会話のない読書会 植本一子『家族最後の日』

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(ご予約終了しました。キャンセルが出た場合はその旨また更新します)
「会話のない読書会」は「同じ本を同じ場所で同じ時間を共有して見知らぬ人たちと一緒に読む」、という読書会です。
読んだあとに参加者同士で話し合ったりもせず、ただ黙々と、好き好きに飲み食いしながら本を読む、ただそれだけが、なんだかすごい濃厚かつグルーヴィーな体験に、なれ、みたいな企てです。
「読もうと思っていたところで」「これを機に読んでみようかな」「全然知らないけど試しに」等々、いろいろなスタンスの方が参加してくださったら楽しいな、と思っています。
(参考:開催後記:参加の方のご感想等
会話のない読書会07
日時 2月8日(水) 20:00~22:30
open19:30 / close24:00
場所フヅクエ
読む本 植本一子『家族最後の日
(発売間もないこともありこちらでご購入いただけるようにもします。ご希望の方はご予約の際にお申し付けください)
料金 1,500円
「2ドリンク」or「1ドリンク+つまみ/ケーキ」。
(+300円/500円で「1ドリンク+軽食/食事」に変更可。当日のお申し出で大丈夫です。)
定員 10名
予約 メール 、あるいはFacebookTwitterのメッセージから
内容 「読む本」を読みます。
適宜飲食物をオーダーしつつ、飲み食いしつつ、自分のペースで読みます。
この日から読み始めるでもいいし、この時間で読み終わるような箇所まで進めて来るでもいいし、再読するでもいいし、好きなように読みます。
途中で疲れたらしばらく他の本であるとかに退避可。外出しての休憩も可。映画館同様途中で帰るのはできるだけ我慢。
22時半で終了のお知らせ。
閉店時間までは残って読み続けてもいいし人と話してもいいしもちろん帰ってもいい、という感じです。
「会話のない読書会」第7回は植本一子の『家族最後の日』を読みます。
特設サイトによると「母との絶縁、義弟の自殺、夫の癌——。写真家・植本一子が生きた、懸命な日常の記録。」とのことです。
年末にずっと読みたいと思っていたため読んだ『かなわない』が本当にとんでもないことになっていて、どんどん鷲掴みにされて「読みきらないとというか終わりまで見届けないことには明日を迎えられない!」みたいに焦りながらページを繰っていった記憶があります。やばかった。こんなものが書かれたら凡百の小説には本当に価値が見当たらなくなるよな、という極端なことを思う程度にそれはなんだかとんでもなかった。(いわゆる小説ではないものを読みながらそういうことを思ったのは岸政彦の素晴らしすぎる『断片的なものの社会学』を読んだとき以来な気が)
そして日記という形式はすごいな、ととても思ったでした。その日その日が一つずつ強固に屹立している感じがして、その日その日には先の出来事に奉仕するつまらない伏線なんて入り込む余地がなくて、それでいて過去と未来はある瞬間にふいに響き合う、その響きが耳に入ると「びくっ!」となる、そんな感じで日記はすごいな、そして凄い日記は半端なく凄いな、と思った次第でした。今度も「日常の記録」とあるので同じような形式なのかなと思うのですが、たいそう楽しみです。