fuzkue(フヅクエ) - 一人の時間をゆっくり過ごしていただくための静かな店

『GINZA No. 240 お仕事がんばる!GINZAガール』

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掲題の雑誌にてフヅクエを紹介いただきました、ギンザはだいぶ前に「本とコート」の特集のときに買ったことがあってそれでなんかかっこええな〜と思っていたので載っけていただけて光栄でした、どこかにいますので探してみるか探してみないかのいずれかをしてみてください。ところでこの記事を読んだ。

「カフェでコーヒー飲み放題」会員制サーヴィス上陸──グーグル出身者が「サブスクリプション型」の店を開いたワケ|WIRED.jp

月7,500円でコーヒーが飲み放題というお店だそうで、お店のプレスリリースを見たらこういったサブスクリプションなあれは「カリフォルニアのカフェで主流となっている」そうで、そうなのか、こういうのが主流となっているのか、という学び・気づきを得たのだけど、なんとなく滞在型の店でサブスクリプションというのはあまりいい想像がつかないな、使い倒すぞ、みたいな人がたくさん発生して気持ち悪いことにならないかな、と思ったのだけど、主流になっているということはきっとそういうことにはならないのだろう。どうしてそういうことにはならないのだろう。みなめっちゃ遠慮して使うというか気を回しまくって使うみたいな感じなんだろうか、それとも使い倒すぞみたいな人たちが大量発生した状態を気持ち悪いとはみなさないみたいな感覚が確立しているのだろうか、等々思ったのだけど、よく見たらというかちゃんと読めば「注文ごとに1杯無料になる」とあって、だから話が全然違った。
これがなかったら月7,500円払ったらいくらでもいられちゃうぞみたいなことになるわけだけど、この場合はコーヒーを無料で飲む権利を行使するためにはその都度なにか食べ物をオーダーする必要があるということだろう。コーヒーやラテは500円だからペイするためにはひと月に15杯のコーヒーをそこで飲む必要がある。メニューを見たら載っている限りだと一番安価なのがTaco Onigiriで、だからおにぎりで、300円なのだけど、だからコーヒー1杯につきおにぎり300円で買うのを15回繰り返したらペイなのでおにぎり4,500円分を食べたら会員になって採算とれた。なので全部おにぎりで攻めるなら月12,000円でおにぎり食べ放題みたいな感じだろうか。あ違うか。むしろそこからが勝負か。ここから先はコーヒーとおにぎりのセットが300円で食べられるというゾーンに突入だから、ここからどれだけおにぎりを食べられるかの勝負か。いや、違う違う。違う違う。なんて下品な計算なんだ。そんな話じゃないとは思うんだ。こんな貧しいつまらないシーピーシーピー(←CP厨の鳴き声)みたいな話ではないとは思うんだ。しかしじゃあどんな話なんだ。メンバーになったらきっといろいろうれしいこと、気持ちが豊かになるようなことがあるのだろう。コミュニティな感じとか?イベントに優先的に招待されるとか?きっとなにかありそう。

というところで、なんというか、これならサブスクリプションでも店が不要に疲弊しない感じで運用できそうだなと思って、なるほどこういうのがカリフォルニアでは〜というところで興味深かった。ただ今のところ僕にはユーザーにとっての便益があまりピンと来ないのだけど、ほんとなんなんだろうな。そもそも毎日レベルで一つの店に通って過ごしたいというのがあまりわからないし、会員になったからには行かないとな、もったいないし、というプレッシャーとか窮屈そうだし、とか思ってしまうのだけど、だけど主流ということは主流になる理由があるから主流なわけで、何かがあるのだろう。
店内利用については注文ごとに1杯無料でテイクアウトは別途注文の必要なし、とかだったらなんかすんなり理解できるというか飲み込める気もするが、そういうことでもなさそうで、でもきっと、とても有意義な仕組みなんだろうと思う。どうしたら有意義になるのか考えてみたい。

あ、というかさっきのやつ書いてあった。「コミュニティイベントに無料で参加できる」と書いてあった。つまりだから、「使い倒す」みたいなメンタリティでなくても充足できるようになっているということか。でもそれで引きつけるのってとても難しそうというか、よほどコミュニティに魅力があるか、よほどイベントに魅力があるか、というのが必要だと思うのだけど、どんなふうなんだろうか。
あ、というかなんかいろいろ勘違いしていたかも。1杯買うと次の1杯が無料になるような感じなのかも。そしたらだいたい毎日行くんだったらメンバーになったら半分くらいは無料で飲めるよ〜つまり半額くらいで飲めるよ〜みたいな感じなのかも。あ違うか、半額くらいにならないか。半額どころか損益分岐が30杯か。まあでもだからイベント招待とか価格じゃ計れない価値があるということか。あとメンバーは自由に食べられるスナックがあったり、みたいなことも書かれていたしそういういろいろか。というそれは「謎が深まる……この仕組みの正確なところはいったいどういうことなんだろう……もしかしたら英語の方がわかりやすく書かれていたりして」と思って英語のプレスリリース見てみたら、僕の英語力ではやはりどういう仕組みなのかは理解できなかったのだけど、そこでsnackがどうこうと書かれていて知ったことなんだけど、それはともかく、プレスリリースを見たら面白かったのが「cafe」という単語がお店を指す感じで何箇所かで使われていたのだけど日本語の方は「カリフォルニアのカフェで」以外は一度も使われていなかったということで、「うちはカフェとは名乗りませんよ」という感じなのかな、と思ったらWIREDがタイトルから思い切り「カフェ」と書いていてなんか面白かった。

だからそうか、というか「だから」でもなんでもないのだけど、サブスクリプションは滞在型の店よりもコーヒースタンドのほうがずっと親和性が高いんじゃないかという気がするがどうだろうか。親和性が高いしコーヒースタンドのサブスクリプションはとてもいろいろありなんじゃないかと思った。
最近イメージフォーラムに行く機会が多いというかこのひと月くらいのあいだに見た3本くらいの映画は全部イメージフォーラムでだったのだけど、それですぐ近くにあるザ・ローカルというコーヒースタンドに行くというのを何度かおこなったのだけど(先週は映画始まる前にカフェラテ買って、それから5分のフィルム入れ替えの休憩時間に眠気を飛ばすためにコーヒーが必要だと思って駆け込んでコーヒー買った)、こちらのお店はアプリから事前にオーダーを飛ばすことができるそうで、決済もたぶんそのアプリ上で完結するのでお店ではできたコーヒーを受け取るだけ、みたいなことができるそうなのだけど、そういう感じとサブスクリプションな感じとかが掛け合わさったらものすごい日常使いがしやすそうだなとか思ったり、「こんにちわ」つって「はいどうぞ」つって「ありがとうございますね」つって「いい一日を」つって。で夕方。「こんばんは」つって「はいどうぞ」つって「ありがとうございますね」つって「ゆっくり休んでくださいね」つって。気持ちいい感じで——お客さんにとっても店にとっても——いけそうだなとか思ったのだけど、どうか。
価格はどのあたりなんだろう、20杯分くらいかな。25杯くらいかな。そこの設定難しそうですね。ゆるすぎたら利益薄まりすぎるだろうしきつくしすぎたら登録するメリット薄まるし使うプレッシャーみたいなの強まっちゃうし。どういうふうにこういうのって考えるんだろう。あ、だからわかりいい損益分岐は後ろ倒しにしてコミュニティ意識とかイベント優待とかそういう付加価値でみたいなことか。

映画見放題とか本読み放題とか音楽聞き放題とか、なんていうの、ウェブサービス?とかでのサブスクリプションと飲食店とかのサブスクリプションは話がぜんぜん違うはずで、飲食店とかだと使うたびにダイレクトに人間が関わり合ってくるわけで、それは店の人間とお客さんもそうだし、お客さんと他のお客さんも(直接話したりするわけではないにしても)そうで、だから双方にとって使うその都度が気分のいいものでないと多分続けられないしそもそも意味もないはずで。使う側にとっては厚かましく振る舞える人が勝つみたいな仕組みだとバカみたいだし使いまくるのも悪い気がして遠慮がちにしか使えないみたいな仕組みもバカみたいだし。提供する側も一定以上の人がこの権利を行使し尽くした場合に店にとって完全に喜ばしいことだと言い切れないような仕組みだったら多分いろいろが生じてくるだろうし。だからなんというか僕はうまいこと今のところ想像ができないのだけど、サブスクリプション主流なのかー面白いなーどうなってるんだろうなーこういうの楽しいなーと思いました。

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