今日の一冊

2019.04.05
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####磯部涼『ルポ川崎』(サイゾー)
2018年4月5日
西新宿の高層のビルディングをふと見上げながら、気づいたら迷っていた、どこかわからない、しかしビルはいくつもの光をはらみながら、私を見下ろしてくれる、その光は導きはしてくれないが、安らぎを与えてはくれる、適当な道をゆきながら、春の夜の心地よい夜気を存分に吸い込んでいた、道。くだりの、その坂道を進み、明治神宮や代々木公園の外苑というのか、外苑とはどういう意味だったか、外側を進んでいるといつだって冷気にあてられた、霊気みたいなことを言いたいわけではなかった、しかし他とは異質の冷たい空気がいつだってあった、それを浴びた、そば、小さい丼とそば、それ食って帰って寝転んだ、その布団で私は『ルポ川崎』をおおむね読み切ったら寝た。
起きたのは昼前だった、コーヒーを淹れて、まずは仕事をしようと、原稿みたいなものを書いていた、だいたい書いた、いいのではないかと思った、それからうどんを茹でた。気づいたら2日半の休日みたいになっている、シフトの都合でそうなった、なんだこの大型連休はと思った、安らぐ。ゆっくりと眠り、休み、体はずいぶんと元気だった、ざるうどんを食らいながら、昨日だったか一昨日だかにポチった、中村寛の『残響のハーレム』を読み出したか? いやそうじゃない、うどんを食いながら読んだのは「Number web」の記事だった、大谷が今日もまた、ホームランを打った、そのことがすでに、Numberの記事になっていた、Numberがなぜこんなに、速報的なタイミングで記事を上げるのか、俺は知らない。知らないが、喜んで読んだ。
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