会話のない読書会 レイナルド・アレナス『襲撃』

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「会話のない読書会」は「同じ本を同じ場所で同じ時間を共有して見知らぬ人たちと一緒に読む」、という読書会です。
読んだあとに参加者同士で話し合ったりもせず、ただ黙々と、好き好きに飲み食いしながら本を読む、ただそれだけが、なんだかすごい濃厚かつグルーヴィーな体験に、なれ、みたいな企てです。
「読もうと思っていたところで」「これを機に読んでみようかな」「全然知らないけど試しに」等々、いろいろなスタンスの方が参加してくださったら楽しいな、と思っています。
(参考:第1回の開催後記
会話のない読書会05
日時 12月15日(木) 20:00~22:30
open19:30 / close24:00
場所 フヅクエ
読む本 レイナルド・アレナス『襲撃
(本はご用意ください)
料金 1,500円
「2ドリンク」or「1ドリンク+つまみ/ケーキ」。
(+300円/500円で「1ドリンク+軽食/食事」に変更可。当日のお申し出で大丈夫です。)
定員 10名
予約 メール 、あるいはFacebookTwitterのメッセージから
内容 「読む本」を読みます。
適宜飲食物をオーダーしつつ、飲み食いしつつ、自分のペースで読みます。
この日から読み始めるでもいいし、この時間で読み終わるような箇所まで進めて来るでもいいし、再読するでもいいし、好きなように読みます。
途中で疲れたらしばらく他の本であるとかに退避可。外出しての休憩も可。映画館同様途中で帰るのはできるだけ我慢。
22時半で終了のお知らせ。
閉店時間までは残って読み続けてもいいし人と話してもいいしもちろん帰ってもいい、という感じです。
「会話のない読書会」第5回は、レイナルド・アレナス(1943〜1990)の『襲撃』を読みます。キューバの方です。映画化もされた自伝の『夜になるまえに』しか僕はアレナスは読んだことはないのですがそれがとてもよかったので、「お、新しいの出たのか、読む読む!」といったところです。どんな話かというと独裁者系の話っぽいです(いい加減)。先日カストロさん亡くなりましたけど、カストロ政権下で弾圧されてアメリカに亡命した人が書いた独裁者小説と思うと、とても「どんなふうなんだろう!」と楽しみです。
ググったところ、「寺尾隆吉選・邦訳で読むラテンアメリカ文学の20作、プラスワン」(←PDFです)において「アレナスの真価が最も発揮された『夏の色』や『襲撃』の翻訳が期待される」とあったり、また、Twitterを見てみてもずいぶん本当に待望されていた作品だった模様で(2014年くらいから「とうとう襲撃出るのか!」みたいなのがつぶやかれていた)、がぜん読みたい気になってきたこともあって読みます。
また、これは水声社のラテンアメリカ文学シリーズ「フィクションのエル・ドラード」のやつなんですが、知らないですけど、でもきっとそうじゃないかと勝手に思っているんですけど、間違っていたらすいませんですけど、「フィクションのエル・ドラードシリーズが全巻揃っている世界で唯一の飲食店」として、これはもう、うちがやらなきゃどこがやるの!というところでもあります。
下記参考までに。
博士学位論文 定位されざる逆説的遁走 ―ビルヒリオ・ピニェーラとレイナルド・アレナスの 長編小説における「弱い」身体の政治性― 山辺 弦(←PDFです)