本の読める店

さらば、2014年よ

Entry blog fuzkue64

スーパーの混み具合やそこにいる人々の様子や買い物カゴの中身あるいは各種SNSの投稿等を見ていると「これはきっと年末ということなんだろうな」という認識にはなるけれど実感としてはまるで乏しく、こちらは変わりなく、ぺちゃくちゃとブログを書いたり黙々と本を読んだり時には一所懸命オーダーをこなしたりしながら、うっかりすると日々の継ぎ目がわからなくなるような平坦な時間を過ごしてきた。そして気がつけば年内最終営業日を迎えた。

29日。月曜日。28で終わりでよかったんじゃないの?この1日の余りっぽい感じってなんなの?どうして29までやるって決めたの?と、昨日初めてそう思ったのだけど、もしかしたら日銭を稼げるかもしれないんだし、いいじゃないですか、特に予定もないことだし、と納得して今日も今日とて椅子に座っている。
椅子に座り続けていると退屈するしたまに外に出て煙草を吸う。外にいるときはそんな言葉を漏らさないのに、店内に戻る瞬間に「寒い」と取ってつけたようにつぶやく。手洗いうがいを励行。また椅子に座る。

ところで僕が最近問題だと思っているのは、このブログでフヅクエの日常みたいなものを書こうとするじゃないですか、そうするとどうしたって暇であることが書かれてしまう部分があり、そうすると基本的には乞食系エントリーにしかならないという点で。
暇であるという事実を消すことはできないから(嘘をつこうと思えばつけるけど、「いや昨日もほんと忙しかったっすわ、てんてこまい」とか書いたときに自分にもたらされる悪しき影響というか、見舞ってくるに違いないただならぬ虚無感を思うと、というか思わずともそもそも嘘をつくインセンティブがない。いやもしかしたらあるのだろうか。お客さん入っている感が伝わった方が全体に何かいい印象を与えて、「じゃあ俺も」「そしたら私も」「なんならおいどんも」みたいになったりとか。)、どうしても暇な様子が描かれる、上述のように。それってすなわち「来てね!待ってるよ!恵んでください!」になって、そんなのばっかり読ませられたら読む人もげんなりしちゃうんじゃないか、みたいなところで。

まあそれなら書かなければいいとも言えるのだけど、なんというか、あくまでもこれは「ロードトゥ繁盛店」の端緒であり、こういうダメな時期のこともドキュメントしておいた方が楽しいというか、あ、あんなにダメだったのがよくなったんだね、それはよかったですね、何よりですね、というその展開って楽しいじゃないですか、みたいなところもあり。なに書いてんだろう。まあなんでもいいや。

そういうわけで、10月半ばから2ヶ月少しのあいだお付き合いいただきありがとうございました。
来てくださった方々の「めちゃくちゃよかったです」であるとか「美味しかったです」であるとか「また絶対来ます」であるとか、そして実際また来てくださるであるとか、そういった肯定の言葉や身振りこそが僕を平常な心持ちにつなぎとめていたことは間違いないことで、これには感謝の気持ちしかありません。
これからまたフヅクエをよりよい場所にするべく、がんばったり怠けたりしながらやっていきたく思っていますので、来年もどうぞよろしくお願いいたします。よいお年をお迎えください。さようなら!

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