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「一人」だけれど「独り」ではない時空 fuzkue フヅクエ - HAIRCATALOG.JP/ヘアカタログ.JP

以前は美容院に行っていたこともあったが、毎回お願いしていた店長さんに切ってもらっているときの、馴染んでいる相手なので話もなめらかにできる、というのはいいものの、アシスタントであるとかの方であるとかのシャンプーであるとかマッサージであるとかの時間のなんとも言えない気詰まりな会話の時間がわりと苦手だった(ただシャンプーしていただくのは大好きだったので、町のシャンプー屋さんみたいなものがあったら通いたい)。そもそもその時から髪型的に美容院におもむく必要などほとんどなかったのだが。なので現在は1000円カットに行く。月一回、1000円カットに行く。
そんな私のところに「ヘアカタログ.jp」を名乗るweb媒体からメールがあり、髪の毛関係の検索ワードなど「1000円カット 初台」くらいしか持たない私はとうぜん存じない媒体だったのだけど、トップページのソースを見てみるとディスクリプションのところに「髪型、ヘアスタイル。それは絶対に脱ぐ事の出来ないリアルクローズ。『常にオシャレでいたい、ファッションを楽しみたい』そんなあなたの為にふつうよりもちょっとだけ飛び出したヘアスタイルを。全国のブランドヘアサロンが発信するオシャレなヘアスタイルカタログ、それがHAIR CATALOG.JP」とあり、「ヘアスタイルカタログ、ということは、カットモデルかな?やっぱりこれはカットモデルかな?おれ切るような髪の毛ないけど大丈夫かな?」などとはさすがに思わなかったものの、「取材を」とのお言葉にも「なぜうちが?」とは思った。が、「こちらのコーナーで」とのコーナーをのぞくと、365日やアライズコーヒーといった、私でも知っていたり行ったことのある立派なお店が載っていたので、載っていたのでというリアクションも現金なものだけど、載っていたので、あと何より取材対象を丁寧に敬意を持って扱っている印象を受けたので、「ほいほい」とわたしはおっしゃった。

そんなわけで私が足繁く通っている1000円カットは初台駅のあっち側の、商店街をいくらか行ったところにある。1000円カットではあるものの、消費税増税のおりから1080円になったとのことで、1080円を払っている。さらなる増税の際には1100円になることだろう。マスクを取ると実は泥棒ヒゲという、やさしい感じで洒落た感じの男性がやっておられる。平日は一人で立っておられるので、運が悪いと1時間くらい待つことがあり、そういったときは「……」とも思うが、構いやしない。
「こんにちは!」「こんにちは!」「今日も5ミリでよろしいですか!」「はい、おねがいいたします!」そんなやり取りを経て、私の髪の毛とヒゲはバリカンでぐるっと5ミリに刈られる。なお、「10分の身だしなみ」でおなじみのQBハウスはヒゲはやってくれないので行けない。規約か何かでヒゲはやれないそうだ。「髪の毛とどう違うんですか!ちょっと寄り道してくれたらすぐヒゲじゃないですか!もみあげはいいんですか!ヒゲそのすぐ下じゃないですか!ダメですか!」粘り強い交渉をおこなったが、断られた。
ところでだいたい毎回かわされるやり取りがあり、それは「やっぱりヒゲの方が伸びてますよねえ!」「ほんとですねえ!」という心温まるものなのだけど、ヒゲの方が伸びるのが早いらしい。ヒゲは男性ホルモンで、髪の毛は女性ホルモン、とかなんとからしいですね、聞きかじったことを得意気に言ってみたところ、髪の毛でも全部が女性ホルモンではなく頭頂部とかは男性ホルモンで、等々を親切に教えていただいた。感謝♪

ところで取材の話に戻りますが、美容師さんとライターさんとカメラマン兼編集長さんの3人で来られた取材は愉快な時間としておこなわれ、そのあとの原稿をめぐるメールでのやりとりもいろいろと面白く、すごく熱意を持って接していただいたいい時間だったのですが、取材の最後のところで「貴殿は読むことも書くことも好きっぽいですが、読むことと書くことの関係とは?」と問われ、「考えたこともなかったなあ」とあぐねていたところ、「その答えをブログで書いてもらうとかってありですか?」というのがあり、「書けるかどうかわからないですけど合点承知ですよ」と答えたのでここで答えないといけないのだけど、一言でいうと「ヒゲと髪の毛のような関係」というものじゃないか、と1000円カットのことを考えていたらふと思い当たった。この深遠な答えから人が何を汲み取るのか、それは自由だ。ただ仮に僕が「それはつまりどういうことなんでしょうね?」と問われたら「さあ、いったいなんなんでしょうね……僕にはなにがなんだか……」と答えるほかないのだが……

1000円カットに話を戻すと、というか消費税の話に戻すと、事業者は2年前の売上が1000万円を超えていると消費税を国に納める義務を負う、反対に言えば売上1000万を超えない事業者は消費税を払わなくていいのだけど、とは言え仕入れとかの経費にはもちろん消費税乗っているから値段据え置いていたら利益は小さくなっちゃうから値段は連動して上げたほうがいいのだろうけど、ところで1000円カットで1000万を越すって、そして一人でやっておられて1000万を越すってどのくらいの感じなのだろうな、と計算したところ一日30人とかそこらへんが1000万ラインかなというところなのだけど、1時間3人だとして10時間、朝10時から20時までぶっ通しでいくとそんなくらいか。とわかる。これは大変そうとも。ただ土日は二人体制でやっておられるっぽいので、また話は変わる。消費税と人件費の関係も見逃せない。あそうか、僕にとっての「読むことと書くことの関係」って、もしかしたら「消費税と人件費の関係」みたいなものなのかも……消費税おさめる事業者だけど利益ぜんぜん上がってないから結局たいして払わないで済みそうかも〜とかのんきに構えていたら実は経費の大半が人件費で人件費は消費税の差っ引きのあれには関係してくれないのでがぜん発生しちゃいました、みたいな、そういうことだ。
とにかく消費税というのは、おそろしい……うちは今のところ、幸か不幸か消費税は関係ない……いやどう見ても不幸か……再来年あたりから関係ありたい……消費税でヒィヒィ、言いたいッ……!

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