本の読める店

僕の好きな映画。

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店の話とはまったく関係ない完全なる私事が以下書かれる予定なんですが、先週の火曜日から昨日の月曜日までの7日間で5回シネマヴェーラに行って10本の映画を見た。
説明しておくとシネマヴェーラは名画座と呼ばれるところで、昔の映画だとかの特集上映だとかがおこなわれるだとかしていて2本立てだとかで見られるだとかの場所だとか何かで、会員になると1000円で2本見られる。
それで先週の前半は「ルビッチ・タッチ」とのことでエルンスト・ルビッチ特集で『牡蠣の王女』『生活の設計』『山猫リュシュカ』『天使』と、1910年代から1930年代の映画を4つ見て、先週末から今週頭にかけては「プロデューサー伊地智啓の仕事」とのことで、相米慎二の『ションベンライダー』『翔んだカップル』『セーラー服と機関銃』『雪の断章 -情熱-』『光る女』と澤田幸弘監督作だった『反逆のメロディー』を見た(冒頭のクレジットで「監督澤田幸宏」とあり「あ、相米じゃないんだ」と初めて気づいた)。

なんというかこうまとめてぎゅっと見るというのが久しぶりで、まるで大学生のときみたいなことしているな、となんというかこもごもの気分で思った。
大学生の時分は僕は小田急線の端っこの藤沢から数駅のところで暮らしていて、大学もそこだったので暮らしとしては電車に乗らずに完結できたのだけど、新宿までの定期券を買って快速で40分くらいだったか、そのくらい掛けてわりと足繁くという感じであれこれの映画館に行っていた。

と、ここまで書いて、「で、なんの話がしたいの?」「どこに行き着こうとしているの?」というのが自分の中でまったく見えないというか、どう進めたらいいのかわからなくなったのだけど。
あ、そういえば先日SNSに「『ションベンライダー』は10個くらいある心のベストテン第1位の1つというくらいに好きな映画で」と書いたけれど、「じゃあ10個くらいある心のベストテンって一体なんだろう」、というところで下記10作列挙してみようかな、ちょうどいいかもね、ということを今思いついたんですが、こういう何かを列挙する作業ってすごく苦手で、記憶の引出しが錆び付いていたり引出しの中身がごちゃごちゃで検索性が低いとかそういうタイプなんだろうと思うのだけど、まいいや。

ションベンライダー(相米慎二)
アニー・ホール(ウディ・アレン)
夜霧の恋人たち(フランソワ・トリュフォー)
永遠と一日(テオ・アンゲロプロス)
親密さ(濱口竜介)
グラインドハウス(クエンティン・タランティーノとロバート・ロドリゲス)
キングス&クイーン(アルノー・デプレシャン)
運命のつくりかた(アルノー&ジャン=マリー・ラリユー)
オープニング・ナイト(ジョン・カサヴェテス)

っていうところまでがカンペ無しでスラスラ出てくるところで、『グラインドハウス』は六本木の大きなところで見たときに終わったときに満場の拍手が起きたことが最高に幸せだった、『親密さ』はこの映画について思い出そうとするとその瞬間に泣きそうになるというか今もやはり涙ぐんだ程度に一瞬で泣く流れになる大切すぎる映画で、ということだけ付記しておきたい。

あとはエバーノートにあるかつて見た映画リストみたいなのをずーっと眺めて、あ、これも、これも、みたいなところだと

キッスで殺せ(ロバート・アルドリッチ)、ユリイカ(青山真治)、サッド・ヴァケイション(青山真治)、トウキョウソナタ(黒沢清)、第七天国(フランク・ボーゼイジ)、桐島、部活やめるってよ(吉田大八)、ゲームの規則(ジャン・ルノワール)、怒りの日(カール・ドライヤー)、チチカット・フォーリーズ(フレデリック・ワイズマン)

といったあたりで、『ユリイカ』はテアトル新宿だとかのオールナイト上映で見たあとにファーストキッチンか何かで友だちと3人で話していて、『第七天国』(あと同じ時期に見た『スージーの真心』も)はアテネフランセの煙草吸うところで数人でシクシク泣いていたのが思い出されて、『怒りの日』は文芸座のオールナイトで内容はまったく覚えていないんだけどなんか体がブルブル震えるみたいな変なことになったという点で印象に強く残っていて。(ちょっと盛った気もするし、『第七天国』と『怒りの日』については「ちょっとそれ格好つけなんじゃない?」というところがある)
というような、見たときや見たあとのシチュエーション込みで映画鑑賞ですよね、という、そんなでしたっけ、という感じですかね。

あ、なんで映画について書こうと思ったのか今わかったんだけどポパイの映画特集をさっき読んでて、それでだ。今まで気がつかなかったことも怖いのだけど、しかし回路がシンプルだなあと我ながら思いました、という話でした。

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