本の読める店

「カフェをはじめよう!」(『cafe-sweets vol.171』)

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カフェと呼ばないでくれ!ブックカフェと呼ばないでくれ!簡単にくくらないでくれ!
と、そんな叫びを断続的に上げて幾年月。8月5日発売の雑誌『cafe-sweets』、「カフェをはじめよう!」特集内「カフェ最新スタイル19選」でフヅクエをご紹介いただいた。

お話をいただいたときは即答はできなくて、「さすがに『カフェスイーツ』はまずいんじゃないか、これ載ったらもはや「カフェと呼ばないでくれ!」という主張などとてもできなくなるのではないか、「カフェ」のラベリングというのかレッテルというのかがいよいよもって強化というか正当化されてしまうのではないか」等々思い、思ったしその懸念をその場でお伝えもしたのだけど、後日の電話にて「謹んでお受けしたく」と。

取材のお話をいただいたときに編集者の方が「以前お邪魔したときに次カフェ特集あったら絶対取り上げたいと思っておりまして」という感じの熱心な言葉をくださったというのもあり(最後までこちらのわがままや面倒くさいあれこれ等にも丁寧に付き合っていただいて感謝というかありがたいなーと思った)、あと、「俺、これ断る権利あるんだっけ…?」みたいなところがあり。というのも。

「だからもうこれカフェでいいです」とか言う気はいまだにサラサラないのだけど、そこは抗うのだけど、僕もね、何を隠そうね、店やる前に『カフェスイーツ』を買ったことがあるんですよ。「カフェ、400万円からの開業事例」という特集のやつ。ほうほう、このくらいの広さでこういう金額で作られたりするのだなとか、そういうのをですね、参考にね、させていただいたりね、したことがあるんですよ。それどころか『男子、カフェを仕事にしました』という本とかも買ったりしているくらいなんですよ。買うのものすごい恥ずかしくて。欲望丸見えというか、「ははあ、こいつはカフェを仕事にしたい系男子なんですね」とか店員の方に思われるのかと思うとバーコード読み取りやすいでしょうというていで裏側向けてレジに出すしかできなかったですよ。せめてもの。

と言いますか。自分がやろうとしている店を考えたときに何を参考にしたらいいかなというときに、バーでもレストランでもやっぱりなくて、広い、なんもかんもを含むという「カフェ」に頼るしかないんだろうなというのは認めざるを得ず。
さればとて。認めども。その拡張子は広くて広すぎてもはやなんの意味も持たないように思えるし、何よりも。カフェ巡りが好きみたいな人たちにどんどん来てほしいと思っているわけではいささかもないから「カフェ」のラベルはできるだけ遠ざけたいと思っていて、それでしばしば牽制めいたことを書くのだけど。(もちろんというか念のためだけど、「カフェ巡りが好き」の中に含まれる「静かな時間を一人でゆっくり過ごすことを欲している」という人たちに来ていただくのは嬉しい。なお「カフェ巡りが好き」の中に含まれる「インスタあるいはブログにアップするのが主目的」という人たちに来てほしいとは本当に思わないというか来てほしくない。また余計なことを言っちゃったから念のための念のためだけど「カフェ巡りが好き」の中に含まれる「静かな時間を一人でゆっくり過ごすことを欲している」かつ「インスタにもアップしたい」の人たちを排除したいわけではないしむしろ宣伝サンキューと思っているところで。)

なんの話だっけ。

まあそういうわけで、ここ1年くらいにできたカフェ的な店19みたいな感じの一つとして取り上げていただいていますよという話で、もし最近あれだったりした方は読んでみてください。
しかしなんというか、19の店の中でうちは最も売上の低い集客に苦労している店なんだろうなとか思いながらペラペラ読んでいたのだけど。というかもしフヅクエよりダメな店があったとしたらその店の方はちょっといろいろ考え直した方がいいと思いますよと進言したいというか。どの立場からなんの進言をしたいのだかさっぱりわからないあれだけど。という話でした。
以上、最新スタイルのカフェ・フヅクエがお届けしました。

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