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今日の一冊

Entry 0508

武田百合子『あの頃』(中央公論新社)

2018年5月8日
お腹が減った。寒い。眠い。パンを食べ、米を少し食べ、お腹が減った。そのあとは目の前にあった、とても久しぶりに武田百合子の『あの頃』を開いていた。

お帰りのお客さんと外で長々と立ち話をして少し元気を取り戻した。しかし総じては悄然だった。夕飯を食べながら野球の記事を読んだ。栗山監督がアルシアのことを賞賛する記事だった、そのなかで「野球をやる時に、野球にだけは噓つかないと必死にやってもらうというのがこっちの思いなので」と言っていた。僕も、野球にだけは噓をつかずに必死にやっていきたい。

夜、『あの頃』を読んでいったら読み終わった。年譜を見ていたら「五月、鈴木家を出て、神田で武田泰淳と同棲。小川町の不動産屋の階上や西武線沿線野方の商人宿などを転々とする」とあり、「お、野方」と思った。1948年、23歳のときだった。
やっぱり武田百合子の文章を読んでいると本当にいい、と思い、急いで『犬が星見た ロシア旅行』をポチった。年譜によればこれは『富士日記』の2年後1979年に刊行されている。読売文学賞を受賞している。武田泰淳と竹内好と行ったその旅行は、10年前、1969年との由。

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