今日の一冊

2019.04.21
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####ビー・ウィルソン『キッチンの歴史 料理道具が変えた人類の食文化』(真田由美子訳、河出書房新社)
むやみに読みたくなる本というものがたまにあって青山ブックセンターに他の本を買うので入ったときに最初のところで三浦哲哉の『食べたくなる本』フェアがおこなわれていてそこでこの本が目に入ってきて入ってきた瞬間に「読みたい……!!」となって取った。まったく初めて見た本だった。きっとキッチンの歴史が書かれていて料理道具が人類の食文化を変えていったということが書かれているのだろうなという、そのままを思うそれだけで猛烈な読書の欲望が生じてそれは強かった。 少し前に妻がカトラリーを「カラトリー」と言っていて「よくわかるよ」と思いながら指摘して、「カットの道具だからカットラリーで覚えると覚えるかもよ」と言ったそれもひとつあった気がするしめったに読まない食の本だが『人間は料理をする』と『食の未来のためのフィールドノート』の強烈に面白かった記憶が同じように面白がれる食の本の存在を示唆し続けていてこの本の何かにそれになりうると思わせるものがあったのかもしれない。とにかくむやみに読みたくなって、それはさらに「今度のオフの日にフヅクエ行って客席でコーヒー飲み飲み読み始めるぞ、途中でサンドイッチなんかも注文して」という思いつきがセットになってそうするとその予定はもうほとんど「慶事」という様相で激烈に楽しみなものとして迫ってくるのだった。
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