面白い。
とにかく暇な一日になっている。今は18時前で、今日はここまでお一人しか来られていない。経理をやり、それから看板の補修をし、カレーを作った。なんとなく本を開く気にもなれず、ボケっと座っている。輪をかけて面白い。
暗くなってから『重版未定2』を読み終えてこれはほんとうにすごく好きで、早く3も出てほしいと思ってから『善き書店員』の最後、仙台のジュンク堂の方のインタビューを読んでいたら気持ちが重くなってきた。書店員という職業の先行き不安みたいなことが話されていて、僕も今のこの仕事をいつまで続けられるのだろうな、と考えだしたら暗くなった。
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